2019年12月13日金曜日

冬休みの宿題わくわく

地球っ子わくわく広場で冬休みの宿題をする日
12月28日(土)10:00-15:00
お昼ごはんと宿題持って来てね!

2019年12月5日木曜日

アフガニスタンからの便り


「アフガニスタン」という言葉がニュースに出ると、いつもドキっとします。これまで別府で8人の子たちと日本語を勉強してきたのもあって、帰国した子たちや家族の安否が気になるからです。

今回の中村哲さんのことで、3人のおうちの方から「我々の大切な英雄が亡くなった」「申し訳ない」というメッセージが届きました。今回のことで、私たち日本人と同じように、もしかしたらそれ以上に悲しみに打ちひしがれている人たちがアフガニスタンには大勢いるということかもしれません。

地理的にも人としてもどこか遠い国のように思われているかもしれないアフガニスタン。私が出会ったアフガニスタンの子どもたちは会えば抱きついてくれるような人懐こさで、おうちの方も、近くにいけば「上がっていって、お茶でも飲んでいって」と心底あたたかい人たちばかりでした。きっと中村さんも、そんなアフガニスタンの人たちのことを心から敬愛されていたのでしょう。これからもたくさんの人たちの心に生き続けてください。


2019年11月23日土曜日

「多文化に生きるこどもネットワーク大分」研修会

6月に生まれた「多文化に生きるこどもネットワーク大分」、第3回目の研修会があります。熊本で長年、外国につながる子どもたちと共に歩まれておられる先生方を講師にお招きします。熊本は、先生方のご尽力も大きく、日本語支援の体制もかなり整備されつつあり、大分にとって学びたいことがたくさんあると思います。どのような立場で外国につながる子どもたちと関わっている方でも是非、ご参加ください。さまざまな立場の人たちのつながりの輪が広がることも大切なことだと思います♡


2019年10月31日木曜日

2019年10月28日月曜日

アイデンティティ

Hくんの小学校では一週間に1回、地域のボランティアや保護者の方による読み聞かせの時間があります。Hくんのお母さんに「読み聞かせしてみませんか」とお声かけすると、快く引き受けてくれました。きれいなベトナムのアオザイ姿でお越しになり、「息子にベトナムの服を着て
きてほしいとお願いされたので」と照れたような嬉しいような顔でおっしゃいました。英語で読むか、ベトナム語で読むか悩んでおられたので、是非、ベトナム語でと提案しました。「クラスの子たち、わからないでしょう?」と心配されたので、「わからなくても、絵を見て想像してもらったらいいと思うし、ベトナム語の音に出会う機会になったら」と言ったら、笑顔でベトナム語で読み聞かせしてくれました。クラスの中でベトナム語を話したことがないHくんの教室に響いたお母さんのベトナム語。お母さんの読み聞かせを聞いているHくんの誇らしそうな表情は忘れられません。普段なかなか意識することのない「アイデンティティ」、母語はその中でも大きい存在だと思います。クラスの子たちにとっても、いつものHくんと反対の立場を体験して(知らない言語に包まれるという体験)いろいろなことを感じる機会になったらいいなと思います。

2019年10月26日土曜日

わくわくハロウィン!

別府のハロウィンパレード、地球っこわくわく広場の子たち23名で参加しました。ハロウィンのない、知らない子たちにとってはとても不思議な体験だったようで、質問の嵐でした(笑)「どうしてあの人はあんなこわい顔してるの?」「どうしてお菓子をもらえるの?」「このお菓子、豚肉はいってない?」etc...

仮装というコンセプトが伝えきれず、母国の服で来てくれた子たちや、仮装なしで参加した子たちもいてそれぞれでしたが、それもまたわくわくらしくて、いいなと思いました。ハロウィンという新しい日本文化!?他の国の行事をすーっと取り入れてしまう日本の特徴??を知ってもらうのもありかな?とか思いました。






2019年9月21日土曜日

地球っ子わくわく広場運動会!

こどもたちの元気な声と笑顔いっぱいのわくわく運動会でした!体を動かして、言葉を超えて何かを一緒にするって、なんとも言えない気持ち良さをびりびりと感じました。こどもたちもそれを感じてくれてたらいいな!









2019年9月12日木曜日

またねの花火


明日、Aちゃんのパパは大学の卒業式。そしてその日のうちにAちゃん家族はタジキスタンに向けて旅立ちます。Aちゃんの住む集合住宅の管理人をされているKさん、みんなを集めて「Aちゃんたち、また会おうねの花火」をしてくれました。

家庭用の花火は初めてという子どもたち、おおはしゃぎ!Aちゃんにとって最後の別府の夜、笑い声と花火で彩られていました。


Aちゃんの涙を、何度も何度も見てきました。楽しい思い出ばかりの日々ではなかったかもしれないけれど、それでも「また来るけん!」そう言ってくれたAちゃん。さよならじゃなくて、また会おうね!

職業体験

ベトナムから来たHくん、職業体験3日目。飲食店を希望していたHくんを快く引き受けてくれたコムディアさんに感謝! Hくんのがんばる姿に、お客さんたちからとてもあたたかい声掛け。体操服にエプロン姿で、やさしい笑顔で接客をがんばっていました。ちいさなお店はお客さんたちとあったかい空気でいっぱいに。

Hくん、「メニューです。どうぞ」「お茶です。どうぞ」「〇〇です。どうぞ」のフレーズを間違いなく使いこなしていました!

トムヤムクンのフォーを注文したら、なんと豪快なエビが2尾も!最高においしかったです。これもHくんスマイル効果かな。

店長さん「Hくんとたくさん話しましたよ。お友達をつくるコツを教えましたから、明日から友達いっぱいですよ!彼女できるかも!」だそうで(笑)この3日間できっといろんな体験をし、成長してるね。おつかされまでした!



2019年9月8日日曜日

救世主!

前述したケースのその後のことです。

学校への不信感を募らせているおうちの方、しかし、学期途中から公的な日本語指導員を配置するのは難しい・・・

そんなとき、このブログの「日本語指導ボランティア募集」を見つけてくださり、快くサポートを引き受けてくれた方、救世主到来!と思いました。

しかも、その方はご自身が国際結婚をなさり、二つの言語を生きるわが子をバイリンガルになるための努力を家族で協力し、惜しみなくされ、職業としても日本語教師をされている方。

おうちの方に言語環境と習得について、しっかりお話してくださいました。しかもしかも・・・ボランティアにもかかわらず、毎日のようにサポートに入ってくださることに。

「神様からの贈り物です」と学校の先生も感謝の言葉をもらされていました。

ご自身がわが子を複言語で育てることに努力され、それが実を結んでおられるご家庭は、いろはのような日本語サポートをするグループにご縁がなかなかないというのが現状です。なぜなら、いろはには「日本語、困った!」という方と繋がるためにあるわけですから、当然といえば当然・・・

今回、「救世主」の方からご連絡をいただき、これからは、「母語も日本語もどっちもいい感じ!」のご家族ともたくさん繋がっていけたらいいなとしみじみ思いながら書いています。

おうちの人のこと

夏休みの終わり頃、「うちの子がこんなに日本語ができないのは学校の先生たちがうちの子をしっかりみてくれていないからじゃないのか」という悲しい怒りの声。宿題に取り組む中で、わが子は実はこんなにわかっていないのか、ということに気づかれ、失望され、その矛先は学校に向かったようです。

小学校に入学したての時、おうちの方は日本語指導員の配置を希望されなかったそうです。日本生まれで、ぴかぴかの1年生で、これからひらがなから習っていくのだから、学級から取り出して別室で日本語を教える必要はない、そう思われたようです。

学校の先生は1学期からずっと心配していたそうです。語彙の少なさや習得に時間がかかる様子を見て、明らかに言語的な課題があり、特別の教育課程が必要ではないかと。

おうちの方が「きっと大丈夫」そう思って、それを先生に主張してきたとき、先生は「いいや、大丈夫じゃないと思う」そう思っていたととしたら、どうすればいいでしょうか。

「日本語教師の役割」のひとつとして、「おうちの人の理解を促す」があるのではないかと思いながら書いています。

たとえ日本生まれ日本育ちであっても、日本語の発達が保証されるとは限りません。家庭内の言語環境によって異なるということを、まず日本語教師は知っておくべきで、それを学校やおうちの人に否定されても説明することを諦めるべきではないと思うのです。

「日本に生まれたら日本語は心配ない」「学校に通っていれば子どもは自然と日本語を習得する」という根強い神話は、どうもなかなか消えそうにありません。おうちの方にも学校にも、伝えていかなければいけないと改めて感じています。











2019年9月4日水曜日

在籍証明書のこと

夏休みに小1の子どもたちがふたり帰国しました。おうちの方が9月に大学院を修了するので、それに合わせて同伴家族は少し早めに帰国する、というパターンを別府ではよく見かけます。(それと同様に、大学院に入学して少し落ち着いてから12月くらいに家族を呼び寄せるパターンも有)

帰国の際には日本の学校に在籍していたという「在籍証明書」が必要です。それは日本でも転出時に必要な書類のひとつなので、学校側もわかってくれていますが、問題は、どこまで詳細に書くか、です。

去年タジキスタンに帰国した子が、持ち帰った在学証明書では進級がうまくできなくて困っているという連絡をもらい、慌てて学校に相談し、作り直して送りました。科目や、受けた授業数、出席した日にちなどが必要なケースでした。

世界の小学校事情に詳しくはないですが、進級するのに試験がある国は少なくないようです。日本のように、学齢主義があたりまえではないとなると、国に帰って学校に通うためには在籍していた学校の「証明書の内容」が関わってくるということ。

英語でのテンプレートを、県か市でを作ったほうが学校も助かるのではと思います。ネットで検索すればどこかしらに見つかりますが、ローカル版があったほうがいいのかなとか思います。


2019年8月25日日曜日

「多文化に生きるこどもネットワーク大分」研修会

第2回「多文化に生きるこどもネットワーク大分」研修会のお知らせです!

9月1日(日)13:20‐15:30@iichiko総合文化センター地下1階

大分県内各地、いろいろな形で「多文化に生きるこどもたち」に関わっている方たちと顔を合わせてお話しする機会になればと思います。

学校関係の方、NPOの方、ご自身や家族が外国にルーツがある方、近所やお友達に外国につながる子がいる方、ボランティアの方、学生の方、日本語教師の方・・・多様な人たちがつながる機会になればと思います。お待ちしています。


2019年8月24日土曜日

わくわく9月の予定

9月21日はわくわく運動会です!きっとそのころには涼しくなってスポーツの秋になってるでしょうか。遊びに来てくださいね。こどもたち主体でやってほしいなぁ。わくわく!




2019年8月23日金曜日

日本語支援ボランティア募集

別府市内の小学校で日本語支援ボランティアを募集しています。
日本語支援が必要な子のクラス内に入って、そばでやさしい日本語に置き換えたり、学習語彙の説明などできる方を探しています。

別府市は9月2日から2学期です。週1回からでも構いません。
ご興味のある方ご連絡お待ちしています。

立山 mkidsiroha@gmail.com

2019年7月29日月曜日

夏休みの宿題わくわく

こどもたち、夏休みですね!
宿題やプリントがたくさんあって、よくわからないというご連絡が届きます。
微力ですが、地球っ子わくわく広場で夏休みの宿題会をします!

8月3日(土)13:45-15:15
8月10日(土)13:45-15:15

いつものAPU PLAZA1階です。
サポーターも募集しています!



2019年7月14日日曜日

教室を飛び出して

別府国際交流祭が無事に終わりました!教室を飛び出して、子どもたちはどうやったら地域の人たちと交流できるかを一生懸命考え・・・「自分の国の言葉で、名前をかいてあげる屋さん」をがんばっていました!
自分たちでやりたいことを見つけた子どもたちの、それをやろうとするその嬉しそうな顔・・・それで、今日は日本語が母語ではない子たちが主導です。日本語の子どもたちは一生懸命、「お名前かいてあげる屋さん」支えようと駅構内を歩いて宣伝したり、声だしして応援するのを楽しんでいるようでした。折り紙ワークショップは、教える側の本人たちが作って楽しんでいるようでした(笑)そして、たくさんの人たちの前でたったひとりでスリランカの神様のダンスを踊りきったSちゃん・・・何日も前から不安に思う気持ちを知っていただけに、本番での彼女の姿に心打たれました。中学校のお友達にも見せてあげたかったね、授業参観を早退させてでも、ご両親は「別府の人たちにスリランカの伝統を見せたいから」と出演をサポートしてくれました。


教室で見る姿とはまた違う、ほんとうにイキイキとした子どもたちの姿、私はきっと一生

忘れないでしょう。







改めて・・・こうした活動をしていると、誰が一番受け取っているかって、実は自分なんじゃないかって・・・子どもたちの姿が、本当にご馳走です!!自分の中で、元気を充電していくのを感じました。

高3中国から来たLくんも、甚平を着て丸1日、ちいさな子どもたちを見守りながら、たくさんの人たちと交流していました。日本語がなかなか出てこないLくんですが、たくさんの人たちの姿にたくさん刺激を受けた1日になったなら嬉しいです。

大学生のサポーター3名も、ずっと子どもたちに寄り添ってくれました。大学生のうちからこんな風に考え、動き、工夫してくれる彼らの将来が楽しみでなりません。

FBやちらしを見て応援に来てくれたわくわくのお友達や学校の先生たちにもたくさん嬉しい気持ちをもらいました!


そして、このような機会を作り、声かけしてくださったAPU言語センターの先生方、それを支える学生方のみなさんに、心から感謝しています。優しいまなざしで、駅をハイジャック(!?)するとうこんな大胆な企画をさりげなく実現してしまうこと、すごいなぁと。きっと、学生たちの輝く姿が見たい、それが一番のモチベーションだったと思います。さぁ、私もたくさん充電できたので、できることを少しずつ・・・日々を動いて行こうと思います。






2019年7月9日火曜日

別府国際交流祭

APUの先生方と地域の方たちのコラボレーションで行われる「別府国際交流祭」初めての企画に、ドキドキ、わくわくです!

地球っ子わくわく広場も声をかけていただき、いつも来てくれる13名でブースを担当させてもらうことになりました!

主旨としては普段地域との交流の機会の少ない留学生と地域の人たちとを「混ぜる」ことだと思いますが、地球っ子の子どもたちにとっても、まちの人たちに自分たちの活動を紹介するというチャレンジの機会だと思います。遊びに来てください♪

写真の説明はありません。写真の説明はありません。

2019年7月7日日曜日

恩送り

「どうしてそんなに優しくしてくれるの?」
外国籍のご家族の方に尋ねられました。
なにか下心があるんじゃない?なんて疑われてるのかもしれません(笑)

私は、自分自身が10年くらい「外国人」でした。いろいろな国に暮らす機会があり、言葉や文化、制度の壁にたくさんぶつかって、そんなとき、その土地の人たちがごく普通に寄り添ってくれました。

フィリピンでホームステイさせてくれたおうちは、両親が日本に出稼ぎし、仕送りでやりくりするおうちで、そんな中無償で私を受け入れてくれ、みんなで川の字で寝て、楽しみは一緒にたわいないおしゃべりをしながらのお散歩でした。親が日本でお世話になってるからね、日本から私たちの国にボランティアに来てるあなたにを大事にしないとね、と。

パプアニューギニアでは、だれまでが親族なのかわからないような大家族のおうちにホームステイさせてもらい、数えきれないほど地元の行事に呼んでもらい、ご馳走になり、マラリアで朦朧としていたときは1週間泊りがけで看病してくれたり、別れ際にたくさんの人たちが泣いてくれたのも昨日の事のようです。

カナダでは自分が外国人だということを忘れそうになるくらいに多様な人たちとの日々でした。

そして今、私自身が自分の国に暮らす「その土地の人」です。自分がこれまでさりげなく受け取ってきたものを、ただそれと同じことをしているだけなんだと思います。もしこのことに名前をつけるならば、恩送りという言葉でしょうか。その単語は忘れてしまったけれど、フィリピンにそれを表す言葉があって、日本に帰ったら恩送りできるね、って言われたことを覚えています。

・・・というわけで、なんにも下心とか、ないんですよ(笑)




2019年7月6日土曜日

配布物のこと

授業参観後にも、おうちの方に集まってもらいました。かばんの中からどっさりでてくるプリントの山。学校から配布されたものばかりではなく、市役所やカード会社などからの郵便物も混ざっています。どれが大切な情報なのか、仕分けしてほしいというお願いです。おうちの方とはライン等で繋がっており、毎日のように配布物の写メも届きます。これは〇〇について。大事じゃないから大丈夫。そんなやりとりをママ友(パパ友?)として繰り返す日々です。しかし、すべてをお手伝いできるわけでもなく、あちらも私の手を煩わせて申し訳ないという気持ちでいっぱいのようです。

日本で子育てをしていて、両親が日本語が読めないということは、かなりの情報弱者になるということをしみじみ思う日々です。

学校から子どもたちは毎日のようにプリントを持って帰ります。先生たちは工夫し、こどもにやさしい日本語で説明したりされています。それ以上、多言語化してね、と簡単にお願いできるものでもなく、長年解決できていない問題のひとつです。おうちの方はスマホのカメラで撮影すればざっくりと英訳してくれる機能を使っています。(かなり間違っていることも多いけれど)訳してみたら、最初のほうはほとんど時候の挨拶でもうそこで力尽きるというパターンも(苦笑)

多言語化へのテクノロジーの進化を待ちつつ、日本語が母語ではない人たちにもわかりやすいやさしい日本語の普及も必要ではないかと思いながら、今日も写メのプリントを説明しています。

給食のこと

今日は1学期最後の授業参観でした。外国籍の子たちが6人いる小学校で、1時間前におうちの方に集まってもらいました。いくつかお話したいことがあり、ひとつは給食の事でした。ムスリムの3家族、改めて食べられない食材を書き出してもらいました。豚肉と豚肉ベースのもの(ゼラチンやスープストックなど)が食べられないことは把握していましたが、他にもえび、かに、ハラルでない鶏肉も食べられないとのこと。

昨年から別府市では給食でのアレルギー対応方針に変更があったそうで、その兼ね合いもあり、ムスリムの子たちへの配慮はできないという方向にシフトしているようです。そんな中で、4人のムスリムの子たちが在籍するこの小学校では、できるだけ、食べられない食材が1回の給食で1品におさまるように配慮してくれていました。

ただ、これだけ食べられない食材項目が多いと、給食の先生の対応が難しいのが現実だと。そこで、おうちの方たちと話し合い、牛乳、デザート、主食(ごはん、パン)だけは給食、おかずはおうちから持って来るということになりました。

子どもたちは、クラスでみんなと同じように給食が食べたい。その気持ちも大切にしたい、ということでの折衷案です。

アレルギーは間違えば命に関わること。宗教は間違えてもアクシデントで済むとの見解ですが、好き嫌いやわがままのような類でないのですから、それを尊重できる体制ができる日がくるといいと願っています。

2019年6月30日日曜日

ネットワーク会の誕生日

6月30日「外国につながる子どものためのネットワーク大分」に30名程のさまざまな立場の方々・・・小・中・高等学校教員、日本語ボランティアの方たち、日本語教師、NPO、行政関係等々・・・本当にさまざまな立場で子どもたちに想いを寄せる人たちが県内各地から集まりました。

3月末の準備会で出し合った、それぞれの立場から見える課題やその取り組み、これからの展望・・・それらを文字化したものを、ネットワーク会の理念に盛り込み、参加者でひとつひとつ読みながら、これからどんな風につながっていき、どこに向かっていくのがいいのかを考える会になりました。

心に残ったのは、この会の名前である「外国につながる子どもたち・・・」の「外国」に違和感のある人?という問いにとても多くの手が挙がったことでした。内と外を分けているようだ、という見解が多く、特に、国際結婚されている方たちのことばに心揺さぶられました。自分の子どもの名前を外来語としてカタカナで表記されたこと、自分の子どもが「外国人なん?」と聞かれること。線引きをイメージするような言葉を会の名前に入れることに抵抗があるという気持ち。

予定以上に話し合いに時間をかけ、グループ毎にいろいろな意見があがり、結局、会の名前が決定しないまま、会が発足するという・・・(笑)それくらい、今の日本が多文化共生社会を共創しようとしていることの表れなんじゃないかなって思いました。

こちらからお声かけしたわけではなかったですが、新聞社の方たちが3社もお越しくださっていたこと。これもまた、こうした会が生まれていくこと自体が時代の過渡期なんだろうなと思いました。できるだけ近い未来に、このような会がもう必要ないと言えるくらい、多様な子どもたちの存在があたりまえで、豊かであるとあたりまえに言える日が来るまで、今できることをひとつひとつやっていくしかないと改めて思った1日でした。

2019年6月29日土曜日

13年もいたのに

今日は地球っ子わくわく広場の勉強会でした。今年度になってから休まず参加してくれる小学2年生のSくん。お母さんとお話しする中で、
「春までにはもう国に帰ろうと思って」

別府の大学に留学して、同じ中国からの留学生同士で結婚、出産。今年で別府に住み始めて13年だそうです。

「どうして帰ることにしたんですか。」

法改正のため永住権取得のハードルがあがったこと。そして、Sくんがどんどん中国語が話せなくなってきていること。街中でお母さんが中国語で話しかけると、「しー!」と恥ずかしがるようになったこと。中国語で話しかけても日本語で返してくるようになったこと。いろいろ気持ちを聞かせてくれました。

自我が芽生えてきたSくん、「周りと違う」ことが「恥ずかしい」と思うのかもしれません。

「もう今更帰国してもいい仕事探すの難しいかもしれないけど・・・。このままSが中国人じゃなくなるのはつらいから」

私はとても衝撃でした。
別府を好きになって根付いた留学生夫婦が一生懸命生活していて、大事に育てている子どもは、自分のルーツやアイデンティティを出せない環境であるということ。母語を守れない環境であること。いかに、この町が、学校が、社会が、多文化共生できていないのかということを、突き付けられたような気持ちになりました。

Sくんはこれから中国に帰って、読み書きする力をゼロから身に付けることになるでしょう。「日本にもどりたい」そんな風にも思うのかもしれませんが、Sくんの年齢では親の決断に身をゆだねるしかないでしょう。

わくわくでいつも笑顔で勉強し、おにごっこが大好きなSくん。制度の壁、文化の壁を乗り越えられる術は本当にないのでしょうか。




2019年6月17日月曜日

外国につながる子どものためのネットワーク大分


 「外国につながる子どものためのネットワーク大分」発足会のお知らせ

[日時]2019630日(日)13:3015:30 13:00受付開始)
[場所]別府インターナショナルプラザ

大分県内で外国につながる子たちの思う人たちが「つながる」場をつくろうという会です。
外国につながる子たちに関わる多様な関係者の連携や情報共有、相互交流ができればと思います。当日は13時から開場しております。早めに来られて参加者の皆さま同士のフリートークの時間にしていただけたら嬉しいです。お気軽にご参加ください(^^)
                        

出欠連絡・・・下記フォームに沿ってご返信ください。(623日まで)

送信先 kodomonet.oita@gmail.com
………………………………………………
名前:
所属:
ネットワーク大分発足会(2019630日開催)に出席する/欠席する
………………………………………………
※   
出席ご予定の方は、外国につながる子どもたちや多文化共生に関連あるニュースや新聞、記事や文章の切り抜き等をコピー、プリントアウトしてご持参ください。ワークショップで使用したいと思います。

2019年6月12日水曜日

ことば塾


大分で長年外国につながる子たちの日本語支援をされていた香月先生が、北九州でステキな活動を始められました。「ことば塾」名前にあるように、ことば(国語・英語・日本語)に特化した個別指導をしておられます。

そこで紹介しておられる「外国人児童・生徒のための学習教材・資料」のページをご紹介します。日本語学習・教科学習・学習以外に分けて、お役立ち情報がとても見やすく整理されています!
是非、ご活用ください♪

ことば塾 情報局

2019年6月9日日曜日

わざと下手に

小学5年生でオーストラリアから来日したNちゃん。希望の高校に進学しました。彼女はグローバルコミュニケーション科のある高校を選びました。11歳まで英語圏で育った彼女にとって英語は母語であり、それを活かしての選択だったのだろうと想像しています。先日、同じクラスの子と会う機会があり、「Nちゃん、元気にしてるかな?」と尋ねてみました。「うん。でもね、この間英語のプレゼンテーションでね、英語の発音が日本人みたいなの。わざと下手に発音してるんじゃないかな」それをきいて、胸がぎゅうっとなりました。ある意味、日本の学校文化というか、なんというか、それらを無意識的にでも感じ取り、彼女なりに協調したいとか、サバイバルしていこうという方略なのかもしれません。それが「わざと英語を下手に発音する」ことなのかと。Nちゃんが伸び伸びと自分らしさを発揮できる学校生活になるよう・・・何ができるでしょうか。変わらなければいけないのはNちゃんではなく、そうさせてしまう日本の風潮だと思うのです・・・。Nちゃんに会いたいです。

勉強したくない

春に来日したYくん。3回目の取り出し授業でした。Yくんはアメリカで育ちましたが、お母さんが日本人で定期的に日本で過ごしていたようで、日本語でのおしゃべりはかなり上手です。ただ、漢字は小3レベルで止まっていて、日本語の読み書きは難しく、中学校での授業についていくためには、どうしても学習を支える日本語の基礎が必要です。

日本語のレベルチエックの結果も理解し、日本語の勉強をしなければこれからの学校生活で困っていくことを頭でわかっているYくん。でも、「あ~~勉強したくない」。「俺、アメリカの高校に行きたいし・・・」「先生、話しよう。オセロしながら。チェスでもいいけど。」

なかば強引に日本語の教材をやりましたが、「勉強いやだ~」に私も根負け。オセロをしながら、アメリカでのことをいろいろ話してくれました。どうやったら今必要なことについて納得して進めるのか。とにかくYくんの気持ちに向き合っていくしかないでしょうか。もう少しじっくり話ができたら。週末、どこか一緒にお出かけでもできたらいいな。日本語を教えること以外の部分が多いんじゃないのかと思うこの頃です。



止まらない!

毎週1回の日本語教室。来日8か月のAちゃん、一気に生活言語が伸び、少ない語彙ながら自分の気持ちをよく話してくれるようになりました。「先生、先生、あのね・・・」一度話始めると止まらないAちゃん(笑)これまでもAちゃんのように顔を見ると「あのね、あのね・・・」が止まらない子たちに出会ってきました。Aちゃん、進級してクラスが変わり、心許せるお友達ができないようです。気持ちをたくさん話せるお友達ができるまで、私でよければ話を聴くよ。

授業の終わりに先週教えたハートの折り紙でお手紙をくれました。そこには、「やさしくしてくれてありがとう」教えたばかりの「~してくれて」を使ってくれていました。「いつもたくさんお話きかせてくれてありがとう」

2019年5月29日水曜日

無力感

高校3年生になったLくん、進学したいと言っていますが、両親は経済的な理由から就職してほしいと言っているそうです。とりあえず、会って話を聞いてみようと思い、留学生に通訳を手伝ってもらいながら話をしました。本人としては、進学したいが十分な日本語力が身についてないことからくる不安、就職するといっても自分がやりたいゲーム関連の仕事に就けるのかわからない不安を抱えているようで。日本語が伸びないことはわかっていても自宅で勉強せずゲームばかりしてしまうことも自覚しているけど変えられないようで。もう、どうしたらいいのか考えることから逃げているようにも見えました。

いろいろ話をしながら、本人の気持ち、家族の気持ち、進学の選択肢やそこに必要なもの、金額、奨学金、教育ローンなどを書き出して目で見えるようにして・・・

強調したのは、なによりもまず、Lくんの自分の気持ちと向き合ってほしいこと。このまま考えず、黙ったまま、相談せずににいたら、進学も就職も置き去りにされてしまうこと。「進学したい」とつぶやいたLくん、今日話したメモを持って、担任の先生に相談してみるところからじゃないかなと伝えました。

それから1週間。Lくんはまだ担任の先生に声を掛けられずにいるようです。

「明日こそ、話してみようよ!」私は、Lくんに陰ながらつぶやくことしか。おせっかいを焼いて担任の先生に電話したほうがいいのでしょうか。18歳になったLくん、真剣に進路を開拓していかねばならない岐路にいるという自覚をどうしたら持てるでしょうか。日本語だとか、中国語だとかいう前に、自分と向き合うことからだよ・・・と言うだけでは人はすぐに変われるものではないと・・・

目の前に立ちすくんでいる子がいるのがわかるのに・・・無力感を感じるばかりです。

2019年5月19日日曜日

『中学生のにほんご』

『中学生のにほんご 学校生活編』6月5日発売予定だそうです!
これまで、中学生向けの総合日本語テキストというと、『みえこさんの日本語』を無料ダウンロードするか、『こどものにほんご』(小学生向け)、『みんなの日本語』(成人向け)、『げんき』(留学生向け)を語彙や場面を工夫して使ったり・・・中学生にターゲットを絞ったテキストがあったらいいなと思っていた人は多いのではないかと。
予約注文しちゃいました。副教材や訳本も期待されます!


地球っ子わくわく広場予定

5月25日は久しぶりのイベントわくわくです!

わくわくのシンボルでもあるダンボールハウスが3年目でそろそろ引退・・・新しいダンボールハウスをみんなで作りましょう♪
こどもの日にちなんで、こいのぼりを作ったり、ゲームもしたり、楽しい時間になればと思います。遊びに来てね!

授業の内容がわかりたい

1月にベトナムから来日した小6のHくん、大学院に留学中のお母さんの同伴家族です。あと1年半後にはまたベトナムに戻ります。日本に来て、生活言語は少しずつ身につき、お友達とのコミュニケーションができるようになってきています。

家庭訪問でのこと。お母さんからお願いがありました。Hくんは算数が好きで、なんとか授業についていっている。でも理科や社会の授業の内容がほとんどわかっていないようなので、今習っている章や少し先に習う章のキーワードだけでも教えてもらえたら、内容をインターネットで調べて予習させられるかもしれないとのこと。

Hくんは、ベトナムでバイリンガルスクールに通っていたので英語がかなりわかり、英語が大好き。そこで、3冊の本を買うことに。

『英語対訳で読む日本の歴史』じっぴコンパクト
『英語対訳で読む理科入門』じっぴコンパクト
『英語対訳で読む算数・数学入門』じっぴコンパクト

どれも、中学生レベルの比較的平易な英語で、小・中学校で習う基礎知識を説明した本。
英語を身につけたい日本人向けに作られた本かもしれませんが、Hくんのニーズにも応えてくれる本でもあります。ペーパーバックでどれも1000円以下というのも嬉しいところ。(できれば学校図書室においてほしいなぁ!)

日本史の本をHくんに渡すと、なんと一晩で読んでしまったそうです!英語で書かれているので、直接、社会の日本語用語がわかるようになるわけではありませんが、少なくとも、学習する内容を知った上で授業を受けるのと、そうでないのとでは気持ちが全然違うと思います。ベトナムで高校進学することになるHくん、日本語だけでなく英語で学習用語が理解できることはプラスだと思います。そして、学びたい気持ちの強いHくん、日本語でも授業が楽しめるようサポートしていきたいと思います。


2019年5月5日日曜日

多文化こども交流合宿

今年も大分県人権教育ワークショップ研修会主催の多文化こども交流合宿に行ってきました。別府からは6名の子たちが参加しました。今年で5年目になるこの合宿でしたが、初めて「表彰式」があったのが心に残りました。3名の「センパイ」たちが、これまでの歩みと「コウハイ」へのピアサポートのがんばりを称えて表彰されていました。照れ笑いをする高校3年生のふたりでしたが、今後の進路についてとても悩んでいるようでした。

お寺をお借りしての合宿で、なにか特別華やかな活動があるというものではないですが、「仲間」がいる、それがなによりのきれいな華でした。そしてみんなで歩いて温泉に行くところはおんせん県おおいたならではですね♨ 私は去年好評だったキーマカレーが嬉しくて、はりきってたくさん作りすぎてしまい・・・もしかして翌日もカレーだったのかなぁ!?

合宿でたくさん充電して、連休明けも元気でそれぞれの生活ができますように。

2019年5月4日土曜日

本、ください!

地球っ子わくわく広場に新しく本棚がやってきました!外国からの子どもたちとのわくわく勉強会で使えそうな教材や本をいつも亀のように背負って運んでいたのですが、本棚を置いてもらえることになり、これからはここにお役立ち本や絵本が並ぶといいなと思います。

絵本(日本語だけでなく、いろいろな国のもの)
小・中学校の教科書や資料集
日本語支援に役立ちそうなテキスト類

おうちに眠っているものがあれば、わくわく本棚へご寄付お願いいたします♡

2019年5月2日木曜日

2019年特別措置知全国調査結果

今年度も、「外国人生徒・中国帰国生徒等の高校入試を応援する有志の会」による作別措置全国調査の結果が公開されました。

https://www.kikokusha-center.or.jp/shien_joho/shingaku/kokonyushi/other/2018/190423houkokushoA2.pdf

大分県は昨年と変わりませんが、こうした全国との比較があることで、大分県の立ち位置について客観的データを元に話し合いができることはとても大きいです。実際、昨年度の高校進学を控えたこどもたちに関わる学校、おうちの方との話し合いでも特別措置のお願いを考慮するのに大変ありがたかったです。

それでも昨年は思うように進学できなかった子たちを目の当たりにしました。

大分県での入試に関する制度改革、こうした全国調査や国の動向も後押しして、少しでも早く改善されることを願っています。

多文化共生体験プログラム

これまで地球っ子わくわく広場で、子どもたちとの居場所つくりを試みてくれているAPUの先生たち、学生さんたちのよるプログラムをご紹介いたします♪ ご興味のある方はajimucamp@gmail.comまでご連絡どうぞ!



プログラム詳細
「多文化共生」-今日ほど多文化共生に対する認識が高まっている時代はないと思います。異なるものが融合することで新しい発想が生まれ,未来創造に向かう希望ある転機を迎えていると私たちは感じています。違いを受け容れ,違いを愛することのできるたくましい子どもたち。1泊2日のキャンプで世界の広さを体感し,世界の現実を知り,野外散策・バーベキューなどの協働体験を通じて子どもたちの共感力と友情を育んで行きたいと思います。

開催日 : 2019年8月3日(土)~4日(日)
場所 : 家族旅行村 安心院 大分県宇佐市安心院町下毛町 1046
対象 : 小学生3年生〜6年生
参加費 : 13,800円

申込方法:
参加希望を5月31日までにメール(ajimucamp@gmail.com)にてお知らせください。メールには「サ マーキャンプ申し込み」と件名に記載し,以下の情報をお送りください。
1 . 申込者氏名 (保護者の方のお名前。今後連絡が可能な方の記載をお願いします。)
2. 参加者氏名・性別・学年・年齢・国籍
3. 住所・電話番号(後にキャンプに関する詳細をお送りするために必要です)
4. その他の留意事項(健康状態,参加にあたって当方に気を付けて欲しいことなど)

参加決定した方には,6月1日に参加決定通知とキャンプの詳細や本申込の方法など同封した書面を送付いたします(※参加決定は基本的に参加希望メールの先着順で行います。宿泊場所の関係上,人数 が多い場合は参加できない場合があります。あらかじめご了承ください)

Awareness of “multiculturalism” has been on the rise. We believe that by integrating our differences we can produce new ideas, which will eventually mark a hopeful turning point for the future. Empathy and patience are required to understand and respect each other, allowing us to combine our abilities and personalities to create a new reality. During the 2-day-1-night camp, participants will experience how wide the world is, see the real world, and develop empathy and friendship through collaborative activities such as outdoor walks and BBQ. It is our wish to nurture children who can understand and love differences through the camp.

Date: August 3rd (Sat) - August 4th (Sun), 2019
Location: Ajimu Family Village 1046 Shimoge Ajimumachi Usa, Oita
Open to: Grade 3 to Grade 6 in elementary school
Fee: ¥13,800

•If you are interested in participating, email us at ajimucamp@gmail.com with the subject line “Summer Camp Registration” by May 31st. Please include the following information:
1. Applicant’s name (A name of guardians whom we can contact)
2. Participant’s name, sex, grade, age, and nationality
3. Address and phone number (Required to send information about the camp)
4. Additional considerations, if any (such as health issues or things we should be careful about)

We will inform you of the results and send you detail information about participation on June 1st (*Due to limited space not all applicants may be able to participate).


2019年4月4日木曜日

新入学

日本語指導を担当している小学校に、2人の子どもたちがぴかぴかの1年生で入学してきます。ミャンマーとタジキスタンで、ご両親とも日本語でのやりとりが難しいため、入学式前に学校生活のことや、必要な用品、提出書類の作成等を一緒にする会を持ちました。

印象に残ったことは、「この間、幼稚園の卒園式で、おうちの人たちも子どもたちも、おめかししていて。そういう常識があることを知らず、うちは普段着で・・・入学式の服のことや、文化的なこと、説明に書いていない内容を教えてくれたら」と。

私たちの「あたりまえ」は、違う国の「あたりまえ」ではないこと、自分の国の見えない文化的なことを意識するのは難しいかもしれませんが、できる限り俯瞰して伝えることは大事なことだと改めて思いました。

そして、どこの国のパパママも、最初の我が子が小学校に入るということは、わからないことが多くて、不安と期待でいっぱいということ。

これからも、外国からのご家族にとってはいわゆる学校文化の違いを日々感じての生活になるかもですが、押し付けるのではなく、違いを尊重しあえる間柄でありたいです。

2019年4月2日火曜日

日本語ボランティア募集

来週から、別府の小・中学校は新学期です!
小・中学校内で、外国からの子どもたちをそばで日本語サポートしてくださる方を募集しています。週1回からでかまいません。ご興味のある方はご連絡ください!

立山愛
mkidsiroha@gmail.com

外国につながる子どものためのネットワーク大分 準備会

3月31日、大分県内各地で、さまざまな立場で外国からの子どもたちに関わる方たち17名が集まりました。「誰から頼まれるのではなく、来たいと思って来た人たち」という言葉通り、少しでも「これから」を「よりよいものにしたい」という思いのある方ばかりでした。

それぞれの立場で感じている課題を出し合い、共有、課題解決のための取組み、大分県のネットワーク会としてできること、やっていきたいことを、ワークを通して話し合いました。

いろいろな視点が集まるということは、集約しようと思うと大変ですが、それだけやれることが多いということでもあり♪

今回はプレミーティング、いろいろな人たちの思いを繋ぐ会が生まれるよう・・・いろいろな意見を大事につむいで、結っていけたらいいなと思います!

次回は6月30日の予定です。メーリングリスト加入は随時です。ご興味のある方はお気軽にご連絡ください!また具体的なことが決まりましたらお知らせします。

立山愛
mkidsiroha@gmail.com



2019年3月25日月曜日

外国籍児の就学徹底 編入学年 こだわらず 文科省通知へ

文科省が学齢超過の生徒を含む外国籍児の就学促進を求める通知を出すというニュース、とても嬉しいです!

外国籍児の就学徹底 編入学年 こだわらず(毎日新聞2019.3.18)

・・・外国籍児の日本語能力などを考慮し、本来の学年よりも下の学年に編入する「下学年」での受け入れを再度、強く要請。義務教育年齢を過ぎた「学齢超過」の外国人も各教育委員会の判断により、公立中学などでの受け入れを盛り込む。

https://mainichi.jp/articles/20190317/k00/00m/040/190000c

さまざまな背景を持って来日する子どもたち、その日本語能力や学齢基準によって、本来より下の学年での受け入れや、学齢超過の子を就学させることは、これまでも可能だったはずですが、自治体の考え方に左右され、こぼれ落ちるケースに出会ってきました。今回の通知が、そうした不幸なケースを食い止めるものになることを願います。

日本のどこの町に住むかで、就学できるできないが変わってくるような状況が1日も早くなくなるよう。

16歳で両親の仕事に同伴家族として来日したSちゃん。学齢超過のため、中学校への就学を認められず、高校進学を目指して孤独に耐えながらボランティア教室を繋いで、ゼロから日本語を勉強。春から念願だった高校生です。Sちゃんには間に合わなかったけれど・・・今後こうして来日する子たちがスムーズに就学できる体制ができますように。


2019年3月19日火曜日

日本語教育セミナー@おおいた国際交流プラザ

今年度もおおいた国際交流プラザ主催の日本語教育セミナーが開催されました。今年度は基礎編とスキルアップ編の2部に分かれており、2部に参加したのですが、事前アンケートで参加者はそれぞれの現場で抱える課題を出し、それに対する回答をベースに講座が進んでいきました。今年度の講師は大分県内でおそらく唯一日本語教師養成に注力しておられる別府大学の篠崎先生で、同じ大分県内で奮闘している日本語教育に関わる人たちにとって、とても具体的で有益な情報がぎゅっと詰まった内容でした!!

その中で先生がご紹介された「小さな留学生」というドキュメンタリー映画が心に残りました。9歳の中国からの女の子の2年間が描かれています。ご興味のある方は「小さな留学生」で検索してみてください!

また、教科指導の課題に関する解決策の一つの方法としてご紹介された「カーンアカデミー」かなり多くの言語で、教科を学べるフリーサイト。高学年以上の子なら、実際の授業内容とうまくコーディネートしてあげることさえできれば、学校での日本語での授業内容を理解する手助けになると思います。

大分県では、こうした日本語教師向けの研修の機会がとても限られているので、本当に貴重なセミナーでした。こうした研修の機会がもっと増えたらと思います。

2019年3月10日日曜日

外国にルーツをもつ子どもたちの学習目標例

外国人児童生徒支援リソースルームの中からお役立ちサイトをご紹介します!

http://www.resource-room.aichi-edu.ac.jp/gakusyumokuhyourei.pdf

子どもの日本語レベルによって、目指すべき学習目標がわかりやすく示してあります。
出会う子どもが日本語学習歴ゼロの場合など、やりたいことの多さに気が遠くなってしまいますが、学年の目標から学期の目標、スモールステップでの目標を割り出していけたら、指導員も子どもも、見通しを持ってがんばれるのではと思います。

以下、サイトより

◎外国にルーツをもつ子どもたちの学習目標例(2017年度作成 2017年12月発行)

文部科学省「かすたねっと」ホームページ上の『「個別の指導計画」作成参考資料②学習目標例~初期段階~』を転載し、見やすい形にして作成したものです。

外国人児童生徒の指導に関わる全ての方に使っていただけます。
「話す」「読む」「書く」「聴く」の4技能について、『外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLA』(文部科学省)掲載の「JSL評価参照枠」のステージに対応した6段階が設定されています。
対象の児童生徒が、4技能それぞれについて、今何が達成できていて、何が出来ていないかを学習目標項目例から確認することができます。また、達成できている項目を重複学習しないで、先のステージを目指した指導を進めていくことができます。

※こちらの教材は配布を行っていません。ご利用になりたい方はこちらからダウンロードしてください。


もったいなくて


Aちゃんが、こそっと近づいてきて、私のポケットにささっとなにかを入れて・・・?キャンディーでした!きっと、お国から持って来たか、送ってもらったか、大事に食べているお菓子なんだろうと思ったら、大事な宝物をお裾分けしてくれたんだなと思ったら・・・なんだか、ほわ~んとあたたかい気持ちになりました。

すぐにいただくの、もったいないし、しばらく飾ってから食べるね!

ちなみにこれは、ロシアのお土産チョコレート。パッケージの女の子がまたSちゃんにそっくりで・・・可愛すぎて・・・飾るしかありません!(笑)

2019年3月8日金曜日

『まるごと』

国際交流基金が提供している日本語学習のコースブック『まるごと』を使っているよ、と教えてもらいました。
コミュニケーション重視のテキストで、日本に住んでいない学習者でも、ことばや文化をまるごと楽しめる工夫がいっぱいとのこと。成人対象ですが、指導者の工夫次第で中高生用にも使える部分は多そうです。グループ学習向け、でも、独習も可能。日本語能力試験でいうとN5~N3程度、自然な会話をたくさん聞いて、写真やイラストで日本文化のさまざまな側面を感じられるよう作られているようです。
そういえば、私は、海外での日本語教師歴のほうが長いです・・・海外にいる頃は、学習者にとって、日本から来た私自身との触れ合いとか、そういうのも求められてるのかなって感じました。学習者にもよりますが、日本語を学びたいというより、日本をもっと知りたい、そんなニーズもありました。それで、海外では「日本」に触れてもらえる機会を探していました。そんな海外の学習者さんがこのサイトに出会ったら、飛び上がって喜んじゃいそうです。
ご興味ある方、サイトを見てみてください!無料コンテンツも充実していて、楽しそうです!
https://www.marugoto.org/

2019年3月7日木曜日

大分県内のネットワーク作り

昨年末、「大分県で外国につながる子どもたちのために活動している人たちで集まりませんか?」というお声かけをいただきました。

発起人が学校の先生方であることに、まず頭が下がりました。
日々の教員生活だけでも多忙なはずの先生方が、旗揚げしてくださったこと。

これまで出会ってきた外国からの子どもたち、親御さんたちは、困っていても、心配なことがあっても、日本社会ではマイノリティーな存在・・・SOSをあげる声は・・・とても発見されにくい、そんなイメージです。

3月31日に、改めてこうした子どもたちのサポートに関心のある方たちで別府で集まって
「who & what だれに どんな課題があるのだろう」を話し合いませんか。

これからスタートラインに立てたらいいなという、大分県内でできるネットワークのあり方を考えよう、そんな「これから始めよう」の会になると思います。

ご興味のある方は、お気軽にご連絡ください!

立山愛 mkidsiroha@gmail.com
080-2720-5151

2019年3月2日土曜日

ひなまつりわくわく

今年度最後の地球っ子わくわく広場、多文化活動日。テーマは「ひなまつり」でした。ちょっぴりおめかし企画で、自分たちの国のお洋服があったら着てきてね、と。ステキなトーンチャイムで「たのしいひなまつり♪」をこどもたちと演奏、歌ってくれた湯布院earth harmonyのナムさん&さよちゃん&あんちゃんは、そろって美しいベトナムのお洋服でした!


初めて親子そろって参加してくれたタジキスタンのAちゃん家族は、手縫いのとても綺麗な衣装でした!

ほかにも、いろいろな国の衣装を持ち寄ってくださり、日本の浴衣や、チャイナドレス、フィリピンの服など、自分の国ではない服を楽しんだり。

今回も小学生たちによる楽しいゲームや制作もりだくさん!わくわくもうすぐ2年目、小学生たちもずいぶんたくましくなってきました。これからもいろんな人たちのアイディアを集めて、すてきな居場所に育っていけたらと思います。