2021年12月12日日曜日

サクラサク

 4年前、中国で中学校を卒業したばかりの夏、ご両親のお仕事の関係で別府にやってきたKちゃん。いわゆる「学齢超過」、中学校に転入することができず、日本語がまったくわからないKちゃんが高校に進学するのも難しいという状況でした。

出会ったのは7月。半年後の高校進学を目指して、日本語をゼロから学ぶ決意をしたKちゃん。Kちゃんのような立場の子が体系的に日本語を学べる機関が別府になく・・・ボランティアでの日本語指導できる方を募りました。私は毎週、仕事の後に大学のサロンで『みんなの日本語1,2』をベースに勉強を進めました。私の他にも日本語の先生が違う日に日本語を教えてくれ、学習内容や宿題を引き継ぎながら。

サロンにいる私を見つけた大学の留学生も、次第にボランティアで手伝ってくれるようになりました。

Kちゃんはものすごい勢いで上達していきました。有志の方々が別府市内の高校に繋いでくださり、面接の練習を重ね、無事に高校進学を果たしたのが3年前。

それから・・・

Kちゃんは来春、大学に進学することが決まりました。合格しましたという嬉しいお知らせが届いたときは本当にびっくりしました。日本語がまったくわからなかった頃に、一緒に勉強していたこのサロンで、来春からはこの大学の学生として会えるなんて。

心理学を学び、将来はカウンセラーになりたいと。Kちゃんならきっと、多文化、多言語に生きる強みをいかして、立派なカウンセラーになれると信じています。

Kちゃん、心から・・・大学合格おめでとう!