2018年7月30日月曜日

わくわく勉強会


画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、座ってる(複数の人)、テーブル、室内

「宿題をするのが難しい」
日本語の読み書きが難しいと、宿題をするのももちろん難しい・・・
夏休みに2日間だけですが、宿題を一緒にする日を持つことにしました。

中には、宿題をもらってないという子もいました。それは、日本語がわからず、お客様扱いということでしょうか。渡してもできないからかわいそう・・・だから?きっと担任の先生方は外国から転入してきた子の日々の様子を見る中で、いろいろな気持ちを抱えていることと思います。言葉の壁でできないであろう宿題を渡すのが優しさなのか、渡さないのが優しさなのか。

正答はわかりませんが、今しかない学齢期に、どの子にも学習する権利があると思うのです。同じクラスメイトが吸収していく学習内容についていっていないという悲しい気持ちも多かれ少なかれ持っていると思うのです。

学習内容の理解が言葉の壁で難しいとしても、先生が、周りの大人があきらめてしまったら、こどもには乗り越えるという選択肢を選ぶことすらできないのではと思うのです。

あくまでこれは私の考えですが・・・こどもにはいつだって「期待」していたい。きっと君ならできるよと。学習言語の壁を乗り越えるという現実はそんなに簡単ではないですが、それでも、そう思わないと、こどもは「できなくても仕方がない。外国人だから。」そう思うようになったらその気持ちを変えるのはとても大変だと思うのです。

このわくわく勉強会も・・・砂漠にほんの少しの水をかけるくらいの活動かもしれませんが、それでもやらないよりやったほうがいい、そう思っています。

今回は、13名の日本語指導が必要なこどもたちに対して、13名のサポーターのみなさんが来てくださいました。中には、大学生や主婦の方、小学校の先生、日本語の先生・・・私でよければ、と言って力を貸してくれました。ここ数年は主に同僚の日本語の先生に力を貸してもらっていたのですが、今年はいろんな立場の方が駆けつけてくれ・・・沁みました。勇気をだして、「手伝ってください」を言っていこうと思いました。来てくださった皆さん、これからもどうか「手伝ってください」


2018年7月21日土曜日

七夕☆彡

画像に含まれている可能性があるもの:11人、、スマイル、立ってる(複数の人)さよさんの美しい歌声とこどもたちのトーンチャイム・・・「笹の葉さらさら♪」やさしい空気に包まれて始まった今年の七夕。

いくつかのブースに分かれてワークショップ形式で七夕飾り制作。飾りつけのアイディアを考えてきてくれた子たち、大人たちが先生役になり、作ってみたい飾り付けのブースに行って、みんな思い思いの飾り付けを作りました。
画像に含まれている可能性があるもの:1人


色々な言葉で書かれた願い事で笹の葉がきれいに彩られていました☆彡

そして、今日はSちゃん帰国前最後のわくわく・・・会うたびに、「次、わくわく、いつ?」と笑顔できいてくれたSちゃん。わくわくに来るのをいつも楽しみにしてくれていたこと、どれだけ嬉しかったか・・・ 元気いっぱいのSちゃん、タジキスタンに帰っても、Sちゃんらしく、伸び伸びと、ね。タシャコール♡



画像に含まれている可能性があるもの:4人、座ってる(複数の人)画像に含まれている可能性があるもの:1人、スマイル、立ってる
画像に含まれている可能性があるもの:2人、座ってる(複数の人)、ストライプ
画像に含まれている可能性があるもの:4人、Miho Miuraさんを含む、、スマイル、子供画像に含まれている可能性があるもの:1人以上、座ってる(複数の人)
画像に含まれている可能性があるもの:3人、、スマイル、座ってる(複数の人)画像に含まれている可能性があるもの:3人、、スマイル、室内

2018年7月19日木曜日

わすれないよ

今日はMくん最後の日本語教室でした。

いくつか作文のお題を見せたら、「クラスの友だちへ」を選んだMくん。
画用紙の上半分には、クラスの友だちとサッカーをする絵を描き、下半分にはクラスのお友達へ宛てたお手紙を書いてくれました。

一緒に遊んでたのしかったこと、勉強を教えてくれてうれしかったこと、そして、最後に「タジキスタンに行ってもみんなわすれないよ」

『先生、さびしくなるよ」と言ったら、Mくん、じっと手紙を見つめてだまっていました。

最初はこんにちはも知らなかったMくん。この1年半、いろいろあったけれど、こうして最後にお友達みんなにこんな気持ちでお手紙が書けるようになったんだね。

17歳になったら、日本の大学に行けるようにがんばるんだそうです。もどってきたいと思ってくれること、それはMくんがこの1年半でこの土地で、この土地の人たちといい関係ができたということの証だね。7年後の再会を楽しみにしているね。

夏休みのわくわく広場

夏休みの地球っ子わくわく広場

7月21日(土)13:30-15:00 七夕&スリランカのこどもたちによるプレゼン

7月28日(土)13:30-15:00
8月4日(土)13:30-15:00  夏休みの宿題をする日(外国からのこどもたちのみ)

暑い日が続きますが、みなさん元気で過ごせますように。

2018年7月4日水曜日

星に願いを

M小学校での日本語教室。3時間目は中国からのUくんとの時間。小6のUくんは、来日して1年以上が経ち、生活言語はぐんぐん伸びているので、日本語の時間は書くことに力を入れています。

今学期から始めた「成長ノート」には、Uくんができるようになったことを些細なことでもいいので作文にしてもらっています。1年後、この成長ノートを読み返したときに、少しでもUくんの自信になってくれたらと願いながら。

今日は、気持ちを表わす形容詞をたくさん紹介しました。聞いたことがあるものがほとんどだったようですが、うらやましい、気まずい、くやしい、なつかしいなどの言葉は初めてだったようです。短い文を作ってもらうと、「給食のとき、友だちが先に食べて、おかわりがなくなって、くやしかった。」とか、「給食のとき、友だちのほうがぼくより多くて、うらやましい。」という給食シリーズが多くて、大笑いでした。

そんな、ユーモアを忘れないUくん。もうすぐ七夕ということで、持ってきた小さい笹に、お願いごとを書いて飾ることにしました。堂々と書いてくれたお願いは

「友だちがほしいです」

胸がぎゅーっとしました。私はUくんの教室での姿を知りません。そういえば、Uくんの成長ノートに登場する友だちは、中国の友だち・・・。もう来日して1年になるのに、言葉はどんどん上手になるのに、友だちと呼べる人を作るのは、難しいね・・・。

2018年7月3日火曜日

外国から来たこどもの気持ち

あさっては、M小学校で授業参観です。今日はそのための3回目の打ち合わせでした。なんの打ち合わせかというと、タジキスタンからのMくんとそのお父さんにスポットライトをあてた授業を作りたいからです。来月には帰国してしまうMくん、4年部の先生方が帰国前にタジキスタンのこと、Mくんのことをクラスの子たちに知ってもらう授業がしたいということから始まりました。

Mくんのお父さんがタジキスタンについてタジク語でプレゼンテーションしてくれ、それをMくんが日本語で説明します。その後、あるゲームをみんなでするのですが、そのゲームのルールはすべてタジク語での説明。クラスの子たちはおそらくちんぷんかんぷんで、ゲームができないでしょう。少しづつ、物を見せることでルールを推測していってもらうのですが、その、「わからない言語で」「どうしたらいいかわからない」ことを体験してもらいたいのです。そんな状態で日々を過ごしてきたMくんの気持ちを想像してもらえたらと。そしてその体験を通して、どんなことを感じたのかを話しあってもらえたらと。

Mくん。ごめんね。本当は、帰国前ではなくて、来日してすぐにできたらよかったね。でも、きっと、Mくんのがんばりを一番そばで見てきたクラスのみんなとだから、今、感じる気持ちをシェアできるいい時間になると思うよ!