2023年3月30日木曜日

私の強み🌸

 中3の4月に日本語ゼロで来日したEちゃん、希望する高校に進学を果たしました。本人の努力はもちろん、親御さんの応援、友だちの励まし、担任の先生の丁寧な対応の数々、学年主任や管理職の先生方のサポート、高校側の理解、県教委のサポート、日本語ボランティアの先生のサポート、ALTの先生の面接対策・・・ぱっと思いつくだけでも、本当にたくさんの人たちの力が寄り集まって、叶った進学だと感じています。

そのことをEちゃんは理解していると思います。そして、高校で大きく成長していくと思います。

Eちゃんが、中学校の3学期の日本語の期末試験で書いた「私の強み」

この1年間、チャレンジし続けたEちゃんの姿を見てきたよ・・・誇りに思います。

日本語 期末試験

試験問題13「私の強み」を自分の国のことばで書いてください。どうしてそれが「私の強み」なのかわかる具体的なエピソードも書いてください。

Though my life before coming to Japan, I never knew what my strength was. But as life would be I came to Japan, started a new life and new school. My first four months at school was the worst experience of my life. But after even the four months I realised I was better than the first day. I did challenge every possible problems I was going to have and now the things I couldn't do a year ago I can do it now. I am very proud of myself. Because I challenge so many things in the past years. So I would say my strength is I challenge myself hard.

日本語訳:日本に来る前、私は自分の強みが何かわかりませんでした。日本に来て、新しい生活、新しい学校が始まりました。来日して数か月は人生で最悪の経験でした。しかし、4か月経った後、最初の頃よりはずっと成長していることに気が付きました。あらゆることにチャレンジし、1年前にはできなかったことも今はできるようになりました。私は自分自身を誇りに思います。なぜなら、多くのことにチャレンジしているからです。

以上のことから、私の強みは、私自身に一生懸命チャレンジしていることだと思います。 

2023年3月6日月曜日

国際まつり 2023

今年で3年目の国際まつり、元気に開催中です。

今年度も、例年通り、1週間日本語教室にたくさんのこどもたちの作品を掲示しています。そして、動画(国際まつりのメッセージ、インドネシアのじゃんけん、しあわせなら手をたたこう6か国語バージョン)を全校の各教室で視聴してもらいました。

今年度の新しい取り組みは、大学生のみなさんによる、2年生の総合の時間を活用した多文化理解の授業、そして、国際まつりの告知を全校集会でこどもたちが行うことです。

こどもたちとは限られた時間しか会えないので、隙間時間を見つけながら、掲示するポスターや動画をしあげていきました。むずかしいのは、国際まつりの目的や意義をこどもたちを考え、共有することです。こどもたちは、アイデンティティという言葉も知らないでしょうし、自覚していないかもしれません。それでも、自分たちが生まれ育った国のことに、周りのお友だちが関心を持ってくれることはうれしいと感じているようです。

国際まつりに関心を寄せてくれるまわりの先生たちやこどもたちの何気ないつぶやきや反応、声掛けで、自分たちの言語や文化を承認されているという安心感や自己肯定感につながっていけばと思います。