2022年2月28日月曜日

国際まつり

 M小学校で、昨年に続き「国際まつり」が開催されました。この名前はこどもたちが日本語学習に使っていた『こどものにほんご』第30課の最終章のタイトルです。テキストの中の子どもたちが自分たちの言葉や文化を紹介し、文法形式としては敬語の使い方を学ぶ章です。

まつりといっても、コロナ感染対策のため、いろいろ工夫しなければなりません。UくんとYちゃんはipadを使って動画を作りました。挨拶をし、クイズをしたり、日本と国の小学校の違うところを紹介し、その動画に校長先生からのことばも添えて、全クラスで視聴してもらいました。日本語教室には、掲示物を展示して、ちょっとした博物館のようでした。

そして、今年は学校のホームページに掲載してくれ、おうちの人たちにも伝えることができました。UくんとYちゃんのおうちの方にも動画やホームページのことをお知らせしたら、とてもよろこんでくれました。

周りの友だちや先生から、3つも言葉が話せるの?Uの国の図書館すごいな、など普段なかなか見せることのない姿に、すごいねの声をかけられて、恥ずかしそうな、でもとても誇らしげなふたりの顔。「国際まつり、ずっと続いてほしい」と言ってくれたYちゃん、日本語教室のこどもたちがひとりでもいる限りずっと続けていきたいなと思いました。








2022年2月26日土曜日

地球っ子わくわく広場2022年2月

 地球っ子わくわく広場、コロナ感染症対策の中、小規模ですが実施できました。参加する側だった地域の子どもたち3人が「せつぶん」をテーマに企画・実施してくれました!

今年もかわいい小鬼たちが会場のあちこちに。心の鬼退治もできたね。

中学生と高校生は、来月の多言語スピーチ会の原稿づくりをがんばっていました。地球っ子わくわく広場に集まる子どもたちの成長を感じた1日でした。








2022年2月2日水曜日

社会的役割

 小学校では委員会の役員決めの時期です。春に6年生になるUちゃん、これまでずっと給食委員会でがんばってきました。Uちゃん、悩んだようですが、友だちにも応援してもらい、委員長に立候補をしました。信任され見事、委員長に!




立候補を決めた日は、クラスでいざこざがあり、「外人のくせに」と言われて大泣きした日でもありました。日本語教室で、その日にあったことを話してくれました。すごく悲しかった気持ち、すごく勇気を出した気持ち。

そして、「あのね、委員長になったのにね、できないことがあるの」と。それは、給食室の前の掲示板に、赤、緑、黄で食材を色分けして書くというお仕事。日本語の食材名は普段使わないものも多く、Uちゃんは宗教上食べられない食材があって給食は部分的にしか食べられないし、知らない食材も多いです。

急きょ、食材色分けの教材(カルタ的な)を作って日本語教室で特訓することに。Uちゃんが自信を持って委員長の役割を果たせるように応援します!

委員長という社会的役割を得たUちゃんが成長していく姿を目に浮かべながら。