2021年3月16日火曜日

学級担任のための外国人児童指導ハンドブック

 『学級担任のための外国人児童指導ハンドブック』小学館 菊池聡 が発売されました!4コマ漫画で「困った」状況のどうする?を問いかけ、具体的な回答、そして多様な視点からのコラム。手に取りやすさと、内容の充実さ、とてもお勧めの1冊です!

学級担任のための、というタイトルですが、こどもの日本語に関わる人たちであればだれにでも役に立つ内容だと思います。





2021年3月12日金曜日

国際まつり

 こどもたち4人と「国際まつり」を企画しました。テーマは「おんなじってうれしい!ちがうってたのしい!」です。この1年間の学習発表という思いも込めて。こどもたちはクラスのお友だちや先生たちに見てもらいたいという気持ちで、一生懸命、日本と自分たちの国の「おんなじ」や「ちがう」を見つけて、言葉にしてくれました。

国際まつりを紹介するために、朝の時間をもらって、校長室からZoomで「国際まつりに来てね」のPRと、タジキスタンの文化紹介(じゃんけん、色クイズ、あたまかたひざぽん、あいさつやってみよう)のためにつくった動画を流しました。

校長先生が冒頭に言ってくださったメッセージ「みなさん、想像してみてください。みなさんは自分が生まれた日本という国に暮らしています。おうちの人がある日突然、言葉も習慣も違う国に住むことになったといって、言葉も習慣も違う学校に通うことになったら・・・お友達と話すことばがなかったら・・・(中略)是非、自分たちとのちがいやおなじところをわかって、うけとって、自分たちが一緒になってできることはなんなのか、考える機会になったらと思います。」こどもたちに伝わったら嬉しいです。
















2021年3月4日木曜日

日本語学習教材無償配布のお知らせ

 

先日、地元の大学の先生から「日本語を勉強している子どもたちに何かできることがあれば」というご相談を受けました。そして、子どもたち用のテキスト提供のサポートをしてくださることになりました。
改めて、さまざまな立場の方の気持ちや行動が、子どもたちの可能性を広げることに繋がるということを感じています!

そして、今回の日本語学習のテキスト提供という取り組みを、NHKの方々が昨日、今日と2日間連続で報道してくださいました。


映像にある勤務先の小学校には毎年のように日本語指導が必要な子どもたちが転入してきます。

今回、テキスト提供を軸としたニュースのため、テキストが一人一冊ないことが課題として取り上げられていますが、個人的には、これを見た人たちが、教室や日本語教室で…ああ、こんなふうに学校で頑張ってる子がいるんだな、という様子を見て、関心を持つ人が増えて、いろいろな方向からよりよい体制に繋がっていったらいいなと願います。

ちなみに週1日の指導員である私が長く映像に映ってしまっていますが… 日々、お友だち、担任の先生、児童支援の先生、いきいき支援員の先生、翻訳支援の先生、事務の先生、給食の先生…たくさんたくさんの方たちのおかげで子どもたちの今があること、申し添えておきたいです。

また、今回の報道が、テキスト提供がないことを非難しているような捉えられ方がされないことを祈ります。

日本語指導員として私はおそらく子どもや保護者のつぶやきやため息、笑顔や驚く顔を、目の前で見る立場です。映像に出ていた女の子が1年前、こんにちはも知らずに校長室で初対面で泣いた姿も、学校は好きじゃない、帰りたいという言葉も、怒りや悔しさで大声で叫んだ姿も、一人ぼっちで休み時間教室に座っている姿も…見てきたのに、いざメディアの方に「課題は何ですか」と聞かれると、うまく答えられませんでした…今もまだ考えています。みなさんならどんな風に答えますか。

少なくとも、自分が気づく課題があって、自分ではどうにもできないことであれば、諦めたり、内側だけに留めておかずに伝えることをしていこうと思いました。今回、メディアの方たちがそんな声を拾ってくださったこと感謝しています。

4月から日本語学習テキストを無料で提供していただけるとってもありがたいプロジェクトにも感謝するばかりです。是非、ご活用ください♬
詳しくはこちらをご覧ください!
 

別府市 日本語指導員
立山愛