2016年3月31日木曜日

大分県日本語教師会の力

今月、大分県日本語教師会の懇親会がありました。この会を通じて、それぞれの所属する組織を超えた日本語教師間の繋がりが生まれてきています。そのひとつが、こどもの日本語に携わる活動です。



懇親会の後、早速、明日香日本語学校の先生が、facebookにいろはの活動について紹介してくださいました。


facebookの効果が早速あったのかもしれません!!新学期からの日本語指導の件で、おふたりの日本語教師の方からご連絡をいただきました!!とても心強いです。

大分の現在の制度の中では見逃されがちなこどもの日本語のこと、県内の日本語教師の力を持ち寄れば、こどもたちのスピーカーになって制度を生み出す力になると信じています。

2016年3月22日火曜日

熊本出張


「日本語指導が必要な児童生徒に対する支援のあり方に関する研究」に関して、熊本へ行ってきました。

http://www.apu.ac.jp/rcaps/rcrcmc/aboutus/projects_ja.pdf

八代市教育委員会、熊本市教育委員会、熊本市日本語指導センター校(黒髪小学校)への、日本語指導に関する聞き取り調査が目的です。そして、熊本県内で活動されている外国から来た子ども支援ネットくまもとの方とも色々お話をお伺いすることができました。

熊本も、大分同様、典型的な散在地区(1校あたりの日本語指導が必要な児童生徒が5名以下)ですが、支援制度が改善されながら定着している市町村が確実に増えてきている先進事例といえます。制度開始の経緯や、具体的な支援内容、制度の評価、問題点など細かな質問にも、それぞれの立場の方々、とても丁寧に対応してくださいました。

特に、現場で活動しておられる先生方の声は、心に響きました。支援ネットの方々のこれまでの歩みから現在に至るまでの奮闘、そしてセンター校の先生のたゆまぬ工夫と蓄積、こうした現場の方々の努力が制度改善へと繋がっているのだと思います。

これまでの先進事例の調査結果も併せて、今後、別府市が参考にできる部分を検討し、提案できる形に持っていけたらと思います。

2016年3月21日月曜日

多文化こども交流合宿in九重

 今年の多文化こども交流合宿は、九重にある青少年の家でありました。様々な外国ルーツのこどもたちが集まりました。ひとりひとりの「これまで」と「今」と「これから」を書き出してみるというワークでは、それぞれのこどもたちの「声」をゆっくり聴くことができました。先輩たちの経験談や、声かけ、サポートを通して、こどもたち自身も、ふだんじっくり目を向けることのない自分の中の気持ちに向き合えたのではないかと思います。

ひとりひとりの合宿の感想を聞きながら、改めて、こうした似たような思いを抱えた仲間たちと過ごす機会の意義を感じました。ひとりじゃないんだって、一緒にがんばれる友だちがいるって、こどもたちにとっては大きな支えなんだとこどもたちを見ていて感じました。

この場をお借りして、毎年こうした交流会の機会を作ってくれる人権教育ワークショップ研究会の足立さんに、心から感謝を伝えたいと思います。こどもたちだけでなく、私にとっても、毎回多くの気づきと学びをもらい、サポートする仲間同士の繋がりも作ってくれています。ありがとうございます!!


2016年3月18日金曜日

別府市内の小学校・中学校で日本語指導できる方を探しています

新学期から、別府市内の小中学校内で日本語指導できる方を探しています。

小学5年生(母語:英語)
中学1年生(母語:中国語)
中学2年生(母語:中国語)
中学2年生(母語:韓国語)

平日、学校内で、クラスから取り出して個別の日本語指導になる予定です。(時間帯、曜日等は要相談/週1回~)日本語レベルは初級になります。(ボランティア/交通費支給あり)

ご興味のある方、ご連絡いただけましたら、詳細ご説明いたします。また、今回の支援だけでなく、外国からのこどもたち支援にご興味のある方もご連絡いただけると嬉しいです。

取り急ぎ、ご相談まで。

立山
mkidsiroha@gmail.com

⇒3名の日本語教師の方が新学期から日本語指導に入ってくださることになりました!!

2016年3月12日土曜日

プレスクール修了式

 今日はプレスクール最後の日。プレスクールも修了、それぞれの幼稚園も卒園し、4月からはぴかぴかの一年生。

修了証の代わりに、折り紙のメダルを。メダルにはこどもたちが自分自身で書いた名前が輝いていました。

帰り際、Kくんが照れくさそうにお手紙をくれました。空色の便せんに、大きく「ありがとう」。じんときました・・・ありがとう。

プレスクールにご協力いただいた、子どもたち、保護者のみなさん、大学生のみなさん、久美先生、APU地域交流課さん、別府大学留学生課さん、文化国際課さん、学校教育課さん、交流センターのみなさん、この場をお借りしてお礼申し上げます。


2016年3月11日金曜日

グローバル人材の原石

今月7日の文部科学省での外国ルーツの子ども支援の有識者会議で、ブラジル生まれの大学生が自らの経験をこう振り返ったそうです。

「必要なのは努力と、家族からのサポートと、周りの環境」

彼女は大学まで進学しているけれど、彼女と似た境遇で高校進学できた友だちは少ないといいます。日本語指導が必要な公立小中学校の子どもは全国で約3万5千人。会議では、学校や自治体の関係者から質問が彼女に集中したそうです。

有識者会議のメンバーの言葉、「日本育ちの外国の子は、多言語が話せて異文化にも対応できるグローバル人材の原石だ」 その原石が光り輝くことができるような支援体制を整えていくべきではないでしょうか。

毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160314/ddm/013/070/054000c

彼女が必要といった「努力」

でも、子どもたちだけの力では乗り越えることはできないたくさんの壁があるということを、周りの人間、少なくとも身近にいる学校の先生たちには理解してもらえたらと思います。

災害時のための防災運動会!参加者募集

自分の住んでいる近くの日本人と交流しませんか?もしもの災害に備えて、日本人と一緒に楽しみながら防災訓練します。当日は無料でハラルフードや防災グッズがもらえます!

Would you like to communicate with your community? Enjoy disaster preparedness training with Japanese residents. Get a survival kit and free lunch(halal food) on the day!

いつ:3月26日(土)9:00-12:45
どこで:別府市立上人小学校校
なにを:消火器の使い方、応急救護の仕方、地震体験
申し込み:名前、住所、電話番号をメールか電話で市役所 文化国際課までお知らせください。

0977-21-1131
int-ma@city.beppu.oita.jp

Date&Time:Saturday 26th March 2016
                9:00AM-12:45PM
Place: Shonin elementary school 
For: Learn how to use a fire extinguisher and basic CPR
Experience the earthquake simulation vehicle
Apply: tel 0977-21-1131 Email: int-ma@city.beppu.oita.jp
(Cultural and International Affairs Division, Beppu city)   

2016年3月6日日曜日

大学生の力

 今日のプレスクールでは、日本語教師を目指している大学生のMさんが主指導をしてくれました。学校探検の手作りポイントラリー式の絵カードを子どもたちひとりひとりに作ってきてくれ、教室、トイレ、職員室、図書室、体育館、運動場、靴箱・・・などなど、各場所を実際に探検しながら、子どもたちがその場所の名前をいえたらシールを張るという楽しい活動が印象的な、素晴らしい授業でした。

帰り道、プレスクールをサポートしてくれている留学生たちが、新学期になってプレスクールが終わっても、何かお手伝いしたいと言ってくれました。子どもたちへの日本語支援だけではなく、来日したての子どもたちの心の安定を図る役割だったり、保護者と先生との通訳役であったり、留学生の力が発揮できることもあるのではないかと思っています。

活動しながら、走りながら、色々な出会いに恵まれて、色々な思いが膨らみます。



2016年3月3日木曜日

外国語図書無料配布

国際交流プラザが所蔵する中古の外国語の本の無料配布のお知らせです。一人最大4冊まで(マイバッグ持参)

期間:3/12(土) 時間:9:30~18:00(本が無くなり次第終了) 

会場:おおいた国際交流プラザ

去年は、英語の小説が読みたいと言っていたフィリピンからの高校生Mさんと一緒に行きました。無料配布される「外国語の本」は、主に英語で書かれたものが多かったです。

普段、「日本語」に囲まれてがんばっている子どもたちの日本語習得のお手伝いはできますが、母語保持のお手伝いはできません。ただ、母語(第一言語)が確立していなければ、学習や思考能力に支障をきたすということを伝えることは大切だと思っています。居心地のいい言語で、母語で、ゆっくり読書する時間がもしとれるなら、是非、そうしてもらいたいなと思います。