2020年12月19日土曜日

日本語教室・日本語ボランティア研修講座のお知らせ

 寒さとコロナに負けず、皆さま元気でお過ごしでありますように。

今日は明るいお知らせです!

 

おおいた国際交流プラザ主催

日本語教室・日本語ボランティア研修講座

・ビギナー研修(1月23日、24日、31日)

・スキルアップ研修(27日、13日、14日)

場所:大分県立美術館2F研修室

定員:40

参加費:無料

申込締切:1225日(金)

申込先:おおいた国際交流プラザ

Tel:097-533-4021

Mail:hashimoto-yasuhiko@emo.or.jp

詳細な時間や内容は添付のファイル、またはウェブサイトをご確認ください。

https://www.oitaplaza.jp/japanese/archives/10506

 

日本語の教え方を知りたい方、実際に教えられているけれどスキルアップしたい方、大分ではこうした研修の機会がなかなかないので、とても貴重なチャンスだと思います!


寒い日が続きますね、年末年始、みなさま温かく幸せに過ごせますように。 




2020年12月6日日曜日

学校現場における多文化教育

 多文化に生きるこどもネットワーク大分第6回ネットワーク大分のお知らせです。

今回は、「学校現場における多文化教育」についての取り組み2つを通して、「こども」「多文化」について学び合う場になればと思います。お気軽にご参加ください♪






2020年11月5日木曜日

静夜思

 中2のKくんの担任の先生から、メモをもらいました。「国語で漢詩を勉強していて、『Kくんが中国語で詠む声がとてもきれい』とクラスの子たちからいわれて、とても嬉しそうでした」

国語の先生が、Kくんに教科書の漢詩を中国語で詠んでもらい、それを録音して授業でみんなに聞かせてくれたようです。その日の子どもたちのノートの多くに、Kくんの朗読についての感想が寄せられたそうです。その中には、「普段、普通に日本語でしゃべっちょんけど、実は中国語ができるって初めて知った。すごい」「日本語できるようになるまで大変だったやろな」そんな声もあったそうです。

それを知って、こみあげてくるものがありました。Kくんと出会ったのは小5の頃、日本語が全然わかりませんでしたが、明るくてやんちゃで人懐っこいKくんは、おしゃべりが上手になるのが早かったと思います。一方で勉強は好きじゃないと言っていつまでもひらがなカタカナを覚えたがらなくて。国に一時帰国した後は、日本のほうがきれいで絶対いいといい、故郷に否定的な姿もありました。

母語が干渉している日本語の間違いを指摘すると、驚いたような不思議そうな顔をするKくん。「アイデンティティ」という概念や言葉はまだ知らないかもしれませんが、今回の漢詩で、他者から母文化のことで尊敬のまなざしを受け、Kくんの心を変容をもたらした、そう感じました。

これからも、ふたつの言語、ふたつの文化に生きるKくんが、それらをプラスのアイデンティティとしていけるよう、できることを工夫しながら見守っていきたいです。こんな活動をしてくれてステキな先生たちに恵まれたこともよかったね。


「先生に俺の好きな詞、詠んじゃんな。(詠んであげるね」

李白の静夜思、秋の夜更けに月を眺め、故郷をしのぶ詞。Kくんの中国語、美しいね。沁みたよ。






2020年9月12日土曜日

地球っ子わくわく広場 オンライン運動会!

 久しぶりの地球っ子わくわく広場、今回もオンライン開催ですが、運動会です!からだを使って、多文化色で、紅白に分かれて楽しめる種目を用意して、お待ちしています♪遊びに来てね!

Zoomを使います。参加希望の方はmkidsiroha@gmail.comまでご連絡ください。参加URLをお送りします。地球っ子わくわく広場Facebook(会員にのみ公開)のメンバーの方はFacebookで参加ボタンを押してくださいね。



 

2020年8月29日土曜日

4年生検診


 別府市では小4と中2で無料で健康診断を受けることができます。そういうお役立ちお知らせも、学校プリントにまじって届くので、埋もれてしまうという課題はあります。

「こんな封筒が届いてますか?」伺ってみると、「届いてるけど、なんのことかはわからない」とのこと。大事なお知らせだってことを伝える必要性を感じますが、みなさんどうされているんでしょう。。

問診票には生活習慣から親族の既往歴を尋ねる質問など、訳すのが一苦労なものがずらり・・・多言語化が望まれますが、今はないので、出会う人の努力次第、というのが現実です。

検診当日。ドキドキしている子どもたちとお母さんと待ち合わせして近所の小児科へ。

受付の方もロシア語で書かれた母子手帳に、ざわついていました(笑)

採血や血圧測定など、初体験のものがあって、これからする検査について説明して、3人とも泣かなかったら、アイスクリーム食べて帰ろうね♪と。

写真にとりたいくらいの緊張した顔の可愛いこと(ごめんね、笑)

病院を出るときは手を繋いできました。よほど安心したのと、達成感があったのかな!

みんなでご褒美のアイスクリームを食べて帰りました。

いつものように「先生、これ、豚はいってない?」

「大丈夫、はいってませんよ~」

健康診断の結果、なにも以上ありませんように。

記念に撮ったがんばった証(採血後のシールにマイメロ貼ってくれました♡)でハイポーズ!


2020年8月26日水曜日

差別


日本語教室に行くと、「先生、いじわる言われた・・・」と。「コロナうつる!」「こっちくんな!」など、言われてるようです。他のクラスメイトにきいてみると、そのセリフは明らかに「外国からの子たち」3人を選んで言っているようです。

別府は留学生にクラスターがでて以来、留学生に対する差別的な張り紙や入店拒否を耳にしています・・・それは留学生の子どもたちにも向けられているということでしょうか。

小学校のろうかや階段、玄関には「はなれていても あったかい」のポスターが。

大人がまずは自分たちの言動を振り返ること。子どもたちにも伝えていかなければ。

2020年8月19日水曜日

「わたしの取り組み紹介」リレートーク

多文化に生きるこどもネットワーク大分の研修会のお知らせです!


聞いてみよう!「わたしの取り組み紹介」リレートーク

日時:202096日(日)13:30-15:00

場所:Web会議システムZoom

大分県内で、地域の多文化共生のために長年がんばっておられる おふたりが、その取り組みについてお話してくださいます。そのお話からの気づきや自分たちの実践に取り入れたいことなど、ディスカッションしましょう!

大分県内のそれぞれの場所で、それぞれがんばっておられるお一人お一人、そうした人たちが、ちょっと相談したり、楽しくお話できたり・・・そんなあったかいネットワークづくりのきっかけになればと思います!

互いの取り組みを知り合うことで、それぞれが今後よりよい実践に繋げていくことができるのではないかと思います。是非一緒に「互いに学び合う有意義な時間」を共有しましょう!


プログラム

第1部:わたしの取り組み紹介

➀ 神 智子さん(別府市/べぷはちBeppu Rainbow Society多文化共生マネージャー)

  藤田 明美さん(大分市/ 小・中学校 日本語指導員 日本語ボランティアひまわり 日本語教師)

 

第2部:グループトーク ~取り組み紹介を聞いて~

 

申し込み方法  kodomonet.oita@gmail.com にメール

またはGoogle フォーム

https://forms.gle/JE7m2SBK6ZTwv5cQ8

参加ご希望の方は、準備の都合上できるだけ8月末までに事務局までお知らせ下さい。

当日のzoomログインアドレスと操作案内をお送りします。初めての方でも大丈夫です。

 

事務局 立山 永尾 八丁 外園 本多 

E-mail】 kodomonet.oita@gmail.com

HPhttps://kodomonet-oita.blogspot.com/

 

 

 

2020年7月30日木曜日

文通

『こどものにほんご1』12課で、ひろしくんが遠くに住むおばあちゃんにお手紙で、楽しかった日のことを書いています。Uくんにもお手紙を書いてもらうことにしました。これまで勉強した日本語をたくさん使ってもらおうと思って。「でも、おばあちゃんは日本語わからないよ!」とUくん。そりゃそうだ・・・Uくんがお手紙を書く相手に選んだのは、今年中学校に進学したHくん。ふたりは国も年齢も違うけれど、日本語教室で仲良くしていました。

Hくんへ
げんきですか。
中学校 おもしろいですか。
なんじかんめまでありますか。
学校は大きいですか。
クラスはなんにんですか。
やすみじかんはどのくらいですか。



数日後、Hくんにお手紙を渡しました。お手紙をもらってうれしそうなHくん。すぐにお返事を書き始めました。
Uくんへ

はい、元気です。
中学校はちょっとおもしろいです。美術があります。
6時(亀の絵)← 6じかんめのジョーク
(学校は)大きいです。
(クラスは)30人です。4組あります。
昼休みは20分くらいです。

・・・
小学校はどう?
ともだちはできましたか?
・・・
夏休みのしゅくだいがんばって!
ハッピーですか?


「先生、Meaning of lifeは日本語で何ですか?Uくんに聞いてみたい。」
というHくん。「”人生の意味”、だけど、Uくんには難しいんじゃないかな?」というと、Uくんの母語を調べて、手紙の最後に母語で”人生の意味はなに?”と書き添えていました。

「人生の意味」かぁ・・・Hくんだったらなんて答えるのかな。
私だったらなんと答えるかな…来週の話題にしてみよう。







短歌

中2のKくん、国語で短歌を習っているそうです。日本語教室に入ってくるなり、短歌が37首 並んだプリントを見せて、「僕のがどれか当ててみて!」。内心、う~ん、これじゃないよね?と思いながら、恋心を詠んだ歌を選んだら、大当たり。

部活終え 君が待ってる 帰り道 手つなぎ歩く 桜舞う中

Kくん:「これ、ほんとじゃないよ!」
私:「そっか~、そうなったらいいね?」
Kくん:(照笑)

明るくて、優しいKくん。
Kくんのいいところをたくさん知ってくれる女の子が現れたらいいなぁって、心から思うよ。

苦手な問題に取り組むKくんを見ながら、私も一句。

問題集 頭抱えて 考える 〇〇〇〇〇くん 君ならできるよ

いやぁ・・・Kくんの短歌の足元にも及ばない(笑)


2020年7月22日水曜日

わたしたちの国のことば おしえます!

M小学校には、タジキスタンからのこどもたちが5人います。タジク語やロシア語が話せます。「自分たちの国のことばを、クラスのお友達に教えてみない?」というと、「うんうん!!」

日ごろ、よく使う言葉・・・おはよう、ありがとう、いいよ、来て、一緒に遊ぼうなど、友だちに伝えたい言葉でポスターを作ろうということに。書き終わらなかったのですが、「宿題にして!」そういって、嬉しそうに持ち帰りました。

次の週。立派に完成していました!そのポスターを持って、まずは昼休みに、私も一緒に巡回しました。友だちにミニタジク語講座をして回りました♪ 仲良しのクラスメイトたちも、使ってみる~♪と言ってくれ、それを見て嬉しそうにしているのを見て、嬉しくなりました。嬉しくて、校長先生に自慢しにいきました。すると、校長室にも飾りたいからポスターちょうだい、といってくれました。子どもたちは校長先生にプレゼントする用のポスターを作る気満々です!

ほんの小さな取り組みかもですが、子どもたちにとっては大きな喜びのようです。

2020年7月8日水曜日

漢字、きらい!

「漢字、きらい!」というSちゃん。日本語でのおしゃべりがとても上手になってきましたが、読み書きはまだまだ。特に、漢字のハードルは高いと感じているようです。

今日は、漢字にスポットをあてて過ごしました。漢字の成り立ちクイズや、漢字のビンゴを、へんやつくりをヒントにやりました。「楽しかった!また来週もやりたい!」と笑顔のSちゃん。漢字、たくさんあって大変だけど、コツをつかんでわかるようになってきたら、好きになってくれるかな♪

2020年7月1日水曜日

学校で母語を使う時間

今年も日本語教室に小さな笹を飾っています。去年も一緒に七夕をした子たちは、ずいぶんな気合の入れようです!今年はたっくさんお願い事をするんだって。「来週、短冊を書こうね」と予告すると、なんと10個も、20個も、お母さんや妹たちの分まで、お願い事をノートに書き出してきました!

去年までは、日本語教室ということで、「~ように」を勉強して、日本語で書いてもらっていました。今年は母語で書こうということに。こんなにうれしそうにと伝えたいことを思うままに書きだしてきた子どもたち。
なんて書いてあるの?「えーっとね、家族みんなが元気でね。」とか、「コロナがなくなるように」とか、「これはね、先生には言えないの、ひみつのお願い!とか(笑)」

日本語の勉強にはならないかもしれないけれど、自分たちの母語を思いっきり使う時間を持つことの意義を感じた瞬間でした。







ピアラーニング

「少し先を生きている先輩」といえば。同じ小学校に、来日時期が1年くらい差がある子たちがいます。彼らは母語が同じです。それで、先に来日して日々を過ごしている子に、「きもちをあらわすことばポスター」を作ってもらうことに。日本語と母語を書き込んでもらいました。

まだ日本語で自分の思っている気持ちを伝えることはできない子たちに、このポスターが役立てばいいなと思います。作ってくれた側も、とても嬉しそうでした。

高校生と中学生が繋がったときのように、同じような立場で日々を過ごしている子たち子同士だからこその学びや共感は、大きいなって、すぐそばで見ていて感じました。

高校生と中学生

中2、中3を担当している日本語のM先生。長い休校後、学校を休みがちだと心配しておられました。そして、高校進学の話題になり、同じく小学校の高学年で来日し、今高校に通っているBくんやRちゃんと話せる機会があれば、ということに。

中2、中3、高2、小6の妹ちゃんも同席で、5人の子どもたちと私たち日本語教師ふたりで会いました。2時間くらいがあっという間に経ちました。

受験までのこと、受験の試験や面接でのこと、高校の種類のこと、高校に入ってからのこと、高校卒業後の進路のこと、お互いの国のこと、趣味でやっていること・・・最初は緊張気味でしたが、だんだん打ち解けて、いい雰囲気でいろんなお話ができました。

外部から通う日本語教師が子どもたちと時間を共有できるのは限られた時間だけで、進学のことも、中学校の先生のようにはわかりません。こうやって、外国から来た子たち同士を繋げることは小さなことかもしれませんが、少し先を生きている、進学の壁を越えた子たちの声を直接聞けたことが役に立てばと願います。




2020年6月17日水曜日

気持ちをあらわすことば

来日して1年9か月になるAちゃん。生活言語がすっかり上達して、それだけでなく、毎日の漢字や音読にもしっかり取り組み、授業でもわからないことが少ないがんばり屋さんです。

そんなAちゃんでも、まだまだ知らないことばはたくさんあります。今日は、きもちをあらわすことばを紹介して、理由を言うときの「~て」と組み合わせて文を作る練習をしました。

Aちゃんが知らなかったことばは、なつかしい、せつない、感激する、夢中、満足、落ち込む、あきれる・・・などでした。Aちゃんが作った文、「わたしは日本語が全然わからなかったのに、今はいっぱい話せるようになって、不思議です!」そして、「先生、すごいね、わたし、日本語全然わからなかったのに、先生どうやってこんなに私のこと話せるようにしたの?」と大真面目な顔をして不思議がるAちゃん(笑)
「先生がすごいんじゃないよ、Aちゃんやまわりの友だちが、たくさんがんばったからこんなに話せるようになったんだよ!」

止めなければ、ずっとずっと日本語でおしゃべりを続けられるくらいに成長したAちゃん。わたしがつくった文、「Aちゃんがこんなに成長して、感激しました。」

2020年6月3日水曜日

七夕☆わくわく

コロナでずっと開催できずにいる地球っ子わくわく広場。いろいろな国のことばで書かれた短冊がたなびく笹の木が今年も見たい。でも、子どもたちを集めることは今はむずかしい。

そこで、6月28日、短冊や飾りを持ち寄ってもらうことにしました。笹の木に自分で飾り付けしてもらって、ささやかながら、スタンプラリーを楽しんでもらって、おかしをプレゼントする企画です。

みんなのお願い事がお星さままで届くよう・・・はりきって飾りを作ります☆
マスクをつけて、お友達とは別々に・・・短冊を持ってきてね!

→6月28日 たくさんの子どもたちが来てくれて、胸がいっぱいになりました!!
受付に名前を残してくれた人たち・・・66人もあったそうで。久しぶりの再会、限られた時間だったけれど、本当に嬉しかったのと、わくわくが、会いに来たくなるような場所なのかもしれないって思えて、すごく元気をもらいました。わくわくという居場所、みなさんでよりよいものにしていけたらと改めて。お星さま、見守っていてください!!








わかる!

Yくんと2時間取り出し授業。1時間は算数の教科書を語彙を確認しながら、例題を見て、問題を解いて理解を確認、をくりかえしました。今日は整数と小数という単元で、数字が多いため、言語的ハードルは低く、理解できてすっきりした顔でした。
次の時間は、先週の動詞文の続き。
最初に、動詞の絵カード、時の文字カードで、言葉を確認&ふやして、それから質問カードを見せると・・・「わかる!」といって、一生懸命ことばを探すように答えて、「もっと!(質問して)」。動詞の絵カードも、まだ持ってるでしょう?もっと教えてよ、そんな顔でした。
「わかる」は「うれしい」、「わかる」は「自信」・・・小さな「わかる!」をたくさん積み重ねていきたいです。

2020年5月22日金曜日

言葉があふれだす日を

久しぶりに顔を合わせてUちゃんとの日本語の時間。3学期に日本語ゼロで転入してから、臨時休校で、日本語はサバイバル日本語のまま・・・「いつ」「だれと」「どこで」「なにを」の絵を見ながら「わかる!」と嬉しそうに文を作っていくUちゃん。そして、「せんしゅうのにちようび」の意味が分かったとき、ひらめいた!という顔をして、顔をあげて言いました。

「わたしは せんしゅうのすいようび せんせいと オンラインで にほんごを べんきょうしました!」

これまで、2語文でお話ていたUちゃんから出た長い文。「します、しました」の違いも理解できたよう。しかも、オンラインでの日本語の勉強のことを嬉しそうに言ってくれたこと。嬉しかったです!

そして、教室に掲示する「じこしょうかいカード」を一緒に書きました。「4年生になってがんばりたいこと」というところで、Uちゃんは「友だちをつくりたい」と。

Uちゃんの思うことが言葉としてあふれだす日が来ること、それが友だちを作ることにもつながるように、一緒にがんばろう。

 

2020年5月16日土曜日

オンラインでも繋がっていきたい




















臨時休校でずっと日本語教室ができないまま時が過ぎ・・・おうちの方たちにオンラインで日本語教室をやったらどうかと尋ねたら、是非とのことで、4年生5年生の子どもたち4名とやってみました。日本語指導を担当してくださっている小学校の先生は学校から参加、私や子どもたち(おまけで娘も!)はそれぞれの自宅から参加。久しぶりの日本語教室、笑いいっぱいのあっという間の40分でした。「自分のたからものを持ってきて紹介して」って言ったら、娘がぬいぐるみを紹介したもので、みんなぬいぐるみを持ってきて、ぬいぐるみ紹介になってしまったけれど(笑)
通常クラスが戻るまで、いつもの日本語教室の時間に・・・繋がり続けようと思います!

2020年5月15日金曜日

多文化に生きるこどもネットワーク大分

第4回目の「多文化に生きるこどもネットワーク大分」研修会、オンライントークカフェとして開催することに決まりました!初めてのオンライン開催なので不安もいっぱいですが、大分県内に散在する「多文化」に繋がる「子どもたち」やそうした子どもたちや家族に心を寄せる方たちと繋がる場になるよう、心を込めて準備したいと思います。参加申し込みについては下記ウェブサイトまでお願いします。お気軽にご参加ください~

多文化に生きるこどもネットワーク大分
https://kodomonet-oita.blogspot.com/


2020年4月13日月曜日

日本語ボランティア募集

別府市の小・中学校の始業式は4月20日です。新しく入学してくる子どもたちの中には日本語指導が必要な子たちがいます。現在の公的な日本語指導体制はまだ限定的なため、ボランティアでサポートしてくれる方の存在が求められています。

小・中学校で在籍学級に入り、子どものそばでやさしい日本語への置き換えや、母語でのサポートができる方(現在把握している子たちの母語はウルドゥー語、ベトナム語、英語、中国語)

学生の方も大歓迎です。興味のある方、ご連絡お待ちしております。

mkidsiroha@gmail.com(立山まで)

2020年4月2日木曜日

マスクの贈り物

中国からの留学生から連絡がありました。
「今、中国にはマスクがたくさんあります。先生にあげたいです。」

お世話になった先生たちで使ってほしいと、100枚もののマスクを持ってきてくれました。Sくんは、いつも一番前の席で授業を受ける熱心な学生さんでした。2か月ぶりに会うSくんは、ますます色白になっている感じでした。春休みは中国に帰らず、アルバイトもなくなって、ずっと家にいるのだそうです。

中国からの留学生ということで、日本で肩身の狭い思いをして過ごしているのかもしれません。そんなSくんが、わざわざ中国の家族に頼んでマスクを送ってもらってこうして日本語の先生たちにと渡しに来てくれたこと。マスクよりもなによりも・・・その気持ちがとても嬉しかったです。

これから新学期に出会う留学生たち、こんな大変な状況の中、異国での新生活をスタートする彼らのそばで、微力ながら誠心誠意、できることに全力を尽くそうと思います。


2020年3月17日火曜日

ミチムラ式漢字学習法

先月漢字検定を受けた中1のふたり・・・合格していました!(嬉)
ひとりはアメリカに帰国したので郵送で合格通知を送ります。もうひとりの中国の子にはおうちに届けにいきました。満面の笑みで、次の級の漢字を勉強したいと言ってくれたので、対策プリントと、「ミチムラ式漢字カード」を持っていきました。

https://shop.kanji.cloud/

信頼する日本語教師の方のおすすめで出会いました。コロナの件で臨時休校になってすぐ、無償提供を企画してくださり、応募しました。漢字学習はカード式が効果的だと思い、これまで自分で漢字カードを手書きしていたのですが、ミチムラ式の漢字カードはよく研究されていて、リズムよく唱えられ、音読みの熟語が載っているのがとてもいいと思います。外国からの子は、漢字の多さに途方に暮れてしまう子もいます。しかし、日本の学校に通う限り、どの科目のどの教科書も、漢字だらけで・・・漢字を避けるわけにはいかないのが現状です。たくさんの漢字をたくさん書いて覚えるドリル学習より、カードで熟語ごと意味と読みを理解することのほうが効率的だと感じています。。書けることよりもまず意味と読みがわかるようになること。

ミチムラ式漢字カードおすすめです!

2020年3月5日木曜日

新型コロナウィルスの件

新型コロナウィルスの件で、臨時休校になった日、家庭訪問をしました。学校や幼稚園からの日本語がぎっしり書かれたプリントを、できるだけ簡潔に説明しました。
日本では、日本語での情報が主で、外国から来た方たちは情報弱者になりがちだと感じています。

大分県が出している新型コロナウィルス関連の情報(多言語版)です。必要そうな方がまわりにいたらシェアしてください。


2020年3月1日日曜日

また会う日まで

一昨日臨時休校が決まって、突然幕を下ろすことになった3学期。

日曜日、電話がなりました。「先生、俺。寮に来て。」「誰?・・・Sくん?どうしたん?」「俺、もう帰るから。先生に辞書、返さなきゃ。今から来て。」30分後、Sくんのところに着くと、寮の前にはたくさんのクラスメイトが集まっていました。使い込んだ電子辞書を返してくれ、恥ずかしそうに「ありがとう」。友達に囲まれながら別れを惜しまれているSくんの笑顔。

今年度いっぱいで帰国するつもりだったようですが、新型肺炎の日本での感染拡大を受け、母国に入国拒否される前に急遽帰国を決めたようです。

1年間、親元を離れ、親戚もだれもいない土地で、がんばっていたSくん。まだ中1、甘えたいこともある年頃で、日本語の勉強、教科の勉強・・・もがく姿を見てきました。これだけがんばれたこと、きっと大きな自信になったと思います。5年後、10年後・・・S君が世界のどこにいたとしても、Sくんの日々が今よりもずっとずっと輝いていることを信じています。


2020年2月20日木曜日

100点

6年生のTくんの日本語教室の日。Tくんが手にテストらしいものを持っていました。「それ、なぁに?」というと、嬉しそうに、ちょっと恥ずかしそうに見せてくれました。100点のついた国語の単元テストです!!来日して1年ちょっとのTくんにとって、国語の授業の内容をしっかり理解するのはかなりハードルが高いと思いますが、元々本が好きで、そしてなによりがんばり屋さんということも功を奏したのでしょう。学校の先生方の声掛けやサポートも大きいと思います。答案は英語交じりで、一生懸命さがにじみでていました。こうしたテストの結果をとることが目的でもなく大事なことであるとは個人的に思いませんが、今の教育体制の中で生きている子たちにとって、自分の努力を目に見える形で伝える手段であり、自尊心を支える一つの方法なのかなと思います。なにより、この100点がTくんに笑顔と自信をもたらしたこと、素直に嬉しいです!!

このテストに書かれているように、「寿命という大きな空っぽの器の中に、精いっぱい生きた一瞬一瞬を詰め込んで」いるTくんを誇りに思うよ。



2020年2月19日水曜日

贈る言葉

階段を上っていると、6年生の掲示板に担任の先生からの素敵な贈る言葉たちと、大きな虹のかかった校舎の写真が目に留まりました。そう、始業式の日、小学校の上にはとびきり大きな虹がかかっていました。「6年最後の学期、すてきな日々になりそうな予感」とあたたかいメッセージが添えられていました。

そしてTくんに、かかれた短歌集のメッセージをいくつか説明してみました。「うん、うん」と共感している様子でした。今のTくんを見ていると、楽しいことばかりではないかもしれないけれど、一生懸命に日々を生きていると感じます。あたたかい先生たちの寄り添いも沁みました。

「やることはわかっているけど変われない 
低空飛行したままでいる」 『写真短歌部 放課後】タクマクニヒロ



2020年2月18日火曜日

3月の地球っ子わくわく広場

※3月のAPUPLAZAで開催される集合型のイベントは開催しないことが決定しました。
新型肺炎の件、1日も早い終息を願うばかりです。地球っ子のみんな、また4月以降に会いましょう!

3月の地球っ子わくわく広場のスケジュールです!
3月7日はおひなまつりをテーマに、工作とファッションショーを予定しています♪自分たちの国の服やおしゃれをしてきてくださいね。春のはじまりの華やかな日になりますように。


2020年2月16日日曜日

漢字検定

今日は中2のふたりの漢字検定の日でした。生活言語には困りがなくなってきたふたりですが、漢字は小2~3レベルからなかなか進みません。そうなると、どうしても教科の学習に差し支えてしまいます。覚える漢字をクリアにして、少しづつ確実に身につけてもらう手段として漢検に向けてがんばることを決めました。試験時間ぎりぎりまで、読んで書いて読んで書いて・・・試験が終わって教室から出てきた顔は笑顔でした!ふたりとも「俺、合格してると思う」と。そしてまっすぐに私の顔を見て「先生、ありがとう。漢字の勉強してたら、教科書わかるようになってきた。」と。漢字を覚えること自体が目標じゃないこと、これから先の自分の道を拓くために今をがんばっていること、それが伝わっていること、本当にうれしくて・・・あんまり嬉しかったので、試験が終わって合格前祝でステーキを食べました!(笑)

漢検には大人から子供まで、会場いっぱいの人たちが受験に来ていて、こんな風に外部で試験にチャレンジするということも刺激になったようでした。合格して、これが成功体験になって、どんどん学ぶことを楽しんでくれたらと思います。

2月のスペシャルコラボ企画

2月16日の地球っ子わくわく広場は、スペシャルコラボ企画でした。小児科の先生と幼稚園の先生方のご提案で生まれたあたたかい企画でした。いろいろな国の方たちが集まって、ちょっとしたことだけれど、わからないままだったこと・・・例えば、熱を出したときに日本だとドラッグストアでどんなものを買って対処できるのか、予防接種は国で受けたのと種類が違うようだけどとか、虫歯予防の方法についてとか・・・だれだって子育ては小さな悩みの連続、ましてや言葉や文化の異なる国での子育ては、想像以上にわからないことがたくさんあるんだということを知りました。

最近のわくわく広場は、いろいろな立場の方たちが企画をしてくれることが増え、内容の充実したものが増えてきたなぁと思います♡



2020年2月8日土曜日

節分わくわく

2月8日の地球っ子わくわく広場は節分わくわくでした。APUの先生&学生さんたちが企画してくれ、いろいろなゲームや多国籍恵方巻を作って遊びました。毎年チョコ棒を恵方巻に見立ててまるかじりしていたけれど、今年は恵方巻!しかも多国籍な具材で!個人的には、ごま油の利いたお米&春雨&ナンプラーがおいしかったです♪ 会場いっぱいのにぎやかなわくわくになって、こんなに楽しく節分をお祝いできて、きっと今年もたくさん福が来るね。

この企画のために何日もかけて準備をしてくれた先生、学生さんたち・・・ありがとうございました!!子どもたちの大きな笑顔がお礼になりますように。



2020年2月7日金曜日

こんな時だから

中国ルーツの子の日本語指導に行ったら、クラスの子から「コロナウィルスが来た!」と言われたと・・・

病気で多くの犠牲者を出し、必死で食い止めようと頑張っている中国やその他多くの人々と、目の前にいる中国出身のクラスメイト。

こうした問題をどう捉えるか、自分自身はどうありたいか、こんな時だからこそ、学校で、教室で、家庭で、子どもたちと話をする機会を持ってほしいと思います。

2020年1月27日月曜日

俳句

小6のベトナムから来たHくん、クラスで俳句を勉強しています。句会をするということで、一生懸命俳句を考えました。

友だちに 伝えたいのに 言葉出ず

卒業までに 伝えたいのは ありがとう

クラスの句会では、作者をふせての投票だったそうで、なんと、Hくんの句が一位と四位に選ばれたのだそうです。

Hくん、クラスメイトたちがHくんの句に共鳴してくれたということかもしれないね。優しいHくんの気持ちを句に乗せて、クラスメイトに届いたね。嬉しいね。

2020年1月22日水曜日

お正月わくわく

1月25日(土)13:45~の地球っ子わくわく広場は「日本のお正月」をテーマに遊びます!巨大すごろく、巨大福笑い、百人一首、かるた、年賀状書き、コマなどなど・・・ゆっくり遊びましょう♪





2020年1月12日日曜日

別府国際運動会2020

別府国際運動会のお知らせです!APUの言語センターの先生方による留学生たちと別府の子どもたちや地域を繋ぐ楽しい企画です♪ もちろん、地球っ子わくわく広場の子どもたちもはりきって参加します!新春ということで、獅子舞も登場しますよ。競技にはベトナムやインドネシアのものもあって、別府らしい多文化な運動会になりそうです!




2020年1月10日金曜日

日本語指導が必要な児童生徒の支援のあり方に関する研究について(備忘録)

日本語指導が必要な児童生徒の支援のあり方に関する研究について(備忘録)

5年以内の研究に関すること(2020.1現在)

日本コミュニケーション学会九州支部第25回大会 パネルディスカッション パネリスト
題目:別府市における多文化共生の道のり 2018.9.22 於:ホルトホール大分

別府大学日本語教育研究「別府市における日本語指導が必要な児童生徒に対する日本語指導の体制整備」別府大学日本語教育研究センター紀要投稿(821-30,2018

子どもの日本語教育研修会第2回研究会 ポスター発表
題目:日本語指導が必要な児童生徒の散在地域における日本語指導体制の整備‐大分県別府市における実践‐ 2017.12.10 於:東北大学

別府大学日本語教育研究「別府市における日本語指導が必要な児童生徒に対する教育支援のあり方について」別府大学日本語教育研究センター紀要投稿(733-41,2017

大分県教育委員会主催 グローバル人材育成推進プラン 高校教諭対象グローバル教育研修講師 題目:協議する力の育成を目指した体験的参加型授業と今後の指導の在り方
2017.8.30 於:大分県教育センター

大分県教育庁・人権同和教育課発行『大分県・外国人児童生徒受入れマニュアル』作成 2016.1-2016.12

大分県教育庁人権・同和教育課主催 人権問題講師育成研修 講演
題目:外国人児童生徒の人権について  2016.9.15 於:別府市社会教育総合センター

大分県教育委員会主催 グローバル人材育成推進事業 グローバルリーダー育成塾 講演
題目:世界と私たちのつながり 2016.6.25 於:大分県教育センター

大分県教育庁人権・同和教育課主催 外国人児童生徒担当者研修 講演 
題目:外国にルーツを持つ児童生徒の学びを支える指導の実際 2015.12.3 於:別府市社会教育総合センター