2023年6月22日木曜日

折り鶴

 日本語教室によく来てくれるMちゃん。Mちゃんは、インドネシアからのAちゃんの親友です。

Mちゃん、新しく外国からの子が来ると、どうやったらその子が笑顔になるかを一生懸命考えてくれます。ベトナムからのNちゃんが入学したときも、みんなが興味津々で見にいくやじうまたちに一喝していました。「そんな風に、変わった人を見にいくようなことしたら、Nちゃんいやだと思うよ!」と。

そんなMちゃんのお母さんが入院していることを聞いた日本語教室の子どもたち・・・みんなで千羽鶴を折って贈りたいねと。MちゃんとAちゃんは、修学旅行でたくさん平和について考え、学んできたばかり、千羽鶴のこともよく知っています。

日本語教室の子たちは折り紙は折り慣れず、悪戦苦闘していましたが、いろいろなお友だちにも手伝ってもらって、今日、無事に渡せたようです。千羽には届きませんでしたが、きっと、思いが届き、Mちゃんのお母さんが快癒することを祈って。

こどものことばについて学び合う会をはじめませんか?

 「多文化に生きるこどものことば研究会 大分(仮名)」発足についてのお知らせです。

大分県内には、多様な言語・文化背景を持つこどもたちが暮らし、それぞれの年齢や発達段階に応じて、ことばの力を育んでいます。こどもたちのそばで、日々そのことばの教育(日本語教育および母語・継承語教育)に奮闘しておられる方々と一緒に学び合う会をスタートできたらと思いご連絡いたしました。こどもたちのことばの教育の実践と理論の往還を図り、それぞれの教育現場をより豊かにしませんか。

名称:多文化に生きるこどものことば研究会 大分(仮)

発足のためのプレミーティング(オンライン)

日時:2023年6月30日(金)20:00~21:00

プレミーティングでは、研究会の名称や目的、やってみたいことについてのブレーンストーミングができたらと思っております。詳しくは、添付のご案内をご覧いただけたらと思います。

多文化に生きるこどもの育ち、ことばの発達・教育に関心があり、主体的に取り組む意欲のあるみなさま、是非ご一緒に(^^)

この指とまれしてくださる方は

以下の申込フォームにてお知らせください。

https://forms.gle/1PkjPGrofP8X88qG9

詳しくは、添付の案内をご確認お願いいたします。

発起人:本田・羽野・村上・立山

問い合わせ先:mkidsiroha@gmail.com(立山)


2023年 多言語スピーチ会

 多言語スピーチ会のお知らせです。

第一回(2021)、第二回(2022)と、大分につながりのあるたくさんのこどもたちが、いろんな立場で想いをことばにしてくれました。その想いが、聴く側の心に深く沁みたり、笑顔をもたらしてくれたり、感動を与えてくれたりしました。今年も、たくさんのこどもたちの心の声を届けられる場にしたいと考えています。

こどもたちのそばにいるみなさま

「その気持ち、届けてみない?」「チャレンジしてみない?」「日本語でも、母国語でも、どっちでもいいよ!」など、気になるあの子、大切なあの子に声をかけてくださいませんか。スピーチ会に出るには、申し込みやスピーチの準備、当日の参加まで、そばにいるみなさんの伴走が必要です。ぜひあたたかいサポート、よろしくお願いします。



2023年6月10日土曜日

「とても」

 小学校、中学校で過ごす子どもたち、当然のことながら日々、飛び交う日本語を耳にし、解釈しようとしています。「とてもおもしろい」っていうのを、みんながいろいろ言っているようだけどよくわからない、という質問がきました。聞いたことがあるものを挙げてごらんというと・・・

めっちゃおもしろい

まじおもしろい

えぐおもしろい

くそおもしろい

ばりくそおもしろい

ガチおもしろい

・・・

確かに、みんなの日本語の教科書には出てこないものばかりだね(苦笑)

中でも「えぐ!」「ガチで?」はよく耳にするらしく、私も正しい使い方に自信がないので、クラスメイトを呼んで、ミニ講座をしてもらいました。こどものにほんごって、がちむずかしい・・・

2023年6月1日木曜日

友だちができるまでの日数

 別府に来て1年が経つ中学1年のAくん、おうちの事情で県外に引っ越すことになりました。

その話題になると、「行きたくない、考えたくない」とつぶやきます・・・

そして私に聞いてきました。「先生、ぼくが最初の友だちができるまで、どのくらいかかったと思う?」「4か月だよ・・・やっと、友だちができたのに。」


その会話をそばで聞いていた中学3年のBちゃん、「4か月?私は10か月もかかったよ」

今でこそ、笑顔で冗談も言えるふたり、来日してどれだけがんばってきたのかを改めて感じました。

今のAくんなら、新しい土地での友だちができるまでの日数、きっと・・・ずっと短いはずだよ。