2016年4月21日木曜日

急募

本日、別府市内の中学校からご相談があり、中1(母語英語)ゼロ初級の生徒の日本語指導ができる方を急募しています。週1、1コマ(50分)~で構いません。テキストは『こどものにほんご1』マンツーマンでの指導なので、初級指導経験のある方であれば大丈夫な内容かと思います。天災の最中に大変恐縮ですが、ご興味のある方、ご連絡のほどよろしくお願いいたします。

立山
mkidsiroha@gmail.com

別府市災害緊急情報

別府市が、災害緊急情報を日英で発信しています。

http://www.city.beppu.oita.jp/04bousai/kinkyu_index.html


昨日、アフガニスタンからのSちゃんのママに会いに行ってきました。小学校の体育館で夜を過ごしているそうです。会いに行った時も、建物内に入るのが怖いといって、駐車場にレジャーシートを敷いて、子どもたちを遊ばせていました。どうやったら地震が終わったというのがわかるのか、今夜も避難所に行ったほうがいいのか、ニュースではいつまで続くといっているのか、真剣なまなざしで、色々な質問をされました。地震の経験が少ない国の人たちの不安は、想像以上なものだと思いました。

週明けの大学での授業では、留学生も週末を大学の体育館で過ごしたとのこと。授業中にも震度4の地震に見舞われました。苦笑いで「大丈夫です」とみな言っていましたが、心身共に、疲れているように見えました。

地元の人たちの不安はもちろんですが、外国からの方たちの不安もまた大きいものだと感じています。微力ですが、FBで必要な情報をシェアするよう心がけ、いつでも連絡とれるよう、少しでも不安を払拭できるようにと思います。

多言語コールセンター

「緊急通訳ダイヤル(多言語コールセンター)」
訪日や在住の外国の方向けのサービスです。周りにお困りの方がいたらお知らせしてあげてください。
【To international visitors staying in Kumamoto and Oita ,Japan】
To help your communication in the evacuation area, free interpretation telephone service covered with 10 languages has began.
Free interpretation number : 092-687-5137
When you need help, please ask any Japanese people around you to call here.
Languages covered : English, Chinese(Beijing), Korean, Thai, Vietnamese, Indonesian, Portuguese, Spanish, French, Russian.
Available time : 24hours (Sometimes, a phone call might not be easily connected because of the time.)
Please be with a Japanese person when you call.
This service has began since on 17th, April.
This service provided by BeBorn Co., Ltd in Fukuoka prefecture.

2016年4月18日月曜日

日本語指導必要な子の支援強化、有識者会議提言

文部科学省の有識者会議で、今後の教育支援について、地域の拠点となる学校に専任教員を置く体制作りや、教員の研修、高校入試の際の受け入れ枠の拡大などを盛り込んだ提言をまとめまたそうです。

TBSニュース
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2753309.html


国が指針を示していくことは、時間はかかるかもしれませんが、地方の行政の風向きに大きく影響するでしょう。行政による支援が今後充実し、いろはの活動は必要ないよ、という日がくればいいなと思います。それまでは、目の前の子どもたちと一緒に、コツコツと日々を重ねていこうと思います。

2016年4月16日土曜日

地震

昨日からの地震、別府の外国からの知り合いのご家族と安否確認しています。不安でアリーナや市役所に避難しているご家族もいらっしゃいます。地震速報が日本語で理解できず、私たち以上に不安かもしれません。これ以上何事もなく過ぎるよう祈ることしかできません。

2016年4月15日金曜日

学校に行きたくないです

学期はじめになると、こんなメールが届くことがあります・・・
「学校に行きたくないです」
「どうして」と尋ねても、「わかりません」
聞いてみると、明日は遠足なのだそうです。
遠足や、昼休みがつらいのは、寄り添える友だちがいないと感じているということなのでしょうか。
Yちゃんの中学校の先生たちは親身になって、Yちゃんのことを気遣ってくれています。誰がいじわるをするわけでもないのですが、友だちに心を開けないままなのでしょうか。

来日して2年半、初めて春休みに、里帰りしたYちゃん。春休み明けが心配ではありました。私はYちゃんの学校支援に入っているわけでもなく、カウンセリングの知識があるわけでもなく、ただ、Yちゃんの弱音を聞く役しかできません。背中を押したほうがいいのか、がんばらなくてもいいって言ったらいいのか。

つい、話をそらしてしまいました。もうすぐGWだね、って。一緒に、いるか島に行く約束をしました。ゆっくり、Yちゃんの気持ちを聞いてみようと思います。色々吐き出せたら、一歩踏み出せるかな・・・

いろはの活動をしていて思うのは、子どもたちが必要としているのは日本語はあくまでツールでしかなく、その先にあるそばにいる「誰か」と繋がりたいという思いに寄り添って、それが叶うためのサポートをすることなのかもしれません。

2016年4月14日木曜日

初日

今日は、Eちゃん日本語支援、初日でした。午前中は一斉学力テストということで、3時間、取り出して一緒に過ごすことが出来ました。まず、日本語レベルチェックをして、休憩をはさんで、色々おしゃべりできました。最初はお互いに緊張していたけれど、10歳のあどけないEちゃん、家族のこと、来日前のこと、来日してからのこと、自分の国と日本の学校の違いなど、たくさん教えてくれました。動物が好き、獣医さんになるの、と言っていました。まだほとんど日本語がわからないのに、犬、猫、魚、獣医という言葉はばっちり知っていました。

休憩をはさんで、『日本語学級1』をやり進めました。これまで、校長先生が時間を見つけて日本語を教えてくださっていたとのこと、ひらがな清音の読み書きができ、知っているフレーズもあり、一気に13課まで進み、ひらがなが読めるので、メインに利用する『こどものにほんご1』にも少し入ることができました。宿題がほしいというので、ごっそりカタカナの自習できるプリントを渡しました。「自分の国にいるときは、トイレに掛け算の表を張っていたの。お客様がくると笑われるんだけど」と言ったので、カタカナ表ほしい?と聞くと、ほしいというので、トイレに張ってみて、とカラーの絵付きのポスターをプレゼントしました。嬉しそうに名前を書きこんでいました。

「日本語を覚えてほしいと、お父さんがいうから」、日本語をがんばるのだそうです。こどもの「がんばる」理由は、好きな人を喜ばせたいというのが大きいんでしょうか。がんばるといっているEちゃん、がんばってサポートしたいと思います。


2016年4月8日金曜日

担任としてできること

新学期からJちゃんを担任することになった先生と、新年度の日本語教室について初めてお話しました。色々お話する中で、「担任としてできる支援はなんでしょう」と聞かれ、電話口ということもあり、クラスメイトの意識、態度を育むこと、自立学習のための辞書活用、教科書のルビふりなど、思いつくままにお話し、電話を切りました。気の利いた答えができず、落ち込んでいます。何気なくされた質問なのでしょうが、先生の質問が頭を離れず、その答えについて考えています。

これまで、言葉の通じないこどもを担任することになった先生たちの「どうしたらいい?」の気持ちにも多く出会ってきました。その「どうしたら」に対して、子どもを一時的な滞在ということで、お客様扱い、「このくらいできたらいいかな」と低い期待感を持って接する先生、その逆に、「あなたならできるよ」と高い期待を持って引き上げようと接していた先生、どちらのタイプの先生にも出会ってきたように思います。

後者の先生のクラスの雰囲気、こどもの伸びは、先生の高い期待感と比例していたように思います。こどもは、期待にこたえようとがんばるものなのかもしれません。

とても抽象的な答えかもしれませんが、まず、子どもに対して高い期待感を持つこと、その上で、具体的な配慮や工夫が活きるのかもしれません。

支援の方法を真摯に問いかける先生のクラスになったJちゃん、きっと、伸びると思います。

2016年4月7日木曜日

大学生との協働の可能性

今日は、APUへ行ってきました。日本語を教えるサークルを立ち上げようとしている学生さんとお会いするためです。大学生の可能性と、チャレンジ精神、エネルギーに感動しました。

別府のひとつの特徴として、大学院生や教職員の同伴家族として来日するこどもたちが多いということがあります。こうした一時滞在のこどもたちへの日本語支援と、大学生の力を繋げられないかと考えています。

アンケート調査の結果、別府では定住するこどもたちの割合が増えてきており、一時滞在のこどもたちと支援期間や内容を分けるべきなのか、考えています。現時点では、支援できる側の数の関係もあり、優先順位をつけざるを得ないので、定住するこどもたちへの支援を優先させています。

優先順位が下がってしまうこどもたちへの支援という課題、日本語を教えたいという大学生のニーズにうまくマッチングできないでしょうか。大学生にとっても、インセンティブがなければ活動は継続しないでしょう。お互いにプラスになるような仕組みができるといいのですが・・・知恵をしぼっています。

2016年4月6日水曜日

新年度の体制

あさっては、小中学校の始業式です。新担任も決定し、日本語支援体制についての具体的な連絡が入り始めています。

新年度は

小学校3校(対象児童9名)
中学校1校(対象生徒1名)

日本語教師4名で、日本語指導に入ることになりそうです。

本当は、他にも支援に繋げたいこどもたちはいるの
ですが、できる範囲で少しずつ、担当するこどもたちひとりひとりをしっかり伸ばし、伴走していけるよう着実な活動が出来ればと思います。

私事ですが、娘の同級生にも、アフガニスタン、キルギス、韓国・・・合わせて4名の外国ルーツのこどもたちがいます。うちひとりは親友と呼べるほど、娘と一緒によく遊び、よくケンカもします。娘にとっては、多文化共生という難しい言葉ではなく、目の前にあるごく普通の日常なんですね。

2016年4月5日火曜日

佐賀県の取り組み

◆佐賀県教委人事 日本語指導教員2小学校に配置:佐賀新聞
 http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/295565
 

日本語指導が必要な児童生徒数は、大分県の約半数の佐賀県。佐賀県教委は、2名の日本語指導教員を新規で配置するそうです。県がリーダーシップをとる形の先進事例、参考にさせていただきたいです。

お花見しませんか🌸

今年もべぷはちさんのお花見があります。べぷはちさんは、季節ごとに様々な国際交流イベントを企画してくれ、こどもたちと遊ぶ約束をするのにぴったりのイベントばかりです。今年も、MちゃんEちゃんが、よさこいを披露してくれます!今年はたくさんの仲間と踊りたいというEちゃんたちの希望を知って、いろはから、明豊中よさこいしらしんけん隊に演舞を正式にお願いしたところ、快諾してもらえました!Mちゃんだけでなく、たくさんの外国ルーツのこどもたちが参加します。お誘い合わせの上、気軽に立ち寄ってください♪ 

場所:別府公園(中央の池のすぐそば)
日時:4月9日(土) 11:00 am ~ 2:00 pm
☆持ち物:食べ物、飲み物、レジャーシート
☆雨天時は、翌日10日、日曜日に延期


よければ、一品持ち寄りで、色々な料理を楽しんでください。

https://www.facebook.com/events/468398003349261/



2016年4月1日金曜日

まちなか大文化祭

フリースクール「ハートフルウェーブ」さんの文化祭が大分市のまちのまんなかでありました。ソロモンからのMちゃんも一緒に行きました。「フリースクール?無料の学校?」というので、色々な理由で学校に通えない子どもたちの学校だということ、今日はその子たちが自分たちの力で作った文化祭であるということを説明すると、素直に驚き、感動しているようでした。

月に1回くらい、ハートフルウェーブさんに顔を出させてもらっています。どうしてかな・・・自問自答。「共感するもの」があるからでしょうか?「不登校のこどもたち」「日本語指導が必要なこどもたち」どちらも、子どもたちの「努力」とか、「やる気」だけでは乗り越えることのできない壁があって、でも、その壁に気づかれないまま、周囲は、「本人や家族のがんばりが足りない」と自己責任的な問題として扱われることが多いのでは・・・

とはいえ、そういうかたい理由云々ではなく、ウェーブに集う子どもたち、人たちに、「魅力を感じているから」というのが直観的な理由でしょうか。ネガティブな要素をポジティブに変えていくエネルギーを感じるからでしょうか。ウェーブの中高生たちがゼロから作り上げた文化祭、それを、まちなかで行うというチャレンジ。大成功だったね、ありがとう、元気をいっぱいもらいました。