2019年6月30日日曜日

ネットワーク会の誕生日

6月30日「外国につながる子どものためのネットワーク大分」に30名程のさまざまな立場の方々・・・小・中・高等学校教員、日本語ボランティアの方たち、日本語教師、NPO、行政関係等々・・・本当にさまざまな立場で子どもたちに想いを寄せる人たちが県内各地から集まりました。

3月末の準備会で出し合った、それぞれの立場から見える課題やその取り組み、これからの展望・・・それらを文字化したものを、ネットワーク会の理念に盛り込み、参加者でひとつひとつ読みながら、これからどんな風につながっていき、どこに向かっていくのがいいのかを考える会になりました。

心に残ったのは、この会の名前である「外国につながる子どもたち・・・」の「外国」に違和感のある人?という問いにとても多くの手が挙がったことでした。内と外を分けているようだ、という見解が多く、特に、国際結婚されている方たちのことばに心揺さぶられました。自分の子どもの名前を外来語としてカタカナで表記されたこと、自分の子どもが「外国人なん?」と聞かれること。線引きをイメージするような言葉を会の名前に入れることに抵抗があるという気持ち。

予定以上に話し合いに時間をかけ、グループ毎にいろいろな意見があがり、結局、会の名前が決定しないまま、会が発足するという・・・(笑)それくらい、今の日本が多文化共生社会を共創しようとしていることの表れなんじゃないかなって思いました。

こちらからお声かけしたわけではなかったですが、新聞社の方たちが3社もお越しくださっていたこと。これもまた、こうした会が生まれていくこと自体が時代の過渡期なんだろうなと思いました。できるだけ近い未来に、このような会がもう必要ないと言えるくらい、多様な子どもたちの存在があたりまえで、豊かであるとあたりまえに言える日が来るまで、今できることをひとつひとつやっていくしかないと改めて思った1日でした。