2022年12月10日土曜日

わたしってかわいいの?

 ナイジェリアから来たEちゃんと何気ない話をしているときに

「クラスの友だちが、わたしのことかわいいと言いいました。わたしは、本当にかわいいですか?」

Eちゃんが私に、うれしいことを言われてうれしい気持ちを伝えたいのと、確かめたい気持ちを感じました。

Eちゃんは、クラスの子たちとは、髪型や肌の色のような見た目やふとしたふるまいが違います。その違うことをひっくるめて、かわいいって思ってくれるお友だちがいることを、とてもうれしく思います。

そして、どこの国の子も、ティーンエージャーという頃は、周りからどう見られているのかが、とても気になる年頃なんだなと改めて思いました。

私は、Eちゃんに大きな声で言いました。

「Eちゃん、あなたはとってもかわいいよ!」


2022年11月15日火曜日

冊子『ムスリムの子どもたち』

 大分合同新聞「学びと言葉~日本語支援の現場から~」に、冊子『ムスリムの子どもたち』を作製された小学校教諭の後藤寿美枝さんを中心とした教員の方たちの取り組みについて紹介されました!冊子はムスリムのこどもたちの信仰や生活に関することをまとめ、学校生活で過ごす際に必要となりそうな配慮について丁寧に示す内容です。

後藤先生はこれまで別府市内の小学校や、地球っ子わくわく広場でもたくさんのこどもたちの成長をささえてきてくださったとてもあたたかい先生です。

「イスラム教にかかわらず、個々の子どもたちを知ることが大切。彼らのアイデンティティーを大切に思うことが必要ではないか」と語っておられ、共感します。

多様な文化背景をもつこどもたちが日本の学校に転入したとき、日本文化にどうスムーズに適応させるか、これまではそうした視点が多くみられたように思いますが、今回の取り組みから感じることは、まずはこどもたちの大事にしていることを理解しようとすること・・・学校の多文化共生に必要な大切なことだと感じました。

冊子『ムスリムの子どもたち』が必要な方はご連絡ください。pdfファイルをお送りいたします。作成された方たちは、多くの方に活用してもらいたいとのことです。(mkidsiroha@gmail.com 立山まで)






2022年10月14日金曜日

地球っ子わくわく広場 運動会のお知らせ

 地球っ子わくわく広場、運動会の季節がやってきました♪

みんながキラキラと笑い声をあげて楽しむ姿が楽しみです。





2022年9月16日金曜日

地球っ子わくわく広場 2022年9月

 9月の地球っ子わくわく広場は、おべんきょう会です。

わくわくのみんな、宿題と元気、持って来てね!

 

2022年9月15日木曜日

留学生の同伴家族のこどもたちのこと

秋は、留学生のみなさんにとっては出会いと別れの季節でもあります。

留学生の同伴家族として来日したこどもたちも親御さんの卒業に伴って帰国します。

明日は、立命館アジア太平洋大学(APU)の卒業式(学位授与式)

別府にはAPU関係で来日するこどもたちが毎年いて、今回も卒業式後に帰国する子たちがいます。

多言語スピーチ会で、母語のタジク語でも、いちばん強い日本語でもなく、学習中の英語での発表にチャレンジしたウマルジョンくん、そして、スピーチ会の発表に加えて裏方としてサポートしてくれたザイトゥナちゃん、2年半の滞在を終えます。

よかったら、ふたりがしっかり捉えられている動画をご覧ください。

https://community.ctb.ne.jp/bunka/beppu/detail/6799

CTV わくわくトンボテレビで放映されたニュースのアーカイブです(2分程)

「留学生の子どもたちは帰るからそんなに日本語をがんばらなくても・・・」という意見も耳にしますが、日々心も体も成長しているこどもたちにとっては、限られた期間であっても、ことばは成長に欠かすことのできないとても大切なものだと、大きく成長したウマルジョンくん、ザイトゥナちゃんを見て強く感じています。

住み慣れた国を離れて、日本で学業と子育てに励まれたご家族のみなさまにも心より、敬意を表したいと思います。

2年半、全力でたくさんのことにチャレンジしたこどもたちを心から誇りに思います。

さびしくなります・・・

2022年9月12日月曜日

まる?ばつ?

 日本では、テストで正解だと〇、まちがいだと×、ですね。

ナイジェリアでは、正解だと✓、まちがいだと〇

フィリピンでは、正解だと✓、まちがいだと×

ベトナムでは、正解だと D、まちがいだと S

ウクライナでは、正解だと✓、まちがいだと×

なんだそうです。

こどもたちに、正解だよって、大きな〇をつけて、悲しい顔をされた経験あります(笑)

「あたりまえ」の思い込みに気をつけようと思います。

2022年9月10日土曜日

ムスリムのこどもたちのこと

 別府には、APUがあることもあり、さまざまな国からの人たちが暮らしています。ムスリムの方たちも多くみかけます。小中学校には、ムスリムのこどもたちも通うことはめずらしくありません。

今回は、別府で子育てをされているパキスタン出身のサイードさんと、別府の小学校で長く外国からの子たちに寄り添ってこられた後藤先生にゲストスピーカーとしてお話していただき、「多様な背景を持つこどもたち」について学び合う会になればと思います。

詳しくは案内をご覧ください。申込は以下のサイトからできます。

https://kodomonet-oita.blogspot.com/





2022年8月27日土曜日

地球っ子わくわく広場 8月25日

地球っ子わくわく広場、初めての夏まつりでした!
折り紙で作ったお財布に入ったチケットを大事そうに、ひとつひとつのお店屋さんをわくわくした顔で回っていました♬ 

わたしは「ゆかた屋さん」でしたが、大繁盛!?でした。着たら、写真を撮って次の人へ・・・というつもりだったのですが、とってもうれしそうに誰も脱ごうとしません(笑)ということで、会場はゆかた姿の子どもたちでいっぱいに♡ 次回は男の子の浴衣も用意しなくっちゃ~ 

M小の子たちは「ロケット屋さん」の担当のはずだったのですが、みんな他のお店を回りたくって、店番さんはすぐによそのお店にお出かけしてたね(笑)
なにはともあれ・・・夏休みの楽しい思い出ができたならうれしいです♪ 



 














2022年8月9日火曜日

平和を願う日

 別府市の小学校では、8月6日に、中学校では8月9日に登校日があります。それぞれに、平和学習をして、平和を願う日です。

小学校では5人のこどもたちに日本語教室に集まってもらい、ZOOMで平和集会に参加したり、広島でのこどもたちによる平和宣言を視聴したりしました。そして、それぞれのルーツの国で学んできた「戦争と平和」について話をしました。

ナイジェリアからの子は一昨年の内戦の話を、インドネシアからの子は「インドネシアは日本の植民地だったんだよ」という話を。ベトナムからの子はベトナム戦争のことを子どもたちなりの捉えや気持ちを話してくれました。

中学校には、ウクライナからの子もいて、クラスで平和学習に参加していました。ちょうど日本語教室にいる時間に、長崎の原爆投下時間にサイレンが鳴り、「目を閉じて」と伝えると、静かに黙とうをささげていました。日本ではこの77年目の今日も、こうして子どもたちは学校に集まり、平和を願っているという行為を共にしていること。彼はそれを前向きに受け入れているように見えました。

「平和」「戦争」

そして「先生の好きな漢字だよ」と伝えて「奇跡」という3つの言葉を、それぞれの国の言葉で書いてもらいました。「平和という名前の友だちがいる」と言っていました。こうして今この日本語教室で集まっていることもとても嬉しい「奇跡」だと思うと伝えました。

こどもたちひとりひとり、折り鶴を折ってもらい、日本での折り鶴の意味を伝えました。

別府市では、「平和を考える市民の広場」が別府市美術館で開催されています。

ウクライナとロシアそしてミャンマーを生きる子どもの絵画展、その他、たくさんの平和を願う絵本が並んでいて、小さな子どもから参加できる広場です。たくさんの人たちに訪れてほしいなと思いました。




2022年8月1日月曜日

地球っ子わくわく広場 7月23日

 「へんてこりんやさい」×「人にも地球にもやさしい」がコンセプトの学生団体、Lapiz Privateのおにいさん、おねえさんたちが、いろいろなやさしい色のお野菜絵具をたくさん携えて、地球っ子わくわく広場に来てくれました!

こどもたち、思い思いの色を重ねて、それぞれの一枚を描き上げていました♡






2022年7月7日木曜日

星に願いを

 今年も日本語教室に小さな笹を飾り、お願い事や飾りを作って、絵本を読んで、小さな七夕をしました。

日本語教室なので、「~ように」の文型を教える機会にするかどうか、ちょっと悩みはしますが・・・「~ように」が使えるようになることよりも、母語で思いっきりお願い事を考えて書くほうが、心にいい気がして、今年も「好きなことばで」書いてもらいました。

天の神様は何語でもわかるの?いくつお願いしてもいいの?という質問には、何語でもいいけど名前を書き忘れないほうがいいと思う、ということと、お願いごとはいくつでもいいよと答えました。

こどもたちのお願い事って、どういう感じだと思いますか?

〇〇が欲しいと、物をお願いする子は意外かもしれませんが、いませんでした。

5人のこどもたちがみんな共通して書いていたのは、「ともだちができますように」「日本語が上手になりますように」・・・

こどもたちの願いがはやく叶うよう、わたしにできることをがんばらねば・・・!!

そして、「みんなみたいに肌が白くなりたい」「日本人になりたい」という願うAちゃんに、あなたはあなただからそのままで、すごくステキだよと伝えました。Aちゃんが、周りのみんなと「違う」ことをいやだと思う気持ち・・・そんな風に思わせてしまうということは、つまり、残念ながらそういうホスト社会なんだろうと思います。

変わるべきはAちゃんじゃないよ、多様なものを豊かなことだという価値観が育ちにくい社会のほうだと、私は思うよ。




2022年6月26日日曜日

地球っ子わくわく広場 2022年7月 

地球っ子わくわく広場 特別企画!

「竹瓦温泉で七夕飾りつけをしよう☆彡」

今年も、世界中の言葉で書いた短冊を飾りましょう!

みんなの願いが叶いますように。

日時: 7月3日(日)13:00〜14:30

場所:竹瓦温泉  別府市元町16-23

参加費:無料







2022年6月22日水曜日

水泳物語

 コロナ禍で2年間なかった水泳の授業が今年度、再開しました。

外国からのこどもたちにとっておそらく、水泳の授業は学校文化の中でも大きな違いを感じるアクティビティのひとつだと思います。それで、親御さんたちには、揃えてほしいもの(水着、ラップ型のバスタオル、ゴーグルなど)を伝えて、こどもたちとは「体操します、泳ぎます、シャワーを浴びます」など水泳に関する動作動詞や語彙を扱って、「きっとこれで大丈夫!」と思い込んでいました・・・

水泳当日、プールセット一式を忘れて泣き出すAちゃん。親御さんに届けてもらうことに。

ムスリムのNちゃん、水泳用のヒジャブに着替えるために別室を用意。それなのに、着替えをのぞき込んでくるお友だち・・・「やめなさい!!」雷を落とします。

Bちゃんは水泳キャップを忘れてしまい、見学になり、とても落ち込んで・・・

一度も泳いだ経験がないというHくんは相当不安そうで・・・水泳が終わって着替えたとたん日本語教室にきて"I almost got turned to an ice statue!!"といい、体を温めるために、日本語教室の中をマラソンしていました。

みんなが無事に水泳を楽しめるようにと・・・、配慮してきたつもりでしたが予想外の出来事が立て続き、どの子にもちょっぴり切ない水泳物語ができてしまいました。2回目以降の水泳は、スムーズにできるようにサポートしていかないと思います。

2022年6月17日金曜日

漢字おしえて

 小2のNちゃんとAちゃん、この1か月半でひらがなの読み書き、カタカナの読みがずいぶんスムーズになってきました。漢字にも興味を示し始めています。よく目にする曜日の漢字は書いてくれるようになりました。

ちょうど、国語で『スイミー』を習い始めた頃、音読してみようか?と声掛けしたものの、「難しい」と乗り気にならず・・・

学校の図書室で見つけた英語版の『スイミー』を日本語教室に持っていくと、英語が得意なふたりは争い合うように、1ページずつ英語で読み始めました。内容がすっかりわかった2人が私に目を大きくさせて言いました。

「せんせい!国語のスイミーの漢字にひらがな書いて!(を英語で言いました)」

「よろこんで!」私はふたりの国語の教科書の『スイミー』のページのすべての漢字にルビをふりました。

ふたりが、英語版のスイミーをクラスのお友だちに読んで聞かせたいというので、担任の先生にお願いしたら快諾してくれました。

その次の日本語教室・・・まだ教えていないはずの「雨」という漢字が黄色い字で黒板に書かれているのを発見!正しく書けていないけど、そんなことよりなにより・・・漢字を知りたい!書いてみたい!という気持ちが芽生えたふたりがとってもまぶしかったです。漢字の世界のとびらを自分で開いたね!



2022年6月11日土曜日

豊かな朝

 M小学校ではおうちの方や地域のボランティアによる朝の読み聞かせの時間があります。そこで、インドネシアからのNちゃん、ベトナムからのBちゃんのお母さんが読み聞かせをしてくれました。

クラスの子どもたち、インドネシア語やベトナム語に触れて、どんな風に感じてくれたでしょうか。じっと聴き入る子、思わず声を出したり、絵本の蛍の動きをマネしたりする子・・・

Nちゃん、Bちゃんの少し緊張した、嬉しそうな顔

Nちゃんのお母さん、Bちゃんのお母さんも、子どもたちのわからない言語で語り掛けるということ、どれだけ勇気が入ったことでしょう。

絵本は、言葉や国を軽々と超えることができると改めて思いました。日本語教室でもできるだけ、絵本の力を活用していきたいと思いました。

M小学校のある朝の、ほんの10分間の出来事でしたが、本当に豊かな時間が流れていました。






2022年6月10日金曜日

学級懇談会

 小学校での授業参観が再開しました。各家庭、1名だけ、ろうかからの見学という条件はありますが、それでも、保護者が学校内に入って、子どもたちの様子を見に来られるようになったことはとてもうれしいことだと思います。

授業参観の後は、学級懇談会が予定されています。子どもたちの授業と同様、懇談会もすべて日本語で行われるので、なんとなく、外国からの日本語が話せない保護者の方には通訳がつけられないということで、積極的なお声掛けをしてきませんでした。そのため、実際に懇談会に参加する外国からの保護者の方はいませんでした。

今回も、懇談会があることは伝えました。すると・・・「授業参観は保護者1名ですね、懇談会は夫婦で参加してもいいですか?」というお返事が!ご夫婦で懇談会に参加を希望なさっていること、すべて日本語でたとえわからなくても、先生や学級、学校との大事な時間だと捉えて、参加してくださること・・・

こどもたちの心の中の「多文化共生」は、こんな風なおうちの人たちの「多文化共生」、小さな出会い、大きなチャレンジ、そこから生まれるんじゃないかと思っています。

たとえ、言葉が通じ合えないとしても、学級懇談会が、保護者の方たち同士でのつながりが生まれる出会いの場になればと思います。


地球っ子わくわく広場 2022年6月



 地球っ子わくわく広場

6月25日(土)14:00~15:30

今回は「うちらぼ」さんとのコラボ特別企画「スライムで学ぼう」 

科学の不思議、宇宙の不思議、別府温泉の大自然の不思議をいっぱいたのしみましょう♪



2022年6月1日水曜日

多言語子育ての「ことば」トークカフェ

多文化に生きるこどもネットワーク大分の第12回目のネットワーク会のお知らせです!

【テーマ】多言語子育ての「ことば」トークカフェ

     〜多言語環境で子育てをしている方の声を聴こう・語り合おう〜

【日時】6月12日(日) 20:00〜21:30 

【開催方法】オンラインzoom

【内容】実際に、多文化・多言語で子育てをしているおうちの方のお話を聴き、それをもとに、みなさんでわいわいトークをしてみませんか?

【お話をしてくださるお二人】

☆里中玉佳さん・・中国・瀋陽出身、1992年に留学生として来日。別府溝部学園短期大学ライフデザイン総合学科准教授兼国際交流課主任。2017年、大分県内の中国にルーツを持つ子どもたちの母語・継承語習得のために大分中文学園を立ち上げ、これまで活動を重ねている。今回、二人のお子さんの日本での言語習得について、子育て経験を語ってくださる。

☆Elvita Wiasihさん・・APUインドネシア語教師。アメリカ出身の夫と2歳の娘の3人家族。現在は別府市内の保育園に通わせながら、多文化・バイリンガルの子育てに奮闘中。ライフコーチングにも詳しく、多文化に生きるこどもたちを支える保護者・支援者の皆さんとの対話を楽しみにしている。(ライフコーチングとは、人生を真実に生きたいクライアントの成長を支援し、人生のあらゆるシーンでコーチとクライアントの総合力で織り成すパートナーシップのこと。

【参加方法】下記のフォームからお申込みください。(申し込み締め切り6月9日

https://forms.gle/Y7ffvFQeeUBJ1EQS6

子育て中のおうちの方はもちろん、多文化に生きるこどもたちに関わる様々な立場のみなさまのご参加をお待ちしております。当日は耳だけ参加、途中参加退出も自由です。

みなさまのご参加で、また、たくさんの出会いと発見、学びがありますように。

多文化に生きるこどもネットワーク大分

事務局一同

青座麻美 立山愛 栃原玲子 永尾美保 八丁治子 外園孝子 本多紗代

kodomonet.oita@gmail.com

2022年5月23日月曜日

地球っ子わくわく広場 2022年5月

 地球っ子わくわく広場

5月28日(土)14:00~15:30

わくわくのみんな、宿題持って来てね。

工作で「ぴょんぴょんかえる」を作るよ~!みんなで飛ばして遊ぼうね。



2022年5月17日火曜日

おさがりの輪

 インドネシアからのAちゃん、転入して1か月が経ちました。転入してすぐラマダンで、給食やお祈り、まだ日本語でコミュニケーションできない状態の中、周りの子たちとは違う動きをしないといけなくて、また、スポーツテストや健康診断などの行事が立て続き、戸惑いながらもいつもやさしい表情で本当によくがんばっていると思います。

先週は今年度初めての授業参観でした。Aちゃんのおうちの人とクラスのおうちの人との間で、水彩道具の話題になったそうで、クラスのお友だちの兄弟が使っていた水彩道具をおさがりでいただくことになり、とてもあたたかい気持ちになりました。そして、「ありがとうのお手紙を書きたい」といって、お礼の手紙を書いたAちゃん。Aちゃんのやさしさにもじ~んときました。

ランドセル、エプロン、体操服、書写の道具、算数ボックス、裁縫セット・・・学年にもよりますが、学用品を揃えるのは経済的にも労力的にも負担が大きく、「おさがり」をもらうという選択肢があることは、とてもうれしいことだと思います。

今回、Aちゃんの他にも外国から転入してきたこどもたちが複数いて、保護者つながりで声掛けあって、学用品の「おさがり」がたくさん集まりました。

これからも、M小学校の中で、おうちの方たちも交えて、あたたかい「おさがり」の輪が広がったらいいなと思います。

2022年5月16日月曜日

毒、はいってないよ

 小2のNちゃん、ラマダンが明けて、初めての給食の時間。持ってきたお弁当を机の上に置いていました。クラスの子たちがそれに気が付き、Nちゃんの周りに集まってきました。

こどもたち「なんでお弁当もってきちょんの?アレルギーなん?」

Nちゃんはまだ来日して数週間で、質問の日本語を理解してお返事することはできません。

わたし「アレルギーじゃないんよ。Nちゃんの宗教では食べられないものがいくつかあるからね。」

こどもたち「しゅうきょうってなんなん?」

わたし「Nちゃんが大事だって信じていること、って言ったらいいかなぁ」

こどもたち「あーわかった!日本のごはん、食べたことなくて、毒がはいっとんっておもっちょんのじゃない?Nちゃん、だいじょうぶで。毒とかはっちょらんち」

・・・小2のこどもたちが、宗教上食べられないもの、お祈り、ヒジャブなど、Nちゃんが大事にしている考えについて、知って、考える工夫はないものか、考えてみようと思いました。

2022年5月15日日曜日

赤白帽子

 ムスリムの子どもたち、毎日ヒジャブを被って登校しています。M小学校の子どもたちにとって、赤白帽子は必須アイテムですが、ヒジャブの上に被れるサイズの赤白帽子が町には売っていません。それで、3Lサイズのものをネットで買ってみたのですが・・・

Nちゃんから、「帽子、どうしても被らなくちゃだめ?」と素朴な質問。被り物(ヒジャブ)の上にさらに被り物(赤白帽子)を被ることが不思議なようです。担任の先生に尋ねると、「うーん。日よけとしてはヒジャブがあるから大丈夫だとして。運動会の時とか、赤白チームに分かれる活動の時は必要かな・・・」

赤白が分かればいいのであれば、帽子でなくても他に代替え案が考えられそうです。他校のヒジャブの子たちはどうしているのでしょう?


2022年4月23日土曜日

地球っ子わくわく広場 2022年4月

 地球っ子わくわく広場のみんなと、こいのぼりを作ったり、いろんな言葉で色鬼をしたり、プラザが笑い声であふれてとてもうれしかったです!

次回は5月28日(土)14:00~15:30

たくさん勉強して、たくさん遊びましょう♪





2022年3月20日日曜日

地球っ子わくわく広場2022年3月

 地球っ子のみんな、春休みの宿題を持って来てね!

2022年3月26日(土)14:00~15:30@APUプラザ

 



2022年3月5日土曜日

多言語スピーチ会

 3月の多言語スピーチ会に30人の大分のこどもたちがチャレンジします!どのスピーチにも、さまざまな気持ちが込められています。うれしい気持ち、かなしい気持ち、感謝の気持ち、仲間たちを勇気づけたい気持ち、自分の言語を思い切り声に出せるうれしい気持ち。

このスピーチ会はコンテストではありません。日本語の上手さを競うものでも、他の言語の流暢さを競うものでもありません。こどもたちが、自分の思いを、自分以外の誰かに素直にアウトプットできる場です。

 「今、わたしはここにいるよ」「ぼくはこんなこと考えているよ」と、外に向かって光を放つこどもたちの思いを、聴きに来てください。 

【多言語スピーチ会】

3月20日(日)13:00〜16:00

視聴申し込み↓

https://forms.gle/FkpFGceH7jTEWRys9











2022年2月28日月曜日

国際まつり

 M小学校で、昨年に続き「国際まつり」が開催されました。この名前はこどもたちが日本語学習に使っていた『こどものにほんご』第30課の最終章のタイトルです。テキストの中の子どもたちが自分たちの言葉や文化を紹介し、文法形式としては敬語の使い方を学ぶ章です。

まつりといっても、コロナ感染対策のため、いろいろ工夫しなければなりません。UくんとYちゃんはipadを使って動画を作りました。挨拶をし、クイズをしたり、日本と国の小学校の違うところを紹介し、その動画に校長先生からのことばも添えて、全クラスで視聴してもらいました。日本語教室には、掲示物を展示して、ちょっとした博物館のようでした。

そして、今年は学校のホームページに掲載してくれ、おうちの人たちにも伝えることができました。UくんとYちゃんのおうちの方にも動画やホームページのことをお知らせしたら、とてもよろこんでくれました。

周りの友だちや先生から、3つも言葉が話せるの?Uの国の図書館すごいな、など普段なかなか見せることのない姿に、すごいねの声をかけられて、恥ずかしそうな、でもとても誇らしげなふたりの顔。「国際まつり、ずっと続いてほしい」と言ってくれたYちゃん、日本語教室のこどもたちがひとりでもいる限りずっと続けていきたいなと思いました。








2022年2月26日土曜日

地球っ子わくわく広場2022年2月

 地球っ子わくわく広場、コロナ感染症対策の中、小規模ですが実施できました。参加する側だった地域の子どもたち3人が「せつぶん」をテーマに企画・実施してくれました!

今年もかわいい小鬼たちが会場のあちこちに。心の鬼退治もできたね。

中学生と高校生は、来月の多言語スピーチ会の原稿づくりをがんばっていました。地球っ子わくわく広場に集まる子どもたちの成長を感じた1日でした。








2022年2月2日水曜日

社会的役割

 小学校では委員会の役員決めの時期です。春に6年生になるUちゃん、これまでずっと給食委員会でがんばってきました。Uちゃん、悩んだようですが、友だちにも応援してもらい、委員長に立候補をしました。信任され見事、委員長に!




立候補を決めた日は、クラスでいざこざがあり、「外人のくせに」と言われて大泣きした日でもありました。日本語教室で、その日にあったことを話してくれました。すごく悲しかった気持ち、すごく勇気を出した気持ち。

そして、「あのね、委員長になったのにね、できないことがあるの」と。それは、給食室の前の掲示板に、赤、緑、黄で食材を色分けして書くというお仕事。日本語の食材名は普段使わないものも多く、Uちゃんは宗教上食べられない食材があって給食は部分的にしか食べられないし、知らない食材も多いです。

急きょ、食材色分けの教材(カルタ的な)を作って日本語教室で特訓することに。Uちゃんが自信を持って委員長の役割を果たせるように応援します!

委員長という社会的役割を得たUちゃんが成長していく姿を目に浮かべながら。