2016年9月25日日曜日

文化祭

別府市内の中学校に通うMちゃんの文化祭に行ってきました。Mちゃんとは小6の時に出会って、気が付けば、もう中3。会えば、つい話題は進学についてです。Mちゃんと、高校のその先の、大学。大学のその先の将来の姿を一緒に想像しながら、いろんな選択肢を出し合っています。自分の母語やルーツを大切に思うこと、日本語もしっかり身に付けたいというしっかりしたまなざしのMちゃんが、とてもたくましく見えます。高校は、日本に1年、母国に2年通うことになりそうです。それは、Mちゃんのバイリンガルさを活かし、その先の大学進学を見据えての選択。5年先、10年先のMちゃんに会えるのが今から楽しみです。

2016年9月18日日曜日

夕暮れビーチパーティー!

べぷはちさん企画の、夕暮れビーチパーティーに参加してきました。日本語教室の子どもたち3名も一緒に。普段出歩かない夕暮れの時間に、楽しいゲームでビーチでわいわい♪大人も子どものおおはしゃぎでした。ここは日本だったかな?という感じの、いろんな国からの人たちが集うべぷはちさんのイベント。教室の中だけでは見えない、こどもたちの表情。改めて、日本語支援は、大切なことのひとつではあっても、すべてではないこと。母語や、アイデンティティー、地域の人たちとのかかわり・・・大切なことはほかにもたくさんあるんだって思いました。

2016年9月17日土曜日

劇団マーブル


中部地区公民館で楽しい人形劇が行われるということで、是非、外国からのこどもたちもご参加くださいとご連絡いただきました。交通手段が問題になるかもしれない旨をお伝えしたら、送迎してもいいと。実際、留学生のご家族などは自家用車を持たないご家庭がほとんどで、週末も特に出かけずに自宅で過ごすことが多いようで、こうした地元の楽しいイベントに誘ってもらって、とても嬉しそうでした!

今回、別府大学の学生さんたちのグループ、劇団マーブルさんが人形劇だけでなく、2時間たっぷり楽しいことを盛りだくさん用意してくれていました。

参加したSちゃんとAちゃんは、この翌日にアフガニスタンに帰国しました。これが私にとっても最後のふたりとの時間。

「先生、絶対、アフガニスタンに遊びに来てね!」と小指をだされて、しっかり指切り。帰国直前、ふたりのきらきらの笑顔、忘れません。素敵な時間をくれたマーブルさん、中部地区公民館の先生方に感謝です。

2016年9月15日木曜日

人権教育推進講座~外国人児童生徒の人権~

大分県教育庁人権同和教育課主催の「市町村人権教育推進講座指導者養成・指導者スキルアップコース」で、「外国人児童生徒の人権」について講義をする機会をいただきました。

こうした人権の講座に、外国につながりをもつこどもたちの人権がテーマとして取り上られるということは、つまり、その人権が守られていないということなのかなと、改めて思いました。

「外国人児童生徒に就学義務はない」とする国の方針のその上には、「全ての子どもに教育を受ける機会を保障する。初等教育を義務的なものとし、すべての者に対して無償のものとする」という国際的な子どもの権利条約に日本は批准しているという事実があることは、学校現場には浸透していないというのが現実かもしれません。

日本では、外国人児童生徒の保護者が希望することによって就学が許可されるという不就学を可能としてしまう原則、つまり、就学の機会は、「権利義務」ではなく、「許可」「恩恵」として提供されるので、時として、その支援は、義務教育の日本の子どもたちよりも優先順位が下がり、「お客様扱い」的な対応になってしまうのかもしれません。

講義の中で、外国人児童生徒の保護者と担任の気持ちを体験してもらうミニワークショップを取り入れました。タガログ語で書かれた学級通信を配布し、担任役には日本語訳を見せ、日本語の通じない保護者役の人に、担任役の人が日本語を使わずに説明するというものです。

「タガログ語で書かれたお便りは、ちんぷんかんぷん」「内容はもちろん、これが重要なお便りなのかすらわからなかった」「一生懸命、絵やジェスチャーで説明されても、はっきりとは理解できなかった」「こんな理解できないお便りを毎日持って帰って来られたら、どれだけ不安だろうか」「読み書きできないということは、必要な情報が得られないということだということを実感した」色んな感想がでました。

「人権」というと、どこか、差別を彷彿とさせる、意識して守らなければ危険にさらされるというイメージを持つ人も少なくないのではないでしょうか。そんな「人権」という切り札をださずとも、当たり前に外国からの子どもたちが、当たり前に学校生活をいきいきと過ごせたらと願います。

2016年9月7日水曜日

進路ガイダンス

今年で4年目を迎える外国につながる子どもたちを対象とした進路ガイダンス。子どもたちが高校進学というひとつの高い壁を乗り越えるためのガイダンスです。

今年も、県教委から特別措置に関する説明、高校に入学した先輩の体験談、個別相談が予定されています。

別府で関わっている中3の子たち3名と一緒に参加したいと思います。

もし周りに気になる子がいましたら、まだ中3じゃないからと言わず、是非、声かけお願いします。具体的な視野が早く開ける程、目標を持って前向きな気持ちで過ごせるきっかけになると思います。

私は、留学生に日本語を教えること、児童生徒たちに日本語を教えること、どちらもしていますが、決定的な違いは、「本人の意志で日本語を勉強したいかどうか」です。親の都合で来日した子どもたちは、なぜ日本語を勉強しなければいけないのかと、そこで立ち止まってしまうことがあります。だからこそ、高校進学も含めて、自分の将来まで見通して、その中で自分にとって必要なことだと自身で納得することは、非常に大切だと思っています。この場をお借りして、毎年ガイダンスを企画してくださる人権ワークショップ研究会の方々にお礼申し上げます。











2016年9月5日月曜日

タジキスタンから嬉しいお便り

夏休みにタジキスタンに帰国したAくん。無事に地元の小学校に入学したそうです。かわいらしい写真が届きました。

2年間、母国を離れていたので、母語での読み書き等、困りもあるかもしれないけれど、あの日本語をぐんぐん吸収していったAくんなら、きっとすぐに追いつくと思います。

遠くから、応援しているよ。

2016年9月1日木曜日

佐伯で日本語指導できる方を探しています

先日、佐伯の中学3年生の男の子の日本語指導ができる方を探している旨、相談を受けました。中国からの転入生で、受験を間近に控えており、学校側も日本語指導の対応の方法が分からず困っているとのことです。

大分は、外国ルーツの子どもたちが点在する典型的な散在地区のため、地理的に指導者を探すのが難しいエリアがあるというのは喫緊の課題です。

もしどなたか、佐伯方面で何かしら日本語指導に関われる方(指導に通うのが無理でも、教材や指導法のアドバイスなど)がいらっしゃいましたら、ご連絡いただけますでしょうか。

どうぞよろしくお願いいたします!! 


⇒なんと4名もの方から、ご連絡いただきました!今後、支援体制がうまく機能するよう、陰ながらできることを探しながら応援いたします!

立山
mkidsiroha@gmail.com