2015年12月30日水曜日

別府らしい支援の仕組み

いろはの活動ではありませんが、普段は、大学生に日本語の授業をしています。先日、学生たちと日帰りのオリエンテーションに行きました。写真は、真玉海岸での一枚。今後益々羽ばたいてねの思いを込めて、ジャンプショットです!

私がいろはの活動をしていることを知っている学生が、特に募集をかけたわけでないのに、ボランティアでお手伝いをしたいと言ってきてくれました。「自分も小さい頃に親の仕事に同伴して、海外の小学校で苦労したから、気持ちがわかる」と。

子どもたちにとって、少し年上のお兄さんお姉さんとのやりとりは、きっと、大きな励みになるんじゃないかと思います。留学生の町別府らしい支援の仕組みを作れたら、そう改めて思いました。

いよかん狩り



協力隊OVの方の畑のいよかん狩りに行ってきました。去年は、外国ルーツの子たち8名で参加させてもらって、子どもたち大喜びだったので、今年もまた参加させてもらうことに。今年は、引率したアフガニスタンからの女の子2人と、他に3名の外国ルーツの子たちも参加していました。協力隊関連の集まりは、自然と、多国籍なメンバーになることが多いです。

畑仕事の途中、焼き芋ができたよ、とおやつタイム。焼き芋を初めて見たSちゃん、「豚?」 おにぎりを渡しても、「豚?」 豚肉でないことを確認してから食べる事がとても大事なんだね。

食べきれないほどのいよかんをお土産にもらって。宿題の「あのね日記」に、今日のことを書くんだ♪と嬉しそうなSちゃん。いい時間が過ごせたかな。

2015年12月15日火曜日

新年会に参加しませんか?

多文化中高生交流会のお知らせです。

大分在住の外国ルーツの子どもたちが集まって、おしゃべりしたり、テーマに沿って話し合ったりする会です。

2016年1月10日 10:30~16:00 
 大分市の法専寺のご協力で、いつもより、ゆったり新年会!
 
・つきたてお餅で新年会
・新年の抱負を書いてコラージュ
・大分から巣立っていく先輩のトークと送別会

※子どもと保護者は無料、おとな参加者は参加費有料
※ご寄付、差し入れ、持ち寄り歓迎

申し込み:
大分人権教育ワークショップ研究会
esd.ws.oita@gmail.com 足立さんまで

通常、コンパルやホルトホールである会ですが、今回はお寺でお餅つき、しかも時間枠もゆったり!別府の子たちを誘って、参加したいと思います。ご興味ある方は、是非!

2015年12月5日土曜日

外国人児童生徒等に対する教育支援に関する有識者会議

12月1日、文科省にて、学校における外国人児童生徒等に対する教育支援に関する有識者会議第1回目が行われたそうです。
1 趣旨
  日本語指導が必要な児童生徒数は増加傾向にある中、小・中学校における外国人児童生徒等の受入体制の整備や日本語指導・適応指導の充実を図ることが急務となっている。
本有識者会議では、これらの点を踏まえながら、学校における外国人児童生徒等に対する教育支援の充実方策について総合的に検討し、具体的な政策提言をとりまとめるとともに、関係施策の見える化を通じた学校現場における取組の促進を図るものである。

2 検討事項
(1)学校における外国人児童生徒等に対する日本語指導体制の整備・充実
(2)日本語指導に携わる教員・支援員等の養成・確保及び指導内容の改善・充実
(3)外国人の子供の就学の促進及び進学・就職への対応
(4)その他

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/27/11/1364632.htm

日経新聞に掲載された関連記事

外国人児童生徒の支援体制強化 文科省が初会合:日本経済新聞

大分県のように、対象者が散在している地域での指導体制づくりが課題であること、指導力のある教員が在籍する「拠点校」を各地に設置することや教員研修の機会を増やすことなどが検討されたようで、大分の仕組み作りの追い風になる会だったのではと思います。

外国にルーツを持つ子どもの受け入れ手引き

徳島県教育委員会とJTMとくしま日本語ネットワークの協働事業『帰国・外国人児童生徒サポートシステム開発モデル事業』の一環として、作られたWebサイト、とてもわかりやすく見やすくまとめらているので、ご紹介します。

http://jci-tws.com/f-children/index.php

文科省のサイトにも、受け入れ手引きは載っていますが、かなり詳細に説明されており、読み込むのに時間がかかりますが、徳島のサイトは要点が絵付きで簡潔に整理してあると思います。保護者向け文書様式の多言語版は他のサイトにもありますが、やさしい日本語でルビ付きで作られている資料は初めて出会いました。現場の声に耳を傾けて作られているなというのが第一印象です。学校現場の先生方にお役に立つのではと思います!


2015年11月24日火曜日

「子どもの日本語教育研究会」参加

東京都杉並区第八小学校で開催されたフォーラム「子どもの日本語教育研究会」に出席してきました。通常、研究会というと、「研究者」を主な対象とし、大学等で行われる場合が一般的ですが、今回の会は、子どもたちのフィールドである小学校で開催され、参加者は「行政」「学校現場」「地域」「大学機関」様々な立場で子どもの日本語支援に関わる人たちであり、それぞれの立場からの課題を持ち寄り、その課題解決に向けての具体的なアクションを検討し、共有する場となりました。各都道府県の子どもの日本語指導の状況は様々ですが、こうした「実践」と「研究」をする人たちのコミュニティーがあれば、それぞれの地域の取り組みや課題を発信したり、情報交換することができ、また、「行政」へその声を届ける力も強くなるでしょう。現場で、目の前の子どもたちと共に汗を流していくことが一番大切であることは言うまでもありませんが、それだけでは、日本語指導を必要としている子どもたちを取り巻く教育環境は改善していかないことを感じています。特に、大分のような日本語指導の必要な子どもたちが散在して在籍している地域ではことさらです。今回のフォーラムは、全国的な日本語指導の体制づくりの、キックオフ的な非常に意義のある会だったと思います。産声をあげたばかりのこのコミュニティーが、今後たくましく成長していくことを期待しています。



2015年11月18日水曜日

プレスクールのご案内

プレスクールのご案内

来春4月に新一年生になる外国からの子どもたちを対象に、プレスクールを開催します。


対象:2016年4月に小学校に入学予定の日本語支援の必要なお子さん

日程: 2016年2月6日、13日、20日、27日、3月5日、12日
     全6回、すべて土曜日

時間:10:00~11:30

場所:別府市の公民館(詳細は後日お知らせします)

内容:小学校で使われる語彙や、教室でよく使われる会話、ひらがな/カタカナの読み書き等

お問合せ/申し込み:立山まで
              mkidsiroha@gmail.com
              080-2720-5151


※各幼稚園、保育園等に、文書にてご案内いたします!

2015年11月17日火曜日

西日本新聞寄稿

西日本新聞に日本語支援に関する記事が取り上げられました!ほおっておけない社会問題として、少しずつ認識され始めていると思います。

オンライン版

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/oita/article/207495


あなたが、自分の意思とは関係なく、日本語が通じない見知らぬ国で暮らすことになった場合をちょっと想像してみてください。不安でいっぱいになりませんか。
別府市は、2000年の立命館アジア太平洋大学(APU)開学以来、外国人留学生の受け入れ、支援に積極的に取り組むことによって、留学生が住みやすく活動しやすい街づくりを進めてきました。
 しかし一方で限定された取り組みとなっているのが、両親の留学や就労などで来日することになった子どもたちへの支援です。両親やそのどちらかが外国出身者という外国にルーツを持つ子どもたち。中でも日本語指導が必要な児童、生徒に対する支援は限定的です。このような子どもたちは自分の意思で来日する留学生と違い、突然日本語しか通じない学校に入れられる場合が多いのです。
   ◇     ◇
 この問題に関心を持つようになったのは、私の娘が別府市立の小学校に入学したことがきっかけでした。この小学校にはこのような児童、生徒が比較的多く在籍しています。第2言語である日本語を日常的に使うことが多く、生活言語としての日本語は比較的容易に習得していきます。ところが、教科学習に必要な日本語、つまり学習言語としての日本語となるとなかなか習得が進まないため、学校で勉強についていくことが困難となります。
 また彼らの多くは、第1言語である母語が発達途上であるにもかかわらず、日本語の使用が急増することから、母語能力を急速に喪失してしまいます。最悪の場合、母語も日本語も読み書きが十分にできるレベルにまで到達させることができません。
   ◇     ◇
こうした問題に対応するため、今年6月、私自身を含めたAPU教員が中心となって研究プロジェクトを立ち上げました。
 このプロジェクトでは、別府市における日本語指導が必要な児童、生徒の支援の現状と課題を把握し、他の自治体の先進事例も参考にして、一人一人に応じたきめ細かい、持続可能な支援ができる仕組みを市に提案することを目指しています。
 国際化に伴って移動するのは大人だけではなく、子どももそうです。APUがある別府市では外国人留学生の存在に注目が集まりがちですが、外国にルーツを持つ子どもたちが不安や問題を抱えながら、日々を送っている現状を直視し、地域が一体となって彼らを支援していく必要があるのではないでしょうか。
    ◆    ◆
=2015/11/15付 西日本新聞朝刊=

2015年11月13日金曜日

多文化中高生交流会

多文化中高生交流会
 
国や言葉、年齢がちがっても、気持ちがわかる仲間をたくさん
くりましょう!

交流会は12時までですが、スタッフは13時まで会場にいます。
交流会のあとでも、相談したいことがあれば言ってね。
宿題でわからないところがあれば、持ってきてもいいですよ!
いっしょに考えましょう。

日時(にちじ) 11月22日(日) 9:30~12:00
場所(ばしょ) ホルトホール 401会議室
       (ホルトホールは、大分駅の上野の森口(南口)を
          出てすぐです)

***お問い合わせや参加の連絡はこちらまで***
℡: 090-5085-9860(足立(あだち)) 
E-mail esd.ws.oita@gmail.com

【関係者の皆様へのお願い】
※引率の方へ  学校の先生等のご参加、支援者の方のご参加、歓迎します!
   子どもが中心の会なので、事前にご一報いただけると助かります。
※見学をご希望の方へ  大人だけの見学ご希望の場合は、必ず事前に参加の目的等ご連絡ください。
※運営協力者募集中。継続的に関われる人、運営を通して大分県の在日外国人教育の推進に関わりたい人。
詳しくはお問い合わせください。

進学先

初めて教育相談員として出会ったソロモンからのMちゃん、小6だったのが、現在中2に。中学の部活でよさこいソーランをがんばっていて、Beppuダンスフェスタで立派な舞いを見せてくれました!!ソロモンは元々、シンシン(歌や踊り)が日常の一部のようで、そんなMちゃんのよさこいは本当にイキイキ!!

Mちゃんとアイスを食べながら、高校進学の話題に。「Mちゃんは、M高校に進むん?」「う~~ん」

元々、なぜ公立小から私立中を選んだかといえば、M中は中高一貫なので、高校受験で日本語の壁にぶつからずに、エスカレーター式に進学し易いのではというのが大きな理由だったので、きっと迷わずM高校に行くのだろうと思いこんでいました。

Mちゃんが「う~ん」と言った理由は...今でも日本語での授業についていくのが大変なのに、高校の授業についていく自信がない、でも、別府にインターナショナルスクールなどもない。おうちの親戚のいるオーストラリアの高校に進学したほうが英語だからいいかもしれない、と。でも、お父さんのいる別府にいたい、と。

大分のI高校にはAPUコースがあること、別府のS高校には英語コースがあることを話すと、全く初耳だったようで。Mちゃんが通うM中としては、そのまま一貫高校に進学してもらいたいだろうから、他の高校への積極的な進路案内はないのかもしれません。

どの高校に進学するか、少なくとも、情報を集めて、本人が納得するものを自分で選択させてあげたいと思いました。Mちゃんのお父さんとお話しする機会を作りたいな・・・ 高校のパンフレットも収集しておこうっと!

2015年11月10日火曜日

Hearful WAVE

外国からの子どもたちには、3つの壁があるといいます。言語の壁、心の壁、進学の壁。

大分市のフリースクール、Heartful WAVEさんの噂を聞き、なにか、これらの壁を乗り越えるための活路が見つかるかもしれない、という気持ちで訪問しました。小人数制で、一人一人の個性に応じた個別のサポート、そして、基本的に決まり事はなく、その分「自分で」考える責任を学んでいるようでした。そして、ここでなら、母国とは異なる学習習慣や言葉の壁におびえることなく、自分を活かしながら高校卒業資格が取れるんじゃないかと思います。

恥ずかしながら、フリースクールのこと自体、ほとんど知らなかった私。代表の佐伯さんの熱意や行動力に、世の中を変えることができそうなエネルギーを感じました。こうした、小さな学校の大きな挑戦を、もっと多くの人たちに知ってほしいと思いました。

ハートフルウェーブ
http://hearfulwaveoita.jimdo.com

2015年10月25日日曜日

高松市の日本語支援~行政とNGOの協働事業~

学会のために香川大まで足を延ばすということで、高松市の日本語指導が必要な児童生徒への日本語支援について、調査しようと、高松市教育委員会と、日本語支援グループ「わ」の会にヒアリングに行ってきました。

まず、教育委員会へ。2時間ほど、指導主事や係長の皆さんに色々お話しお伺いできました。高松市では、母語を介した日本語指導者派遣の他に、民間のNPOに日本語指導を業務委託。こうした行政とNGOの「協働事業」は、行政の限られた予算での支援をより柔軟に行うためのひとつの画期的な方法だと思いました。外国人児童生徒への支援は、行政の枠での支援となると後回しになりがちな印象ですが、こうして民間NGOと行政が課題解決のために協力していくことができれば、きめ細やかな支援が実現するのでは。「わ」の会の代表の方とのヒアリングの中では、現場ならではの問題点や課題もあがりました。成果と合わせて、別府市にフィットする枠組みの提案の参考にさせていただきます。

ヒアリングの日、気持ちいい秋晴れで、瀬戸大橋からみる景色、最高でした!


2015年10月24日土曜日

日本語教育学会第7回研究集会@香川大学

日本語教育学会研修集会に参加してきました。たくさんの発表の中でも、桃山学院大学の友沢氏による「外国にルーツをもつ児童生徒学生の教育のあり方ー日本語、母語(継承語)、学力の面から考えるー」の講演を拝聴するのが一番の目的。平成26年度に行われた文科省の「日本語指導が必要な外国人児童生徒の受け入れ状況調査」を多角的に分析、また、主に大阪府での具体的な支援の取り組み紹介など、とても濃い2時間でした。

研修集会のテーマになるほど、「子どもの日本語」の分野の研究が課題になってきているんだなと感じました。こうした課題への理解が徐々に広まって、具体的な支援に繋がっていけばと改めて思いました。
ところで、こんな看板が。讃岐弁って「ん」が語尾につくんですね~。別府弁と似ちょん!!

2015年10月21日水曜日

「風になりたい」

「明日、文化祭があるので、見にきませんか?」Yちゃんからの連絡、嬉しかったです!全部は見られなかったけど、Yちゃんのクラスの合唱と学年合唱、英語弁論をみることができました。Yちゃんのお母さんと一緒にみたけど、「最近、反抗期で・・・」と切なそうなお母さん。お母さんがカメラを向けると、ぷい!とあっちむいてほいのYちゃん^^; 学校では、おとなしくて、自分の気持ちをなかなか出せないYちゃん。きっと、お母さんにだけは、自分を思いっきりだせるんじゃないかなぁ。

「風になりたい」の大合唱、体に音が飛び込んでくるみたいで、トリハダがたったよ!

♪何ひとついいこと なかったこの町に 涙降らす雲をつきぬけてみたい♪・・・Yちゃんにとって、日本は天国でも楽園でもないかもしれないけど、大きな帆を立てて、風のようにそよいでほしいよ。

2015年10月16日金曜日

外国人児童生徒のための支援ガイドブック


最近読んだ本、『外国人児童生徒のための支援ガイドブック』凡人社 斎藤ひろみ著
様々な背景を持つ外国につながる5人の子どもたちの20代前半までの半生を、ライフコースとして描いています。学校で担任になった先生たちや支援している側は、どうしても、その子の「今」だけを見ていると感じることがあります。この学年が終わったら、また次の担任になって、課題も先送りに・・・
子どもたちのライフコースを念頭において、「これまで・今・これから」・・・文化や言語、アイデンティティー、学力、進学、就職など・・・多様な視点で子どもたちを見ていく必要があることを、教えてくれる1冊。支援に関わる人たちに是非手に取ってみてほしい本です!

2015年10月15日木曜日

JSL中学高校生のための教科につなげる学習語彙・漢字ドリル


今年の6月に出版された本です。タイトルに惹かれて買っちゃいました。『JSL中学高校生のための教科につなげる学習語彙・漢字ドリル』ココ出版 


初期日本語支援がある程度進むと、生活に必要な日本語ができるようになってきますが、授業や教科書を理解するために必要な学習言語をいかに、身に付けていくかが大きな壁になってきます。特に、非漢字圏の子どもには、漢字の学習語彙は学年が上がるにつれハードルが高く、くじけそうになります。
自宅での自習できる教材がほしいと言っていた中2のYちゃんに、紹介したいと思います。本当は、Yちゃん自身が日々の授業の中での学習語彙を集めながら、Yちゃんの母語訳を付ける自分だけのオリジナル辞書的なものを作っていけたらいいのだけれど。Yちゃんの学校での支援は終わっているので、時々会ってのアドバイス的なことしかできていません。

最近、この手の本(学習言語に注目した本)の出版が増えてきました。学校では、おしゃべりができるようになると(生活言語ができるようになると)、もう日本語ができるから、と誤解してしまう学校、先生たちに出会ってきました。こうした本が増えているということは、「おしゃべりができる=授業がわかる」ではないということが、周知されてきてるのかなと嬉しく思います。

2015年9月17日木曜日

南立石小学校での日本語支援

南立石小学校での日本語支援

2014年10月~2015年3月まで週2回(月曜2限目と木曜5限目)

対象:小4~小6までの6名
(アフガニスタン4名、キルギス1名、中国1名)

支援者:・学習支援員、外部日本語教師、大学生(国内、国際学生)

内容:『こどものにほんご』をメインテキストとして、初期日本語指導

※ テキスト代はは別府市文化国際課より助成
  別府市外国人留学生地域活動助成金交付事業として、支援者には交通費を支給


2014年9月~2015年3月まで月2回(第1、第3水曜の放課後)

対象:小4の2名 (アフガニスタン2名)

支援者:外部日本語教師

内容:学習の補習

※ 別府市西部地区公民館の生涯学習事業の一部として活動


2014年4月~2015年7月まで週1回(木曜5限目)

対象:小5、小6の4名
(アフガニスタン2名、キルギス1名、中国1名)

支援者:学習支援員、外部日本語教師

内容:『こどものにほんご』をメインテキストにして、初期日本語指導

※ ボランティア事業として活動


2015年9月以降は、小1に2名外国籍児童(キルギス、アフガニスタン)が在籍しているが、取り出しての日本語支援は求められていないため、実施していない。今後、新たに転入生がある場合は、実施予定。


2015年9月16日水曜日

この2週間で、5家族が帰国しました。5家族共、APUの大学院生のお父さんの同伴での2年間の滞在でした。今朝は、Hちゃん、Iくん、Nちゃん、Mちゃんとのさようなら。2年間、ずっと関わりつづけてきた子たちとのさよならは、さすがに・・・、涙がこぼれました。

「先生、この漢字なんて読むのか教えて」と言って、見せてくれたカードには、「絆~大切な大切なあなたへ~」と書いてありました。同じサッカー部のお友だちからもらったのかな。「きずなってどういうい意味ですか?」「う~ん」と説明に困って、両手をかたく繋いで見せたら、「わかった!ずっと友だちってこと?忘れないってこと?」「そうだね、さようならじゃなくて、どこに行ってもずっと繋がってるってこと」

別れ際に、アフガニスタンの伝統的な衣装をくれました。手縫いのとても色鮮やかな衣装。「これを見て、私たちのことを思い出してください」とお父さん。

アフガニスタンからきたHちゃんたち、本当に、まっすぐで、一生懸命で、優しくて、すぐにくっついてきて。アフガニスタンの挨拶は、肩をぎゅっとするのだとか。私は武器を持っていません、敵ではありません、と。おうちの人が、日本は安全でいいと言っていました。国へ帰っても元気で。そして、ここでできた「絆」はいつまでもどこにいっても、つながっているよ。シュクラン!




 

2015年9月9日水曜日

地域の日本語教室に期待される役割

おおいた国際交流プラザに登録している『日本語ボランティア』を対象に、登録している方の多くが実際に日本語教室で活動していることから、”地域の日本語教室に期待される役割”について学べる講座を、(特活)多文化共生マネージャー全国協議会時光事務局長を講師に迎え、9月12日(土)に開催します!

なお、参加費無料で、今後登録したい日本語教師資格保持者、日本語ボランティアとして定期的に活動している方(半年以上の経験必須の参加も可能です。

ご興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
 http://www.oitaplaza.jp/japanese/archives/2261
————————————————————————————–
◆日時:  月 12 日 () 午後  時 ~ 午後  時 30 
◆場所: iichiko総合文化センター 4階 中会議室1
◆申込: オセイ ☎097-533-4021 ✉osei@emo.or.jp
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2015年9月8日火曜日

大分県高校入試外国人生徒への特別措置について

Mちゃんの新学期

夏休みが終わり、Mちゃんの新学期がスタートしました。中1の7月に来日してから約1年。挨拶もひらがなもゼロだったMちゃん、ずいぶん日本語での会話も上手になり、教科によって差はあるものの、学習内容を少しずつ日本語でも理解できるようになってきました。

そんなMちゃんから、新学期が近づくにつれ届くようになったメール、「学校にいきたくないです。」

おうちの方や、学校、支援員の方に連絡をとって、相談室でなら、と登校したMちゃん。教室で、居場所が探せないのがどうも大きな理由のよう・・・ 日本語支援のお手伝いはできるけれど、今のMちゃんに一番必要なものはお友だちかもしれません。

今日は、職場体験2日目。きっと今頃は保育園で小さな子どもたちと遊んでいるのかな。グループで活動していると思うので、協働作業する中で、交友関係が深まればと願います。

2015年8月12日水曜日

外国人生徒と保護者のための進路ガイダンス

外個人生徒と保護者のための進路ガイダンスのお知らせです!大分では今年で3回目。大分県人権ワークショップ研究会主催、大分県教育委員会、大分市&別府市教育委員会後援の会です。

去年は、中1の2名(フィリピン出身、ソロモン出身)の引率として参加しました。本当は、私のような相談員ではなく、おうちの方や、担任の先生に引率してもらえたら、入試制度や特別措置のことなど、普段なかなかな届かない情報が、通訳の説明付きで聞ける機会だったな、と思いました。

ということで、今年は、学校と保護者の方に参加を熱くアピール中!年に1度しかない貴重な会なので、是非、参加してもらいたいです。

今年は、個別相談員として、参加します!

2015年7月30日木曜日

外国にルーツを持つ子どもたちを受け入れている学校の先生方へ


私たちは、別府市の小中学校に通う外国ルーツの子どもたちの日本語支援をしています。また、クラスの子どもたちにとっても多文化を理解するプラスの機会になるよう、ワークショップをしています。活動はボランティアで、
メンバーは、日本語教師、小中学校教員経験者、青年海外協力隊OV、 留学生です。
 
外国にルーツを持つ子どもたちを受け入れている学校の先生方へ
 子どもたちは、来日して数か月経つと、個人差はあるものの、生活に必要な日本語を身に付け、コミュニケーションを図れるようになります。しかし、読み書きを中心とした授業を理解するための学習言語能力は、自然に身に付けるのは困難だと言われています。
 別府市には、こうした子どもたちを対象とした日本語教室は現在ありません。また、子どもたちの在籍する学校は点在しており、出身地も、日本語のレベルも様々なため、放課後等に子どもたちを一か所に集めての日本語支援は難しいのが現状です。他市町村では、こうした外国ルーツの子どもたちに対する様々な支援体制の枠組みがあり、その一つとして、NGOのような非営利のグループと協働し、子どもや先生をサポートするという形があります。

いろはにできること
・日本語指導に必要なテキスト、教材、指導方法の紹介
・取り出し指導: 国語や社会など、日本語による授業では理解が困難な授業時間に子どもを別室に取り出し、個別に日本語指導
・入り込み指導: 教室内で、子どものそばで、行われている授業のやさしい日本語への置き換え、理解に必要な語彙等の指導
・クラスや学年での異文化理解のワークショップ
・プリントやおうちの方向けの配布物の翻訳サポートなど
(別府市役所文化国際課のサービス等を利用)
・学校行事、家庭訪問、三者面談等での、保護者の方への通訳サービス (おおいた国際交流プラザの通訳サービス等を利用)

学校や先生方だけで課題を抱えこまずに、是非、お手伝いさせてください!

<問い合わせ先>
Web site: m-kids-iroha.blogspot.jp
Contact us: mkidsiroha@gmail.com  / 080-2720-5151

立山 

2015年7月22日水曜日

夏休み日本語教室

Iちゃんの夏休み日本語教室
6月に中国から転入してきた小6のIちゃん。日本語ゼロ初級。教育相談員の方から日本語支援の相談があり、夏休み中に日本語指導を行うことになりました。


7月22,23,24,27,28(8:30-10:40)夏期補講/学校内で入り込み支援

7月29,30,31、8月3,4,5,7,10,11,12,14,17,18,19,20,21,24,25,26,27,28日(22日間)

 
別府インターナショナルプラザにて日本語指導

2015年7月20日月曜日

外国につながるお母さんお父さんのための子育て相談会

外国につながるお母さんお父さんのための子育て相談会in別府

日時:7月20日(日)14:30~17:00
場所:西部子育て支援センターべるね(ほっぺぱーく内)

問い合わせ:大分人権教育ワークショップ研究会 足立
090-5085-9860

2015年7月17日金曜日

大分日本語教師MLへの投稿/日本語支援のできる方募集

初めて投稿させていただきます。別府大学 非常勤日本語講師の立山と申します。

別府市で外国人児童生徒の教育相談員(学校教育課の事業)を2年半ほどしており、子どもたちの日本語支援体制作りの必要性を感じている折、こちらのMLをご紹介いただき、大変嬉しく思っております。

大分市ではひまわりさん、中津市ではあいことばさんの子ども対象の支援活動の話を聞いており、是非、皆さまのお知恵、お力をお借りできればと思っております。

近々ではありますが、7/22、23、24、27、28 (8:30-10:40) 別府市内の小学校の夏季補講に、小6の中国から転入したばかり(日本語ほぼゼロ初級)の生徒さんの学習支援に入っていただける方がいらしたら、ご連絡いただけないでしょうか。全日参加できなくても構いません。交通費程度の謝金での活動にはなります。

ご興味のある方、ご連絡いただけましたら、詳細ご説明いたします。また、今回の5日間だけの支援でなく、別府市内で外国からのこどもたち支援にご興味のある方もご連絡いただけると嬉しいです。

取り急ぎ、ご相談まで。

2015年7月8日水曜日

「いろは」の由来

小学校で6名の子どもたちの日本語教室を始めたとき、教室の愛称があったらいいね、と。支援に入ってくれていた留学生が「いろは」はどうですか、と。はじめの一歩的な意味合いから思いついたそうです。いろ=色、ひとりひとりの色を大切に、一緒にはじめの一歩を踏み出せるようにという願いを込めて、私たちのグループ名になりました。

2015年7月5日日曜日

七夕

 べぷはちさんからのお誘いで、七夕飾りに挑戦してきました!折り紙を使って器用に飾りをつくり、笹の葉にもいろいろなお願いを書いて。

私の母が病気と知ったMちゃんの短冊には、「あい先生のお母さんの病気がなおりますように」・・・ありがとう。

別府の商店街を飾る立派な笹飾りの完成!!
学校を飛び出して地域の人たちと一緒の活動、子どもたちもおうちの方も、とても嬉しそうでした。

べぷはちさんについてはこちら
https://www.facebook.com/beppu.rainbow.society






この活動に参加されたい方へ

「いろは」は、大分県の別府市に暮らす外国にルーツを持つ子どもたちと一緒に活動してくださる方を随時、募集しています!

① 日本語指導員

 以下の条件のいずれかにあてはまる方

 ・日本語教育機関で指導経験がある方
 ・日本語教師養成講座修了者
 ・日本語教育検定試験合格者
 ・小学校、中学校において、指導経験がある方


② サポーター

 特に、資格や経験等は問いません。子どもたちに寄り添い、子どもたちの交流のお手伝い等への参加をお願いいたします。


応募、問い合わせ先

多文化こどもネットワーク いろは
担当: 立山

Email: mkidsiroha@gmail.com

2015年7月1日水曜日

日本語指導が必要な児童生徒の支援のあり方に関する調査・研究

別府市における日本語指導が必要な児童生徒に対する支援のあり方に関する研究

目的・目標

別府市における日本語指導が必要な児童生徒に対する支援のあり方を検討することを目的とし、そのような児童生徒に対して、一人ひとりの実態に応じたきめ細やかいかつ持続可能な支援ができる仕組みを提案することを目標に、2015年6月、本プロジェクトが始動しました。研究メンバーは立命館アジア太平洋大学、別府大学の教員4名。

計画・方法

1)別府市在住の対象児童生徒の個人調書の作成
2)別府市における取組みの現状の把握・分析
3)他の自治体における先進的取り組みの調査・分析
4)学校教育の一環として行う日本語指導の要領案の作成
5)日本語指導関係者のネットワーク作り

協賛

立命館アジア太平洋大学ムスリム研究センター
株式会社インスパイア
株式会社大分銀行

追って、調査・研究報告をしていきます。

2015年6月30日火曜日

別府市における日本語指導が必要な児童生徒に対する支援の現状と課題

大分県別府市は「日本一の留学生のまち」を名乗っている(朝日新聞 20141119日付)。市独自の調査によると、20135月現在、同市の人口(121551人)に対する留学生居住者(2775人)の比率は2.28%で、全国の市・区でトップである。この要因として、2000年に大分県及び別府市の協力を得て開学し、現在、約80の国・地域からの留学生約2700人が在籍する立命館アジア太平洋大学(以下、APU)の存在が大きい。開学当初は、外国人の急増に対して地域住民に困惑はあったものの、開学10周年を迎えた頃には、APUが地域の国際化・活性化に寄与したなどとして肯定的に評価されるようになった(大分県・別府市 2010)。こうした成果を踏まえて、別府市は更に留学生の受入れ促進に取組むと共に、留学生に対する支援と彼らの積極的な活用を図ることによって、留学生と共存する住みやすいまちづくりを目指したい考えだ(朝日新聞 20141119日付)。
しかし、留学生に関わる行政の取組みが活発化する一方で、外国人児童生徒、その中でもとりわけ日本語指導が必要な児童生徒に対する支援は遅れている。20145月現在、大分県の公立小・中・高等学校に在籍する日本語指導が必要な外国人児童生徒の数は39人となっている(文部科学省 2015)。その約半数は、APUの留学生(大学院生)や外国籍教職員が家族同伴で多く暮らす別府市に在住しているものと見られる。別府市では、APUの開学に合わせて、2000年度に「外国人子女等教育相談員派遣事業」が始まった。この事業では、公立小・中学校に在籍する外国人児童生徒に対して、必要に応じて児童生徒の母語が分かる支援員を派遣し、児童生徒、保護者、教員等の教育相談体制の充実を図っている(総務省 2015)。しかし、日本語指導は、現行制度の下では学校の教育課程に位置づけられていないということもあって、行われていない。
就学あるいは就労する父兄に伴われて来日する外国人児童生徒は、第二言語である日本語を日常的に使うことが多くなることから、生活言語としての日本語は比較的容易に習得していく。他方、教科学習に必要な日本語、つまり学習言語としての日本語の習得となるとなかなか進まないことから、学校で勉強についていくことが困難となる。また、彼らの多くは、第一言語である母語の発達途上にあるにもかかわらず、日本語の使用が急激に増えることから、母語能力を急速に喪失する。最悪の場合、母語も日本語も読み書きが十分にできるレベルにまで発達させることができない。
文部科学省(2013)は、2012年度に、このような児童生徒に対して学校教育の一環として行う日本語指導のあり方について具体的な検討を行った。その結果、児童生徒が学校教育において各教科その他の教育活動に日本語で参加できることを目的として、在籍する学級以外の教室で指導を行う「取り出し指導」を行うことや、指導者に対して指導計画の作成や児童生徒に対する学習評価の実施を求めることを提案した。それを踏まえ、多くの地方自治体が、日本語指導ができる支援員の派遣を含め、外国人児童生徒等に対してきめ細かな支援事業を始めている(文部科学省 2014)。こうした全国的な動きにも関わらず、別府市における支援体制は、児童生徒の母語が分かる教育相談員の派遣に留まっており、しかも、派遣期間は、予算の都合上、転入後96単位時間と限られている。また、児童生徒の母語が英語、中国語、韓国語といった日本では馴染みのある外国語であるならまだしも、それ以外の言語(例えば、イスラム圏の言語)である場合は、その母語が分かる教育相談員を確保すること自体が困難であるという現状もある。

国際化に伴って移動するは大人だけではなく、子どももである。国際化が加速する別府市においては外国人留学生の存在に注目が集まりがちだが、このような子どもたちが不安や問題を抱えながら日々を送っている現状を直視し、地域が一体となって、彼らを地域社会の構成員として支援していく必要がある。彼らが自分に自信と誇りを持って自己実現を図ることができる機会を保障することを追求すると共に、国籍や民族の異なる人々が、互いの文化的相違を認め合い、尊重し合い、そして対等な関係を築きながら、地域社会の構成員として共に生きていくことができるような多文化共生社会の実現に繋がる公的な仕組み作りが求められているのではないだろうか。

【引用文献】

朝日新聞(20141119日付)「別府市、留学生日本一だった! 市独自に算出 人口比、全国自治体で最高」朝刊、p. 30.
大分県・別府市(2010)『大学誘致に伴う波及効果の検証:立命館アジア太平洋大学(APU)開学10周年を迎えて』
総務省(2015)「外国人子女等教育相談員派遣事業(大分県別府市)」『地域の元気創造プラットフォーム公式サイト』http://www.chiikinogennki.soumu.go.jp/jirei/oita/2015-0225-1513-1907.html

文部科学省(2013)『日本語指導が必要な児童生徒に対する指導の在り方について(審議のまとめ)』http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/05/__icsFiles/afieldfile/2013/07/02/1335783_1_1.pd

2015年6月1日月曜日

外国人専用窓口オープン!

外国ルーツのおうちの方だけでなく、学校の方にも朗報!配布プリント類の訳をお願いできますね!
http://www.city.beppu.oita.jp/03gyosei/kokusai/helpdesk/index.html

別府市役所では2015年5月8日より外国人専用窓口を設置します。下記内容のご相談など、お困りの方は英語でアシストしますのでお越し下さい。
We will set up a help desk for foreign residents from May 8th, 2015. The attendant is an English speaker who will assist you on subjects such as:べっぴょん
例えば・・・
  • enrollment to childcare centers (保育所などの入所手続き)
  • applying to support for school expenses  (就学支援制度への申請)
  • completing school related documents  (学校関係の書類などの記入)
  • registration or change of ownership of a motorbike (バイクなどの名義変更)
  • assistance on interpretation of miscellaneous documents in Japanese  (日本語の文章等の英訳お手伝い)
*Please note there may be cases in which we cannot provide our direct services
(直接サービスを提供できない場合もございますので、ご了承下さい。)

We can be of assistance if you visit us during the below period. A reservation in advance is not necessary, but there may be times when you may have to wait your turn when it is busy. Thank you for your understanding on this condition in advance.
下記の時間に来て下さればお手伝いいたします。予約は必要ありませんが、窓口が混雑する場合などは少しお待ちいただくことがあるかもしれませんのでご了承ください。
Open Hours:
Wednesdays & Fridays
毎週水曜日及び金曜日
10:30 AM ~ 5:00 PM
Location:
Beppu City Hall 4th Floor

2015年5月25日月曜日

別府八湯温泉まつり


べぷはちさんからのお誘いを受け、今年で第101回目を迎える春告げ行事、別府八湯温泉まつりに参加しました。地区毎におみこしを担いで、わっしょい、わっしょい!初めての法被姿、ばっちり決まってます!よさこいソーランを踊ってくれた3人もとってもかっこよかったよ!

べぷはちについてはこちら
https://www.facebook.com/beppu.rainbow.society