2023年4月28日金曜日

修学旅行の準備~ムスリムのNちゃんの場合~

 修学旅行まであと1か月となりました。担任の先生とおうちの方とで、確認したいことを出し合う場を持つことになりました。(私は文化通訳(^^) Nちゃんはムスリムなので、まずは食事のこと、そしてお祈りのこと、おふろのことを確認しました。旅程は1泊2日なので、食事は昼、夜、朝、昼の4食。初日の昼は、おうちからお弁当を持っていくことに。ホテルの夕食と朝食は、メニューと食材をひとつひとつチェック。豚、ゼラチン、ポークエキス、みりん、この4つのワードがあれば、そのメニューの代替えをホテルにお願いしようということになりました。

2日目の昼はミールクーポン(自分たちで好きなお店で買う形)なので、お店のメニューをひとつひとつチェック。4つのワードが入っているものには色ペンで印をつけました。Nちゃんには、ミールクーポンを持っていくお店で、色ペンでの印がないメニューから選べば大丈夫そうです。

お祈りは1日5回、お祈りの時間にいる場所を確認して、例えば早朝であれば自分の寝床なので、そこでお祈りすればOK。お祈りする方角を確認するために、方位磁石を持っていこうか?ということになりました。

Nちゃんが安心して修学旅行を存分に楽しめるように、周辺的な環境面での配慮はしっかり対応していこうという先生の丁寧な対応に、とてもあたたかい気持ちになりました。

2023年4月27日木曜日

文化通訳

 新学期がスタートし、二者面談が始まりました。

コロナ禍前は家庭訪問でしたが、今は学校におうちの方に来てもらい、担任の先生とおうちの方とで面談をする形です。

担当している小学校で日本語指導をしている私ですが、面談に立ち会うことになりました。名目は通訳ということになっていますが、英語なら、私が立ち会わなくてもgoogle翻訳でなんとかなると思っています。私の役割は言語的な通訳ではなく、文化的な通訳だと思っています。

自称「文化通訳」

文化的な差異を交えて意思疎通するのは、機械翻訳にはできないことかなと思っています。例えば、宿題の提出についての話題・・・出身国で宿題の文化の有無を確認した上でディスカッションに持っていくのも文化通訳の役割かなと思います。日本の学校文化は世界的に見ればかなり特殊だと思うのですが、日本の学校教育しか知らない立場からすれば疑いようもなくあたりまえという前提で話が進むと感じています。

ちなみに、日本語指導員をしていると、「通訳さん」と呼ばれることがあります。「文化通訳です」という表現があればそれのほうが近いのになぁと心の中で思います。ついこの間は、事務室の先生に「先生のご専門は英語ですか?」と聞かれました・・・日本語教育です~!(笑)何年もこどもたちに日本語を教えに来ているのに、未だ日本語教育は認知度が低いようです(;^_^A