2015年11月24日火曜日

「子どもの日本語教育研究会」参加

東京都杉並区第八小学校で開催されたフォーラム「子どもの日本語教育研究会」に出席してきました。通常、研究会というと、「研究者」を主な対象とし、大学等で行われる場合が一般的ですが、今回の会は、子どもたちのフィールドである小学校で開催され、参加者は「行政」「学校現場」「地域」「大学機関」様々な立場で子どもの日本語支援に関わる人たちであり、それぞれの立場からの課題を持ち寄り、その課題解決に向けての具体的なアクションを検討し、共有する場となりました。各都道府県の子どもの日本語指導の状況は様々ですが、こうした「実践」と「研究」をする人たちのコミュニティーがあれば、それぞれの地域の取り組みや課題を発信したり、情報交換することができ、また、「行政」へその声を届ける力も強くなるでしょう。現場で、目の前の子どもたちと共に汗を流していくことが一番大切であることは言うまでもありませんが、それだけでは、日本語指導を必要としている子どもたちを取り巻く教育環境は改善していかないことを感じています。特に、大分のような日本語指導の必要な子どもたちが散在して在籍している地域ではことさらです。今回のフォーラムは、全国的な日本語指導の体制づくりの、キックオフ的な非常に意義のある会だったと思います。産声をあげたばかりのこのコミュニティーが、今後たくましく成長していくことを期待しています。