2022年8月9日火曜日

平和を願う日

 別府市の小学校では、8月6日に、中学校では8月9日に登校日があります。それぞれに、平和学習をして、平和を願う日です。

小学校では5人のこどもたちに日本語教室に集まってもらい、ZOOMで平和集会に参加したり、広島でのこどもたちによる平和宣言を視聴したりしました。そして、それぞれのルーツの国で学んできた「戦争と平和」について話をしました。

ナイジェリアからの子は一昨年の内戦の話を、インドネシアからの子は「インドネシアは日本の植民地だったんだよ」という話を。ベトナムからの子はベトナム戦争のことを子どもたちなりの捉えや気持ちを話してくれました。

中学校には、ウクライナからの子もいて、クラスで平和学習に参加していました。ちょうど日本語教室にいる時間に、長崎の原爆投下時間にサイレンが鳴り、「目を閉じて」と伝えると、静かに黙とうをささげていました。日本ではこの77年目の今日も、こうして子どもたちは学校に集まり、平和を願っているという行為を共にしていること。彼はそれを前向きに受け入れているように見えました。

「平和」「戦争」

そして「先生の好きな漢字だよ」と伝えて「奇跡」という3つの言葉を、それぞれの国の言葉で書いてもらいました。「平和という名前の友だちがいる」と言っていました。こうして今この日本語教室で集まっていることもとても嬉しい「奇跡」だと思うと伝えました。

こどもたちひとりひとり、折り鶴を折ってもらい、日本での折り鶴の意味を伝えました。

別府市では、「平和を考える市民の広場」が別府市美術館で開催されています。

ウクライナとロシアそしてミャンマーを生きる子どもの絵画展、その他、たくさんの平和を願う絵本が並んでいて、小さな子どもから参加できる広場です。たくさんの人たちに訪れてほしいなと思いました。