2016年4月8日金曜日

担任としてできること

新学期からJちゃんを担任することになった先生と、新年度の日本語教室について初めてお話しました。色々お話する中で、「担任としてできる支援はなんでしょう」と聞かれ、電話口ということもあり、クラスメイトの意識、態度を育むこと、自立学習のための辞書活用、教科書のルビふりなど、思いつくままにお話し、電話を切りました。気の利いた答えができず、落ち込んでいます。何気なくされた質問なのでしょうが、先生の質問が頭を離れず、その答えについて考えています。

これまで、言葉の通じないこどもを担任することになった先生たちの「どうしたらいい?」の気持ちにも多く出会ってきました。その「どうしたら」に対して、子どもを一時的な滞在ということで、お客様扱い、「このくらいできたらいいかな」と低い期待感を持って接する先生、その逆に、「あなたならできるよ」と高い期待を持って引き上げようと接していた先生、どちらのタイプの先生にも出会ってきたように思います。

後者の先生のクラスの雰囲気、こどもの伸びは、先生の高い期待感と比例していたように思います。こどもは、期待にこたえようとがんばるものなのかもしれません。

とても抽象的な答えかもしれませんが、まず、子どもに対して高い期待感を持つこと、その上で、具体的な配慮や工夫が活きるのかもしれません。

支援の方法を真摯に問いかける先生のクラスになったJちゃん、きっと、伸びると思います。