2018年6月1日金曜日

同郷故の・・・?

今学期、タジキスタンの子たち4人集まってのクラスを担当しています。小1、小2、小3、小4の4人。同じタジキスタンの子たちと言っても、小1と小2の子はタジク語の話し言葉、小3と小4の子はタジク語の話し言葉と、ロシア語の話し言葉と書き言葉ができるという子たちです。

母語での読み書きがまだできない子たちが、日本語での読み書きを初めて学ぶということ。辞書を使うにも、音声でなければわからず、抽象的な表現となると、伝えるのは非常に困難なので、絵を多用してなんとかやるしかありません。ああ、早くこの子たちと意思疎通できるようになって、色々おしゃべりしたり笑ったりしたいと願う日々です。

小2と小4の子は来日して1年半になるので、ずいぶん生活言語が伸びています。小1と小3の子はこの春入学したばかりで、日本語でのコミュニケーションはまだまだ。そこで、先輩二人に通訳をしてもらうことが増えるのですが、これまたライバル心が激しく・・・ちゃんと訳してくれなかったり、うそを説明している様子も・・・(涙)

前にもアフガニスタンの子たちで同じような現象があったのを思い出すのですが、先に来日して、おしゃべりできるようになっている子たちが、必ずしも後から来日してきた同郷の子たちをあたたかくサポートしてくれるとも限らないという切ない現実に直面しています! 自分が苦労したころを思い出し、なんとかしてあげよう!という発想には至らないところは、まだ幼いからなのでしょうか、それとも同郷故に生まれるライバル心なのでしょうか!? 謎は謎のまま・・・こどもたちは母語でケンカをしながら、たくましく日々を過ごしています。母語でのケンカがいつか日本語でのケンカになる日も近いでしょうか(汗)