2017年7月6日木曜日

グローバルリーダー育成塾

昨年度に続き、今年度も高校生たち対象の「グローバルリーダー育成塾」でワークショップをする機会に恵まれました。定期考査の時期であるにもかかわらず、県内の色々な高校から集まった有志の高校生230名。県教委が「日本を支え、世界に挑戦する気概と資質を有する」高校生を募っただけあり、皆、意欲的にワークショップに取り組んでいました。


今回も、青年海外協力隊OVのメンバーで行ったワークショップ。「日本・世界の課題解決に向けて」「福祉」というふたつに関連付けたワークということで、わたしたたちに身近なもの・・・Tシャツを通じて、そのTシャツが自分たちの手元にくるまでに繋がる様々な過程をたどり、その末端にいるインドのコットン農家で綿花摘みをする少女ラクシュミ13歳に起こっている児童労働という現実を知るという活動から始めました。同じティーンエージャーでありながら、インドのラクシュミは学校へ通ったこともなく、農薬の影響で亡くなってしまいます。

この現実に横たわっている問題はなんなのか。そのラクシュミからTシャツを通じて繋がっている日本にいる高校生のみんなにできることはなんなのか。模造紙いっぱいに、高校生たちの思いが書き連ねられ、発表する姿がとてもたくましく見えました。たったTシャツ1枚を通してでも、世界は繋がっているということ。普段の生活の中で、なかなか気が付きにくい、この現実。解決する答えがみつからないとしても、想像力を馳せようとすること、物事をいろんな角度から見る目をもつこと、参加してくれた高校生たち、ワークの意図をしっかりと受け止めてくれたのではないかと思います。