2025年2月23日日曜日

バングラデシュ出身の児童「楽しかった1年に感謝」卒業を前に異文化伝える授業企画

 合同新聞さんが掲載してくださった記事をシェアします。

バングラデシュ出身の児童「楽しかった1年に感謝」卒業を前に異文化伝える授業企画


小6の春にバングラデシュから来日したMくん、日本語ゼロからのスタート
国際教室でワールドフェスティバルを開催することになり、どんなことをしたいか話し合いの中で卒業前に、「大好きなクラスメイトや担任の先生にありがとうの気持ちを伝えたい」と。
そこで、Mくん、いつもみんなにいろいろ教えてもらっているから、自分が国で好きだった遊びを紹介して楽しい時間をプレゼントしたいと。
優しいMくんらしいです。
いつもサポートに来てくれている大学生ふたりと一緒に「カバティをしよう」ワークショップの授業をしてくれました。カバティは、とってもハラハラドキドキする「究極のタッチ返し鬼ごっこ」、クラスメイトと一緒に笑い声いっぱいの時間になりました。
最後のスピーチでありがとうの気持ちをベンガル語と英語で、大学生サポーターのふたりが日本語で訳して伝えてくれました。

中央小には多様な文化的・言語的背景を持つこどもたちが多く在籍しています。
クラスメイトには、いろいろな国につながる仲間がいて、それぞれに言語や大切なものがあること、違いを尊重し、理解し合うことは、時には難しいこともあると思います。でも、そんな多様性を大切にすることで、こんなにたくましく、思いやりのあるクラスになれるんだということを、見せてくれました。そんな中央小のみんなを心から誇りに思います。
さまざまな個性や価値観が集まって、素晴らしいチームになったことを忘れずに、自信を持って未来をひらいていってほしいなと思います。
中学生活が笑顔いっぱいの日々になりますように。



2025年2月1日土曜日

ラマダーンのこと

ムスリムのこどもたちと過ごすみなさま

別府にはモスクがあり、たくさんのムスリムの子どもたちが暮らしています。今年のラマダーンはいつかな?と気にされている方もいるかと思います。ラマダーンはいわゆる断食(日が出ている間飲食をしない)、ムスリムの子たちでラマダーンをする年齢の子たち(年齢も地域や家庭によって異なると思います)は学校で給食の時間、静かに過ごせる部屋を用意したり、体育や遠足のときの配慮が必要な場面などがあります。ムスリムのこどもたちの大切していることについて知ることも大切にしたいという思いを込めて、以下、こどもメールでいただいた情報をシェアいたします。

今年もあと1か月後にイスラーム暦第9月(ラマダーン月:断食月)が始まります。日本では明日(1月31日)からヒジュラ暦第8月(シャアバーン月)が始まります。シャアバーン月の29日目(2月28日)の夜、新月が観測されれば、ラマダーンは3月1日(土)から始まります。新月が観測されなければ、3月2日(日)がラマダーン初日になります。

ラマダーン月は29日間または30日間です。

イード・ル・フィトル(断食明けのお祭り)については、ラマダーン月の29日目(3月29日または30日)に新月が観測されれば、翌日がイード・ル・フィトル(断食明けのお祭り)となります。今のところ、イードの可能性は3月30日(日)、31日(月)、41日(火)のいずれかです。ラマダーン月(3/1または3/2)が始まれば、2つの候補日に絞られます。

なお、トルコでは天文学的にヒジュラ暦が制定されているので、日本に在住するトルコ人の方はトルコの暦で生活していらっしゃる方も多いです。トルコのヒジュラ暦での今年のラマダーン初日は31日、イードは330日に確定しています。

トルコでは天文学上の暦に従って生活していますので、日本に在住するトルコ人はトルコの暦に従い、3月1日(土)から3月29日(土)までをラマダーンとして断食する方が多いです。トルコ系の東京ジャーミイのイードの礼拝も3月30日(日)に行われます。

 それ以外のほとんどのイスラーム圏はスンナ(預言者ムハンマドの慣行:ハディースにも記述あり)に従い、毎月ヒジュラ暦の29日目に目視で新月を確認して、新しい月の始まりが確定します。国や地域によって、新月が確認できるか否かまちまちなので、ラマダーン初日もそれぞれの国によってずれが生じます。

日本でのラマダーン初日は2月28日(金)の夜の新月観測によって確定します。日本は空が明るくて、ほぼ毎年、新月は観測できません。その場合は、日本から一番近いイスラームの国のマレーシアの観測結果に従うことになっていますので、日本でのラマダーン初日の発表は、2月28日(金)21時ごろになります。

みなさんのまわりにいるムスリムのこどもたちに、よかったら、ラマダーンのこと、聞いてみてください(^^) ちなみに去年はじめてラマダーンをした小2のSちゃんに聞いたら、おはなはすいたけど、イードのお祝いが楽しかったことやラマダーンできたことをとても誇らしそうに語ってくれたのが印象的でした。

こどもメールには、多文化に生きるこどもたちの生活や教育に関するさまざまな情報が届きます。こどもメールは中国帰国者支援・交流センター教務の方が運営してくださっています。興味のある方は以下のサイトをご覧ください。

https://www.kikokusha-center.or.jp/shien_joho/ml/kodomo/kodomo_mail.htm