2021年3月4日木曜日

日本語学習教材無償配布のお知らせ

 

先日、地元の大学の先生から「日本語を勉強している子どもたちに何かできることがあれば」というご相談を受けました。そして、子どもたち用のテキスト提供のサポートをしてくださることになりました。
改めて、さまざまな立場の方の気持ちや行動が、子どもたちの可能性を広げることに繋がるということを感じています!

そして、今回の日本語学習のテキスト提供という取り組みを、NHKの方々が昨日、今日と2日間連続で報道してくださいました。


映像にある勤務先の小学校には毎年のように日本語指導が必要な子どもたちが転入してきます。

今回、テキスト提供を軸としたニュースのため、テキストが一人一冊ないことが課題として取り上げられていますが、個人的には、これを見た人たちが、教室や日本語教室で…ああ、こんなふうに学校で頑張ってる子がいるんだな、という様子を見て、関心を持つ人が増えて、いろいろな方向からよりよい体制に繋がっていったらいいなと願います。

ちなみに週1日の指導員である私が長く映像に映ってしまっていますが… 日々、お友だち、担任の先生、児童支援の先生、いきいき支援員の先生、翻訳支援の先生、事務の先生、給食の先生…たくさんたくさんの方たちのおかげで子どもたちの今があること、申し添えておきたいです。

また、今回の報道が、テキスト提供がないことを非難しているような捉えられ方がされないことを祈ります。

日本語指導員として私はおそらく子どもや保護者のつぶやきやため息、笑顔や驚く顔を、目の前で見る立場です。映像に出ていた女の子が1年前、こんにちはも知らずに校長室で初対面で泣いた姿も、学校は好きじゃない、帰りたいという言葉も、怒りや悔しさで大声で叫んだ姿も、一人ぼっちで休み時間教室に座っている姿も…見てきたのに、いざメディアの方に「課題は何ですか」と聞かれると、うまく答えられませんでした…今もまだ考えています。みなさんならどんな風に答えますか。

少なくとも、自分が気づく課題があって、自分ではどうにもできないことであれば、諦めたり、内側だけに留めておかずに伝えることをしていこうと思いました。今回、メディアの方たちがそんな声を拾ってくださったこと感謝しています。

4月から日本語学習テキストを無料で提供していただけるとってもありがたいプロジェクトにも感謝するばかりです。是非、ご活用ください♬
詳しくはこちらをご覧ください!
 

別府市 日本語指導員
立山愛