2020年1月9日木曜日

転入時の学年決定

今日は3学期の始業式でした。外国からふたりの子どもたちが新しく転入することになりました。年明け、ひょっこり学校に来校され、始業式前日に急遽、保護者、本人、学校、市教委、日本語指導員で学年決定と入学ガイダンスをし、本日無事に登校し始めました。

今回は兄弟での転入で、一人の子は1月生まれの子で、母国では9月が年度初めのため3年生になってまだ3か月。4月が年度初めの日本の3年生は既に10か月目。つまり、7か月分、遅れを取り戻さないといけないことに。日本語も全くわからない上に、7か月分も教科学習が遅れているのはかなり大変だということを親御さんと本人に伝えました。学校としては、下学年に編入することも構わないと伝えました。そして、算数の問題をいくつか解いてもらい、未習と既習を確認しました。

親御さんも、下学年にしたほうがよいかも・・・と母語で語りかけていました。すると、Zちゃんの目から涙がぽろぽろ・・・これまで母国で勉強を一生懸命がんばってきた、これから下の学年になるはいやだと。本人は「がんばるから」と。

みんなで話し合い、3年生を選択するということになりました。本人の気持ちを尊重して、親御さんも、学校も一緒にがんばろうと。私も日本語のお手伝いを精いっぱいがんばることで応援します。

そして今日の初日。昨日会ったときには日本語の挨拶も知らなかったふたり、覚えたての自己紹介、全校生徒の前で立派にできました。ふたりとも日本語ゼロ初級で、今日はみっちり2時間、楽しそうに日本語教室でサバイバル日本語を覚えてくれました。Zちゃんの日本語教室での様子を見て、学ぶことをとても嬉しそうにしているこの笑顔を、もっと笑顔にしたいと思いました。先生たち力を合わせて伴走するから一緒にがんばろうね。