2024年8月14日水曜日

わくわく夏まつり2024

 今年はとっても暑くて~ ぜひ、地球っ子わくわく広場で涼しく夏祭りを楽しみに来てください♪わなげ、金魚すくい、射的などの遊びいろいろ、ゆかたの着付けコーナー、フォトブースも!今回は、おうちの人たちがゆっくり交流できるようなスペースも用意したいと思います。





2024年8月10日土曜日

スマイルワールドフェスティバル

別府市では日本語指導の拠点校にと、別府中央小学校に国際教室が設置されました。そこに通う子どもたちと「スマイルワールドフェスティバル」を実施しました。

多文化に生きる子どもたちの教育という文脈では、どうしても、当事者たちがどのように言葉や文化の壁を乗り越えていけるか、そのためにどんな支援ができるのか、という支援される側、支援する側という構図で語られることが多いように思います。「サポートが必要な子たち」というアイデンティティのみを押し付けてはいないか、子どもたちのもつさまざまなことばの力や多面的なアイデンティティに光をあてることも、教師の重要な役割ではないかと取り組みを振り返って感じています。子どもたちを取り囲む学校というホスト社会側が学び、変わっていくこと、そのことが学校の多文化共生につながっていくのではないか・・・今回のスマイルワールドフェスティバルのように子どもたちから発信し、共に学び合える工夫や仕掛けをしていくことで、学校全体をインクルーシブな教育環境にしていける可能性も感じました。これからも、学校の多文化共生に向けて、国際教室が果たせる役割とそのために具体的にどのような実践ができるのかを考えていきたいです。

目的 

➀ 日本語を学ぶ子どもたちが、学んできた日本語や、自分たちの言語・文化を他者に発信・紹介する活動を通し、他者からの承認を得る機会を作り、自己肯定感・アイデンティティの意識を高める。

➁ 別府中央小学校で学ぶ子どもたちが、日本語を学ぶ子どもたちの作成した作品や活動に触れることで、さまざまな言語、文化、考え方があることを身近に感じる機会にする。

内容

 ➀ 展示「おんなじってうれしい、ちがうってたのしい」

   スマイルルームの廊下や掲示板に「おんなじってうれしい、ちがうってたのしい」をテーマに、スマイルルームの児童が制作した作品や伝統衣装を展示

➁ 動画作成

 自分たちのことばを使った動画を作成、フェスティバル期間中、教室で流せるようにする。・歌「しあわせなら手をたたこう」(5か国語バージョン)

・世界のことばで「こんにちは」 

➂ おなまえやさん

  自分たちのことば(ベンガル語、ウルドゥー語、モンゴル語等)で、来てくれる子たちの名前を書いてプレゼントする。(フェスティバル期間、昼休みにスマイルルームで)

 ➃ 総合の時間 「もしも世界が100人の村だったら」

   世界の多様性を体験的に学ぶワークショップ  ファシリテーターは大学生

  




2024年8月5日月曜日

合同新聞記事:外国人児童・生徒52人が学ぶ別府市、日本語指導員を配置 中央小を拠点校に

 

外国人児童・生徒52人が学ぶ別府市、日本語指導員を配置 中央小を拠点校に



児童に日本語を教える立山愛さん(右)=別府市の別府中央小

 【別府】別府市教委は、日本語の支援が必要な外国人児童・生徒を指導する「日本語指導員(会計年度任用職員)」1人を別府中央小に配置している。対象となる子どもの数が増加傾向にあり、支援のニーズが高まっているという。同小を市内の拠点校に位置づけ、継続的で安定的な指導につなげる。

 同小の国際教室「スマイル・ルーム」では7月中旬、バングラデシュ出身の児童2人が日本語の授業を受けていた。日本語指導員の立山愛さん(51)と教育相談員1人が主に担当している。
 児童は「もうすぐなつやすみです」などの一文を聞いて平仮名で書き取った。「一番欲しいもの」を尋ねる練習もした。立山さんはつまずきを観察しながら丁寧に教えた。

 別府市は全国的にみても生活している外国人が多く、小中学校にも多数の外国人児童・生徒が在籍する。市教委によると、コロナ禍だった2022年度(5月時点)は30人だったが、入国規制が緩和されて一気に増加。23年度(同)は50人、本年度(同)は52人が公立小・中学校に通う。
 日本語を分からないまま来日するケースが多く、支援が必要な子どもの数は右肩上がりの傾向にある。文化の壁から学校生活に適応させるためのサポートも求められる。
 これまで同市は有償ボランティアの教育相談員のみを必要に応じて配置してきたものの、指導できる時間に制限があった。
 十分な時間を確保しつつ、日本語レベルに応じた適切な支援をしようと、昨年度から日本語指導員の配置を始めた。

 立山さんは市内の小中学校で教育相談員を務めた経験があり、別府中央小には4月に着任。同小には7月時点で支援を必要とする児童が10人在籍し、登校から下校まで常駐して対応している。
 国際教室での「取り出し指導」、クラスでの授業の手助けをする「入り込み指導」など日本語能力に合わせてサポートする。日本語でのコミュニケーションが難しい保護者のケアにも当たり、学校で管理職や担任教員との連携を密にすることも可能になった。
 立山さんは「彼らは日本と母国の二つの文化が分かる人材としての強みがある。複雑な思考に必要な学習言語を身に付け、考える力や伝える力を養い、幅広い視点でものが見られるよう育ってほしい」と願う。
 市教委学校教育課は「グローバル化の進展に合わせ、外国から来た児童・生徒が安心して学べる環境づくりが必要。別府中央小での実践を他校にも生かしたい」と話している。

https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2024/08/03/JDC2024072300726