2023年5月26日金曜日

オノマトペ

 ここ最近、猿の目撃情報多発。日本語教室の子たちも、帰り道に猿を見たよ!と。

学校では猿と遭遇しても目と目を合わせないことを指導しています。

そこで急遽、いろいろな「見る」の言葉と動作で、猿にやっちゃいけないことを確認しました。

じーっと見る ×

じろじろ見る ×

目を合わせる ×

そっと見る  △

ちらっと見る △

きょろきょろ見る △

「見る」クイズ(動作と文をマッチ)をしたら、楽しかったようで、オノマトペにすごく興味を持ったようです(笑)今度は、笑う、泣く、怒る、歩く、話す・・・バージョンでクイズしてみようね!


2023年5月5日金曜日

「恋しい」

 日本語教室に持っていくタブレット、こどもたちは調べものや辞書としてよく使います。ふと、google翻訳のアプリの検索履歴が目に留まりました。

” I miss Indonesia."

Nちゃん、自分の気持ちを日本語でなんというのかを知りたかったのかな

誰かに言うというわけでもなく、ただ検索したかったのかな

住み慣れた国のことが恋しい、とても当たり前の感情のはずなのに、それを日本語でどう表現したらいいかを知りたかったということに、胸がきゅっとしました。

今月はNちゃん、長崎に修学旅行です。恋しい気持ちを忘れるくらいの、楽しい思い出ができるよう、準備のサポートしたいと思いました。

ゴールデンウイーク





私:「(月曜の授業で)日曜日は何をしましたか。」

Cちゃん:「ずっと家にいました。」

Cちゃんは、お父さんお母さんが忙しくて、休みの日は家で過ごすことが多いそうです。大分にある遊園地や水族館などの名前を言っても、聞いたこともない、と言います。ゴールデンウイークも、どこにも行く予定がないと。

私:「みんなでザリガニ釣り行こうか?」

Cちゃん:「ぜったい行くーーーー!!!」

小学校と中学校の日本語教室の子たちに声をかけたら、なんと、ザリガニ公園に11人全員集合~

ザリガニ釣りをしたり、おにごっこをしたり、バドミントンをしたり・・・みんなそれぞれにいい顔をして遊んでいました。

外国から来たこの子たちには、この町におじいちゃんおばあちゃんがいるとか、近所の仲良しの子がいるとか・・・社会的つながりが希薄だということは否めません。学校・おうち以外に、外の世界につながる機会がいろいろ増えるといいなと思います。社会参加の機会を見つけて繋ぐ人でありたいのと、私のような身近におっせかいを焼く人がふえるといいなと思います。


ちなみに、ナイジェリア、インドネシア、ベトナムの子たちによると、お国ではザリガニはごちそうなのだそうです。持って帰って食べる?と聞くと、ちょっと考えて、食べないで大事にするんだそうです!


2023年4月28日金曜日

修学旅行の準備~ムスリムのNちゃんの場合~

 修学旅行まであと1か月となりました。担任の先生とおうちの方とで、確認したいことを出し合う場を持つことになりました。(私は文化通訳(^^) Nちゃんはムスリムなので、まずは食事のこと、そしてお祈りのこと、おふろのことを確認しました。旅程は1泊2日なので、食事は昼、夜、朝、昼の4食。初日の昼は、おうちからお弁当を持っていくことに。ホテルの夕食と朝食は、メニューと食材をひとつひとつチェック。豚、ゼラチン、ポークエキス、みりん、この4つのワードがあれば、そのメニューの代替えをホテルにお願いしようということになりました。

2日目の昼はミールクーポン(自分たちで好きなお店で買う形)なので、お店のメニューをひとつひとつチェック。4つのワードが入っているものには色ペンで印をつけました。Nちゃんには、ミールクーポンを持っていくお店で、色ペンでの印がないメニューから選べば大丈夫そうです。

お祈りは1日5回、お祈りの時間にいる場所を確認して、例えば早朝であれば自分の寝床なので、そこでお祈りすればOK。お祈りする方角を確認するために、方位磁石を持っていこうか?ということになりました。

Nちゃんが安心して修学旅行を存分に楽しめるように、周辺的な環境面での配慮はしっかり対応していこうという先生の丁寧な対応に、とてもあたたかい気持ちになりました。

2023年4月27日木曜日

文化通訳

 新学期がスタートし、二者面談が始まりました。

コロナ禍前は家庭訪問でしたが、今は学校におうちの方に来てもらい、担任の先生とおうちの方とで面談をする形です。

担当している小学校で日本語指導をしている私ですが、面談に立ち会うことになりました。名目は通訳ということになっていますが、英語なら、私が立ち会わなくてもgoogle翻訳でなんとかなると思っています。私の役割は言語的な通訳ではなく、文化的な通訳だと思っています。

自称「文化通訳」

文化的な差異を交えて意思疎通するのは、機械翻訳にはできないことかなと思っています。例えば、宿題の提出についての話題・・・出身国で宿題の文化の有無を確認した上でディスカッションに持っていくのも文化通訳の役割かなと思います。日本の学校文化は世界的に見ればかなり特殊だと思うのですが、日本の学校教育しか知らない立場からすれば疑いようもなくあたりまえという前提で話が進むと感じています。

ちなみに、日本語指導員をしていると、「通訳さん」と呼ばれることがあります。「文化通訳です」という表現があればそれのほうが近いのになぁと心の中で思います。ついこの間は、事務室の先生に「先生のご専門は英語ですか?」と聞かれました・・・日本語教育です~!(笑)何年もこどもたちに日本語を教えに来ているのに、未だ日本語教育は認知度が低いようです(;^_^A

2023年3月30日木曜日

私の強み🌸

 中3の4月に日本語ゼロで来日したEちゃん、希望する高校に進学を果たしました。本人の努力はもちろん、親御さんの応援、友だちの励まし、担任の先生の丁寧な対応の数々、学年主任や管理職の先生方のサポート、高校側の理解、県教委のサポート、日本語ボランティアの先生のサポート、ALTの先生の面接対策・・・ぱっと思いつくだけでも、本当にたくさんの人たちの力が寄り集まって、叶った進学だと感じています。

そのことをEちゃんは理解していると思います。そして、高校で大きく成長していくと思います。

Eちゃんが、中学校の3学期の日本語の期末試験で書いた「私の強み」

この1年間、チャレンジし続けたEちゃんの姿を見てきたよ・・・誇りに思います。

日本語 期末試験

試験問題13「私の強み」を自分の国のことばで書いてください。どうしてそれが「私の強み」なのかわかる具体的なエピソードも書いてください。

Though my life before coming to Japan, I never knew what my strength was. But as life would be I came to Japan, started a new life and new school. My first four months at school was the worst experience of my life. But after even the four months I realised I was better than the first day. I did challenge every possible problems I was going to have and now the things I couldn't do a year ago I can do it now. I am very proud of myself. Because I challenge so many things in the past years. So I would say my strength is I challenge myself hard.

日本語訳:日本に来る前、私は自分の強みが何かわかりませんでした。日本に来て、新しい生活、新しい学校が始まりました。来日して数か月は人生で最悪の経験でした。しかし、4か月経った後、最初の頃よりはずっと成長していることに気が付きました。あらゆることにチャレンジし、1年前にはできなかったことも今はできるようになりました。私は自分自身を誇りに思います。なぜなら、多くのことにチャレンジしているからです。

以上のことから、私の強みは、私自身に一生懸命チャレンジしていることだと思います。 

2023年3月6日月曜日

国際まつり 2023

今年で3年目の国際まつり、元気に開催中です。

今年度も、例年通り、1週間日本語教室にたくさんのこどもたちの作品を掲示しています。そして、動画(国際まつりのメッセージ、インドネシアのじゃんけん、しあわせなら手をたたこう6か国語バージョン)を全校の各教室で視聴してもらいました。

今年度の新しい取り組みは、大学生のみなさんによる、2年生の総合の時間を活用した多文化理解の授業、そして、国際まつりの告知を全校集会でこどもたちが行うことです。

こどもたちとは限られた時間しか会えないので、隙間時間を見つけながら、掲示するポスターや動画をしあげていきました。むずかしいのは、国際まつりの目的や意義をこどもたちを考え、共有することです。こどもたちは、アイデンティティという言葉も知らないでしょうし、自覚していないかもしれません。それでも、自分たちが生まれ育った国のことに、周りのお友だちが関心を持ってくれることはうれしいと感じているようです。

国際まつりに関心を寄せてくれるまわりの先生たちやこどもたちの何気ないつぶやきや反応、声掛けで、自分たちの言語や文化を承認されているという安心感や自己肯定感につながっていけばと思います。