2016年12月11日日曜日

国際理解教育部会

先日、大分市中学校教育研究会の国際理解教育部会研修がありました。外国にルーツを持つこどもたちの支援について勉強会を開きたい、ということで、呼んでいただきました。中学校の現役の先生方23名と、しかも、外国ルーツの子どもたちの支援のあり方について考えたいという内容ということで、気持ちがぐんと膨らみました。膨らみ過ぎて、色々欲張ってしまい、内容過多になってしまいました・・・反省。

忘備録として、研修内容の流れをメモしておきます。

「外国にルーツを持つ子どもたちへのより良い指導・支援のためにできること」

1. はじめに: 外国にルーツを持つ子どもたちとは? 
2. アイスブレイク: 外国から来た親子の気持ち・担任の気持ち体験
3. 講義: 外国にルーツを持つ子どもたちの現状と課題
4. 演習: ワークショップ① 異文化コミュニケーションスキル
       ワークショップ② 日本語をおしえてみよう
5. まとめ: 外国から来た子どもたちが学校生活をいきいきと過ごすために大切なことは? 

こうして研修会でのテーマになるほど、学校現場での課題として取り上げられるようになったということ、それ自体が前進だと感じています。これからどの学校のどのクラスに外国からの子どもたちが来ることになっても、慌てず、よい歯車がまわるよう支援のあり方が話し合われ、発展していけばといいなと思います。
 

2016年12月10日土曜日

期末テスト

今学期の期末テスト、いろはで支援している3名の中学生の期末テストに、「日本語」を入れてもらえました。そのうちのTくんは、みんなが受ける国語のテストも受けたいとのことで、日本語と国語を両方受験。日本語は81点、国語は6点だったよと報告してくれました。その6点のうち、漢字が正解だったことをとても嬉しそうに教えてくれました。英語圏から来日して2学期を過ごしたTくん、小学校の漢字を240字も覚えたのですが、中学での漢字にも平行してチャレンジしています。その中学でクラスメイトと共に学んだ漢字で6点取れたことを喜んでいるのです。

期末の総合評価でも、全生徒中で真ん中程の成績をとったTくん。それは嬉しそうに報告してくれたのですが、得意のはずの数学が思うように取れなかったこと、とても悔しそうでした。文章題の日本語がわからなかったと。数学の文章題の日本語を勉強したいとリクエスト。自分から、学びたいことを考え、リクエストしてきてくれるTくんの成長が楽しみです。

嬉しいニュース

嬉しいニュースが飛び込んできました。MちゃんとYちゃんが、別府青翔高校の中学生英語レシテーションコンテストで1位と3位に入賞しました!ふたりとも、英語圏で育っているので、英語でのスピーチは得意でしょうが、特にYちゃんにとっては、志望校でのコンテストにチャレンジしたこと、評価されたことは、きっとものすごい自信になったのではと思います。人前に立つということ自体、苦手な恥ずかしがり屋のYちゃんが、コンテストに出場したこと、この3年ですごく成長したんだなってしみじみ感じています。高校生になるふたりの姿が浮かんで、とても嬉しい気持ちで胸がいっぱいです。

2016年12月2日金曜日

悩み

来日当初当時、自分の殻に閉じこもっていたIちゃん、中学に進学し、すごく明るくなり、自分を出せるようになってきました。わたしは週に1度、取り出しての日本語の姿しか知らないのですが、最近ずっと、朝食抜き、寝不足のようで、授業中起きているので精一杯ということが多いです。宿題に全く手をつけていないことが続いたので、勉強する気持ちがないのなら、私がここに来てできることはないことを伝えて、帰りました。翌日の土曜日、宿題を持ってきてくれたので、これではいけないという気持ちにはなったようですが、この生活状態、モチベーションの低さ・・・担任の先生にもご相談しましたが、保護者の方とも話し合う必要があるのではと思います。外国からの子どもたちに限った悩みではないのでしょうが、学習以前の問題が横たわっているのはとてもしんどいです。

留学生と

普段はマンツーマンの日本語の取り出し授業をしている中3のRくんですが、今日は、中国からの留学生2人を連れていきました。「なにか、質問していいですよ。中国語でいいですよ。」とRくんにいうと、普段は寡黙なRくん、20分ほど、質問が止まりませんでした。後で、何の話をしていたか留学生に尋ねると、大学のこと、日本語の勉強の仕方、大学を選んだ理由、将来の職業、彼女はいるのか・・・など、気になることを率直にたくさん質問していたようです。最後には、連絡先を尋ねていました。Rくんは16歳、留学生は19歳と23歳。少し先を生きているお兄さんたちとの出会い、色々考えるきっかけになったならいいです。日本語を教えるだけの私には、Rくんの悩みや考えを聴き取ることはなかなかできないし、こうして母語を通じて話せる機会は大切なんだなとRくんの嬉しそうな横顔を見ながら思いました。

春に中学を卒業すれば、これから、益々いろいろなことを乗り越えていかなければいけないでしょう。色々な選択肢が増える分、色々なことが自分次第になってくるでしょう。様々な出会いを通して、楽な道へと流れることなく、しっかりと自分で考えて進んでいってほしいなと願います。

2016年11月23日水曜日

手を挙げるということ

先日、Eちゃんのクラスで算数の公開研究授業が行われました。担任の先生がEちゃんに聞きました。「たくさん先生たちが見に来るけれど、どうする?一緒に授業受ける?別室で日本語の勉強でもいいよ」Eちゃんは、とても悩んでる様子でしたが、出した答えは「教室でみんなと一緒に算数の勉強する」

普段は教室から取り出しての日本語指導をさせてもらっていますが、その日は、Eちゃんの隣で通訳をすることに。

内容は、台形の面積を工夫して考えようというもの。まず個人個人でアイディアを出し、クラスメイトにそのアイディアを紹介し合うというもの。クラスメイトとアイディアを紹介し合ってみたら、Eちゃんのアイディアは、どうもクラスで一人だけだったようで、お友達から「Eちゃんの考え方、すごくいいね!」の声多数。隣にいて、Eちゃんの嬉しい気持ちと自信が伝わってきました。

授業の終盤、自分のアイディアを発表する時間。普段は挙手することのないEちゃん。隣の席の女の子が、Eちゃんの手を一生懸命挙げさせようと応援していました。「先生、困ったら助けてくれる?・・・がんばる」とEちゃん。クラスのみんな、手を挙げているEちゃんの姿にびっくりした様子。図を書いてジェスチャーだけでの発表でしたが、手を挙げたこと、みんなの前で自分の考えを紹介したこと、みんながすごいねと拍手してくれたこと・・・どれだけEちゃんにとって嬉しい出来事だったか、言葉では書き尽くせません。

これからも小さな自信をたくさん重ねて、伸びていってほしいと心から願います。

2016年11月19日土曜日

別府市に多言語支援センター設置

4月の熊本地震を教訓に、別府市は災害時に外国語で防災情報等を発信する「多言語支援センター」を市役所に設置しました。べぷはちさんのボランティアでの支援ネットワーク構築に始まり、ボランティア登録者91名、今回の調印式で、公設民営の形になり、より安定した支援ができるのではないでしょうか。

実際、地震の時は、個人的にも保護者の方々から色々と相談を受けました。「いつ地震は終わるのか」「いつまで避難所にいたらいいのか」「大分県を出て避難したほうがいいのか」特に、地震の起こらない国からの方たちにとっては、それだけでも不安な上に、欲しい情報が言葉の壁で受け取れないという現況を目の当たりにしました。

今回の支援センターが必要とされるような災害がないのが一番ですが、もしもの時にしっかり機能するよう、日頃からネットワークを大切にしなければと改めて思いました。