2024年10月11日金曜日

運動会という学校文化

 運動会まであと1週間、毎日のように体育があって、ダンスや競技、応援合戦、入退場の練習の日が続いています。9月に転入したばかりのTくん、今日はクラスでいろいろあって、教室でいられないくらい落ち込んでいました。手洗い場で顔を洗うふりをして、泣いていたようでした・・・「みんなで一致団結しようって、みんなダンス合わせるのをがんばってるのに、ちがう動きをしてふざけてる、わるい!」という内容のことを、複数のクラスメイトから何度か言われたようでした。「どうしても合わせたくないんだったら、ダンス一緒にしなければいいのに!」と言う子も・・・

例えば、開会式や閉会式でもみんなが体育すわりをしているのを見て、どうして同じように座らないといけないの?というTくんにとって、みんな同じ動きをしないと怒られるという日本の学校文化、集団行動や規律を大切にする価値観は、すごく違和感を感じることなのでしょう・・・

私は、Tくんのそばで文化通訳をします。そして、Tくんの国と日本の学校文化の違いを知ってもらった上で、どうしたいかを尋ねます。クラスメイトの子たちは、自分たちのやり方が正しいと信じて疑っていないという状況、日本の「よい」ができないと「だめ」の烙印を押すという状況を変えたい・・・クラスで話し合いの場を持たなければと思います。