2024年10月11日金曜日

運動会という学校文化

 運動会まであと1週間、毎日のように体育があって、ダンスや競技、応援合戦、入退場の練習の日が続いています。9月に転入したばかりのTくん、今日はクラスでいろいろあって、教室でいられないくらい落ち込んでいました。手洗い場で顔を洗うふりをして、泣いていたようでした・・・「みんなで一致団結しようって、みんなダンス合わせるのをがんばってるのに、ちがう動きをしてふざけてる、わるい!」という内容のことを、複数のクラスメイトから何度か言われたようでした。「どうしても合わせたくないんだったら、ダンス一緒にしなければいいのに!」と言う子も・・・

例えば、開会式や閉会式でもみんなが体育すわりをしているのを見て、どうして同じように座らないといけないの?というTくんにとって、みんな同じ動きをしないと怒られるという日本の学校文化、集団行動や規律を大切にする価値観は、すごく違和感を感じることなのでしょう・・・

私は、Tくんのそばで文化通訳をします。そして、Tくんの国と日本の学校文化の違いを知ってもらった上で、どうしたいかを尋ねます。クラスメイトの子たちは、自分たちのやり方が正しいと信じて疑っていないという状況、日本の「よい」ができないと「だめ」の烙印を押すという状況を変えたい・・・クラスで話し合いの場を持たなければと思います。


2024年8月14日水曜日

わくわく夏まつり2024

 今年はとっても暑くて~ ぜひ、地球っ子わくわく広場で涼しく夏祭りを楽しみに来てください♪わなげ、金魚すくい、射的などの遊びいろいろ、ゆかたの着付けコーナー、フォトブースも!今回は、おうちの人たちがゆっくり交流できるようなスペースも用意したいと思います。





2024年7月8日月曜日

わたしはおよぎたいです。

 「~たいです」の勉強をしました。お願い事、書いてねというと、Nちゃんは、真っ先に七夕の笹かざりに「わたしはおよぎたいです。」と書きました。

学校ではプールの授業が始まりましたが、Nちゃんはムスリムで、おうちの方からのお許しがでないため、入ることができません。プールサイドでクラスメイトの楽しそうな様子を見ながら、担任の先生が用意してくれた大きなたらいで水遊びをしました。でも、Nちゃんがいうには、おうちの人に「泳ぎたい」というわけにはいかないのだそうです。

私は、私の娘がNちゃんくらいの時に来ていた水着と全身が隠せるような長袖のラッシュガードとスパッツを持ってNちゃんのおうちに行くことにしました。それは、Nちゃんのおうちの方たちに失礼なことかもしれないと思いつつ・・・この小学校は海沿いにあり、水泳は、いざというときに命を守るための大切な授業の一環であることを伝えました。おうちの人は、水着を受け取ってくれ、考えてみる、ということになりました。

その翌日学校で、Nちゃんはとてもうれしそうに泳いでもいいという許可をもらったと報告してくれました。結局、数回だけの許可にはなりましたが、それでも、クラスのみんなと一緒に泳げた経験ができてよかったと思いたいです。

Nちゃんにはお兄ちゃんがいますが、お兄ちゃんは水泳の授業を受けています。お兄ちゃんは毎週金曜日は特別なお祈りのために一時帰宅します。Nちゃんはしません。女の子だから、男の子だから、という違いは大きいようです。日本にきて、Nちゃんはムスリムの文化と、日本の学校文化の違いを目の当たりにして育つことで、いろいろ葛藤も抱えることでしょう。彼女が抱える葛藤を丁寧に聴きながら、彼女やおうちの方と対話していくことくらいしかできませんが、どちらの文化も尊重し合いながら、よい折り合いを探していけたらと思います。






2024年7月5日金曜日

お弁当を持ってくるということ

 ムスリムの子たちは、お弁当を持参します。(いつか給食がハラル対応できる日がくるといいなと思います・・・以前は、学校毎に給食を作っていて、個別対応してくれる時代もありました)

保健室の先生から、暑くなって、季節柄お弁当が悪くなるといけないから、保冷剤を使ってほしいと言われ、確かにと思い、おうちの人に伝えることにしました。伝えるといっても、保冷剤をお持ちでないかもしれないと思い、家庭訪問する形をとりました。

暑くなるからお弁当の袋に保冷剤を入れてほしいとお願いすると、あったかいランチを食べさせたいのに、なぜわざわざ冷やさなければならないのか?と。逆に、水筒は冷たいほうがいいのに、ぬるくなってしまうことを相談されました。

水筒については、魔法瓶の存在を伝えました。高いけれど、何年も使えるもので、保冷も保温もできることを伝えると、納得されたようでした。

お弁当の保冷剤は、納得いかなかったのでしょう、使わないままでした。もしかしたらお弁当を持っていくという文化そのものがないのかもしれません。

そして・・・お弁当を持ってくるムスリムの子に、食中毒で入院するという事態が起きてしまいました。お弁当が原因かどうかわからないですが、猛烈に責任を感じました。もっと丁寧に、事例を挙げて伝えるべきだったと。その後、お弁当は事務室の冷蔵庫に預かり、食べる前にレンジで温めるという対応をすることにしました。最初からそうすればよかったと反省・・・

もう食中毒が起きないよう、こどもたちの健康を守らねば!

2024年6月2日日曜日

ムスリムのこどもたち

 小学校の先生が、「モスクへ行こう」という会を企画してくれ、参加させていただきました。モスクが校区にある小学校に通う3人のこどもたちが、モスクに来ていました。普段学校ではかぶらない帽子やヒジャブをかぶり、私にコーランを読んで聞かせてくれました。その顔はとても誇らしげで、そして、とてもうれしそうで。毎日夜8:00~1時間、コーランの勉強をしているといっていました。

まだ10歳前後の子たちですが、ちょっとした会話でも、ガザや、イスラエル、イランのこともでてきて、ちょっとした表現の中にも神様がでてきて。クラスでは、遊ぶ友だちはいるけれど、なんでも話せる友だちはいないと口をそろえていいます・・・こうした外国につながる子どもたちは、「文化間移動をするこどもたち」と呼ばれることがありますが、モスクでの子どもたちを見て、確かにそうかもしれないと改めて感じました。一歩学校にくれば日本の学校文化が広がっていて、家やモスクではムスリムの世界が広がっていて、毎日、そこを行ったり来たりしているのだなと。

どちらもこどもたちひとりひとりにとって大切な生きる場所

子どもたちがそのどちらでも生き生きと過ごせるよう、私自身学びながら工夫をしていきたいと感じた日でした。



地球っ子わくわく広場 お勉強会&たなばたのお知らせ

 6月の地球っ子わくわく広場は、お勉強会です。みんな宿題持ってきてね。

7月は、竹瓦温泉でたなばたをしましょう~☆彡





2024年5月31日金曜日

多言語読み聞かせのご案内

 大分県立図書館で多言語読み聞かせを企画してくれています♪

いろんな言語で絵本をライブで読んでもらう素敵な時間になりそうです。

日本語の子たちはもちろん、英語、韓国語、中国語が母語の子たちがまわりにいたらお知らせお願いします♡